砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

芝萌えいづる 春天予想

気温が上がり芝もすくすく育っている。先週から始まった東京と京都の芝はかなりタフなもので、マイラーズCの上位陣は重馬場の安田記念を勇み喜んで突っ込んでくる様な馬で占められた。 特筆すべきはフローラSのアウェイク。この牝系は早期にパワー偏向するか…

硬い血統

ブライアンズタイムはダートの鬼を輩出し続ける化物血統で、ノーザンテーストも柔らかすぎるステイゴールド産駒を頑強なムチムチお化けを雨あられと輩出する大種牡馬。 この二頭が出会うとそりゃ当然カッチコッチでまともに動かないべや・・・と。しかしここ…

Cherokee Roseの背後関係

オルフェーヴルはチェロキーローズでBold CommanderもチェロキーローズでStorm Catもチェロキーローズ それにもう一頭加わる。IcecapadeもCherokee Rose牝系なんだね。 今トレンドハンターの血統を掘り掘りしていて、「やっぱブライアンズタイムとCherokee R…

相似配合

先日、スーパーでペアルックをしたカップルを見た。 年齢不詳である。いや、間違いなく二十歳前後なのだがそういった発想に行き着いた理由が分からない。ペアルックは今の二十代後半~三十代前半の流行だったはずで、その情報を彼らはどこで手に入れたのか。…

オルフェーヴルとディーマジェスティ

オルフェーヴルの靭やかさはどこから出てきたのかはさっぱりで、おそらく配合に対して直球に出たのは全兄のドリームジャーニーだと思う。ただあの華麗なる瞬発力はVictoria ParkとNasrullahから派生したものにも思え、つまりそれはNantallahではないかと。 N…

Eight ThirtyとPrince JohnとCosmic Bomb

ディーマジェスティの配合を見てみると明らかにパワータイプなのだけれど、皐月賞の舞台でハイペースへの適性を見せられると何か掘り出さなければならないと思った。 基本はやはりTurn-toスピードだがCosmic Bombの牝系も弄らなければこのスピードは出ない。…

すばらしいレース 皐月賞回顧

これで共同通信杯からの直行馬はゴールドシップ、イスラボニータ、ドゥラメンテとディーマジェスティで合計4勝。ディーマジェスティの場合は渋った馬場だったこともあって微妙かと思ったのだが・・・。 今年はやはり粒ぞろいということなんだろうかね。エア…

3強に印を打つなら 皐月賞予想

2400mに伸びてからが本番な匂いがぷんぷんする世代なので、桜花賞も皐月賞もトライアルみたいなもんだと思っている。中山2000mと阪神1600mって桁を測ることに適した舞台だ。 皐月賞予想は困難を極める。確たる軸を見つけることは難しいし、トライアル勝ち馬…

サトノダイヤモンド雑感その2

姿かたち、レース内容、どれを見ても「サトノなマイラー」ではないのが不思議なところで、クラウンといい里見オーナーは優れた関係者でも傍に控えさせるようになったのだろうか。 見栄えのよさはマカヒキが上だが胴の長さと端正さにおいてはサトノダイヤモン…

サトノダイヤモンド雑感 皐月賞予想

サトノの馬はマイラーっぽい、という強い考えがある。だからサトノダイヤモンドが中距離で厳しい流れを経験していないことは予想においては傷と言え、馬への不安ではなく戦績により強く本命に推せない難しさがあるのだ。若い内は2000mくらいこなすと思うのだ…

皐月賞を見据えて 弥生賞編

上位2頭の強さが際立った内容で、エアスピネルはこの上がり競馬ならもっと抵抗出来る血統なのだが案外だった。 早々にまくりきったリオンディーズは兄エピファネイアに似た華麗なる動き。キングカメハメハ産駒らしい筋肉質な馬体である分だけ兄より中山は向…

桜花賞はジュエラー

メジャーエンブレムにとって怖かったのは外枠から先行馬がどっと押し寄せてくることで、その壁で物理的に動くことができなくなり、外も被されてしまったらマイルではどうしようもない。 しかしメジャーエンブレムの前を行くということは3歳牝馬の限界を超え…

アストラエンブレム雑感

母ブラックエンブレムは秋華賞馬。最内強襲の岩田アタックでG1勝利を掴んだ。 けれどアストラエンブレムは少しコーナーワークに難があるようにも見え、ダイワメジャーのパワフル走法とMr. Prospectorクロス+ナスキロクロスの靭やかさが喧嘩している様である…

