砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

中日新聞杯回顧 アンコイルドの不遇

スタートで外によれてロスった。

そこからエックスマークに圧迫受けてトウカイパラダイスとの兼ね合いで下げざるを得なくなってる。

最内中団だがアンコイルドの競馬じゃないし、スローからの3F勝負ではどうにもならない。

アンコイルドもマークを受ける馬に成長したんですねぇ。

川田が乗るラキシスが早い段階で内に締めた結果がエックスマークの内締めですよ。

アルゼンチン共和国杯で内枠の戦績が悪いのがこういう展開ゆえですよねぇ。

内枠の馬はトウカイパラダイスのように飛び抜けたスタートを切らないときっちり潰される。

アンコイルドは秋天でも2角で不利を受けた様にスタート自体は飛び抜けた馬ではない。

吉田隼人は押して押しての先行が常であるけど後藤は馬なりスタートに拘る。

後藤の乗り方は強い馬の乗り方なので合わないな、なんて思いました。

どれだけ余力を残しておくか、みたいな騎乗をする。直線までに一番余力を残そう、みたいな。

アンコイルドの追走能力ってのはレジェンドクラスだと勝手に思っているので強引に先行した方が強いと思う。

ていうか驚異的な差し脚を使う馬じゃないから前で受けないと惜敗どころか掲示板も危うい。

ラキシスもそういう馬なのですが・・・今回は差しが届きやすい面もあって前に拘りませんでした。

とりあえず内のあいつを潰しておこう、みたいな徹底した競馬。

分かってますよねぇ。サムソンズプライドのペースならあの位置に入ったアンコはどうやっても届かない。

ラキシスは中団前を取ってしまえばどうとでも料理できるわけですから一挙両得ですよね。

この作戦の面白いところは早い段階で内を締めたことで外の馬が大いに楽できることです。

1番人気を潰して2番人気が早々に落ち着かせた。しかも両方ともにG1級の先行馬だ。

更にその外は差し馬が集まっているので無理に前に行くことはない。

結局このラキシスの戦法ってのは大外枠の5頭くらいは前に入れてもいいや、でも他の奴らは潰す、みたいなスタンスなんです。

愛知杯でもそうだったけど中京2000mってのは大外からの先行が有効なんですね。

反面、行き脚のつかない馬ってのは本当につかない。登坂路面からスタートするからですね。

アンコイルドの中京不振というのは行き脚のつかなさにあるのかもしれません。

今回は金鯱賞メイショウナルトとは正反対の罠だったわけですよねぇ。

ナルトは中山でも走るだけあって登坂を苦にしない。当然スタートよく飛び出してしまう。

一時期はマイル→スプリントと距離短縮を重ね、結局去勢してしまった馬ですのでかかりグセがひどい。

鳴りを潜めていたのだけどアルゼンチン共和国杯の2500mでまた再発症。放牧もないまま金鯱賞に行って最内枠だった。

で、当然壁も作れないまますっぽーん!と抜けだして大逃げ体制。

単独2番手で追走したカレンミロティックが大いに楽する展開となった。

絶対に潰れることがわかってる大逃げ馬ほど2番手先行馬に嬉しいものはございませんね。

まさに宝塚記念のダノバラ方式。

それにしても残念なのはサムソンズプライドですよ。

ラスト3Fまでドスローで刻んで置きながらも16着。1秒差ではあるけどさぁ・・・。

1秒差だから、と言い訳は出来るけどハンデ戦での1秒って大きくはないかい?

2番手3番手はプレッシャーをかけてくるような先行馬じゃねぇし楽逃げだったはずだよ。

お前がズルズル下がってくるからコアレスドラードがわりを食って失速せざるを得なくなっただろうが!

脚の伸びは外の2頭に負けず劣らずだったのによ。脚色自体は非凡だったが騎手が悪かったか。

惜しい。能力じゃ劣っていないぞ。重賞制覇は遠くない!

ただ展開が向くのはいつのことやら。ジリ脚なだけに中京2000mしか可能性は・・・。

外回りの阪神では怪しいし。差しの効く2000m重賞ってあるのかなぁ?朝日CCは駄目だったし。

ジリ脚と言えばラブリーデイですよねぇ。

キレが要求される3F勝負になってしまったが小回り的坂下り登坂の中京では良い脚を使える様子。

今まで誤解してたけどダービーでも追い込んでたんですね。こいつ。先行前残りの7着だとばかり。

そのことを知っていれば買えたかもしれないのに。あと中京が内回りっぽいコースだということも知らなかった。

「なんか1角2角で馬群が外に散らばるなぁ」と思って調べたら小回りコース。

「ということは外回り要素よりも内回り要素!?京都2000mがお好きなマーティンボロはベターオブベター!?」

嘆きましたよねぇ。

それはそれでラキシスとかちょいと割引したかもしれませんが。

とまれ、思っていた以上にラブリーデイに向いたコースだったことが判明したわけです。

先行するにしても差すにしても外枠が有利なコースでありますしね。

斤量差で少し苦しむ結果となりましたがこのメンツ相手に56kgでこれなら十分でしょ。

フラガラッハ、アンコイルドに次ぐ重さですよ。

いや、中京は面白かったね。ドキドキしすぎて結果なんて見たくない!とすら考えた。

次は阪神大賞典。にしようか迷ってる。

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