ダイワメジャーのRoman作用~脱線!メイショウカドマツ

はっきり言ってニックスではない。 ゴリゴリ前受けゴリゴリ、ってのがダイワメジャーの華だがRomanはどうやら力っぽく出すぎる様子。ノーザンテーストやCrimson Satanへの脈絡が強すぎるのかもしれない。 Roman組筆頭はダイワマッジョーレだ。これはAlleged…

ヘクタープロテクターの傷~Riverman論

モチジュン先生はジェイドロバリーやヘクタープロテクターに対してかなり冷淡で、KingmamboやOur Emblemでニアリーをかまさないと絶対に褒めない。けれどその理由を掘り下げて説明したこともないのも事実。だがヘクプロ持ちやジェイドロバリー持ちがニアリー…

本命揺るがぬ桜花賞で何を考えるべきか

おそらく多くの競馬ファンがメジャーエンブレムのヒモについて悩んでいると思う。 その時に競馬をしていたわけでもないので想像になるが、これはサイレンススズカの秋天に似た状態なのではないかと思うのよ。「あの逃げ馬のペースで何が抜けてくるのか」とい…

ダンツプリウス論

ブライアンズタイム✕Storm Catにはキズナの半姉ファレノプシスがあり、これが桜花賞と秋華賞とエリ女勝ちの名牝。ウイポ7以降ではサードステージの母としても有名だろう。 それに近い配合ながらダンツプリウスは1600m以下の適性を見せる。これはRibotクロス…

ジュエラー雑感

父ヴィクトワールピサが新種牡馬なので確たることは分からない。 ただ使っている血統がディープインパクトに似通っているから30年後くらいにはニアリークロスなんかの発生も見込めるだろう。それを見込んでNorthern Dancerを組み込むべきか、Mr. Prospector…

シンハライト雑感

母シンハリーズがリラヴァティにアダムスピーク、アダムスブリッジらを輩出する名牝かつ名繁殖。 アダムスの牡馬二頭は脚部不安で早期に引退してしまって残念。アダムスブリッジなどはMahmoudさんが皐月賞で本命視する俊敏で重厚な馬だった。ゼンノロブロイ…

アンドリエッテ論

本馬の難しいところ。 1、Mr. Prospectorクロスのイメージ通りに柔らかい 2、良いとこのラトロと米血統を使っているから関節周りがガッツリ太い 3、La Franceを強く刺激している 4、Halo≒Sir Ivorに対してSir Gaylordクロス 5、Turn-toにMy Babu 母の米血統…

桜花賞と同舞台の牝馬G2

今年から阪神牝馬Sはマイル戦へ。ヴィクトリアマイルへの親和性は高かろうがスローペースが捗りそうだ。 高松宮記念へ出走してこなかったからストレイトガールは引退したものだと思っていたがここに出走してきた。確かに牝馬の身で遠征後3ヶ月でG1へ向かうの…

牝馬らしからぬメジャーエンブレムと牝馬戦

まるでダイワスカーレット、と誰もが褒め称えるメジャーエンブレム。比喩の通りにピュアマイラーではないが中距離馬としての格が段違いなのが馬券における大きな問題。強い人気馬ほど取捨に困るものはない。素直に馬連の軸にするが良いかね。 この馬を潰すの…

ノリマジックの歴史

ルメールと横ノリ。この二人の因縁はハーツクライに始まる。あのディープインパクトを破った有馬記念。 といっても因縁というには薄い。2006年から横ノリの競馬が劇的に変わったとかそういうことはないし、むしろ先行馬を後方から展開させる様なことの方が目…

大阪杯回顧

ノリのゲートは「落ち着いて出せる限界」を狙い定めたもの。それで五分にゲートを出て、五分以上に二の脚がついたのだからキタサンブラックの逃げはかなり遅い。 武豊キタサンブラックはスローに落とさなきゃ勝負は始まらないし、前の競馬なら何をしても万全…

大阪杯とダービー卿CTを予想

・大阪杯 ◎アンビシャス ◯ショウナンパンドラ △ヌーヴォレコルト △タッチングスピーチ ☆ラブリーデイ 順当なら☆ラブリーデイの勝ち切りだろうがすぐ外に位置するヌーヴォレコルト岩田の競馬次第では着外もありえる。あっさりかもしれないが1番人気ということ…