砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

メルボルンカップ予想 簡易版

オーストラリアの競馬は内に入れなきゃ怒られるとかそんな話がどこかのコラムであった。3200mともなるとそれは顕著であろうし、しかも多頭数である。内枠が有利なんじゃないかとも思うし、位置を取れる母父スピード血統は必要っぽい。 人気のウィックローブ…

エリ女のメンバーがやばい

エリザベス女王杯と言えば真に強い名牝が飛んでくるというよりも、なんやかんやで京都適性が試され、その上で距離適性も試される、そんなG1の臭いがしないレース。究極的な例にはクイーンスプマンテ-テイエムプリキュア-ブエナビスタで決まった09年がある…

泥沼から抜け出すマイル王~ルージュバック悲壮 秋天回顧

カンパニーもスーパーホーネットもハイペース下に於けるマイラーではなく、かといって切れ味の鋭いタイプでもなく、競馬が上手いというと語弊があるけれども、末脚に適応した位置を取れる馬だったのではないか。 モーリスに取って幸運であったのは、エイシン…

武豊の仕込んだ推定の毒 秋天回顧

最後は切れ勝負・・・それも太い切れの勝負になって、それなら俺でしょとモーリス戴冠。 速い東京はどこへやら、今の東京は立派な荒れ具合にあり、レースでは逃げ先行止まりまくりの外差しバンザイな状況。前の馬はみんなスローにしたくてたまらなかった。 …

秋天予想暫定版 その3

◎ルージュバック ◯ステファノス △モーリス ねじ伏せるDynamoの名牝ジンジャーパンチの相似配合娘がルージュバック。ここ2戦では豪快な差し切り勝ちを見せていて、血統をみても距離延長はむしろ歓迎。 ステファノスはクロフネのスタミナが豊富に表現されたデ…

秋天予想暫定版 その2

◎ルージュバック △モーリス △ステファノス △ラブリーデイ △リアルスティール △アンビシャス ルージュバックの本命は揺るがないが、ヒモに流す馬は増えるばかり。 外枠のラブリーデイに妙味はなく、ルメールが外から位置を取りに行くイメージも沸かない。けれ…

君はブリティッシュ&アイリッシュ サトノクラウン論

~論って書くのは意味として間違っているのではないかと今更気づいた。この場合「サトノクラウン考」とかの方が内容に対して適切かもしれない。けれど面倒だから突き通すことにした。サトノクラウンについて論じるのだから、きっとそれはそれでなんとか。 こ…

秋天予想暫定版~アンビシャスへ送る諦念

とりあえず暫定的に印をつけるとなると ◎ルージュバック △サトノクラウン △モーリス △ステファノス △ラブリーデイ ☆アンビシャス の状況。3連単の◎流しの△ヒモが12通りで済むし、当てる自信はあるけれど・・・それは500円放棄の精神に反するのだよね。モーリ…

ヒカリを狙え 秋天予想

枠が出たけれど、これはまたひどい。 赤帽子田辺ロゴタイプは行くしかない枠だが二千だと立ち回った方が味がある。それは田辺も分かっちゃいるんだろうけれど、最内からエイシンヒカリにマイペースをやられても仕方がない。ハナを抑えに動くだろう。 ただ、…

米の名牝が誇るねじ伏せる名血統 ルージュバック論

サンデーサイレンスが「4分の3Mahmoud≒Sun Princess、4分の1Hyperion」で、その上で4分の4The Tetrarchというのがスタートライン。サトルチェンジの血統をみると・・・そうなんだよ。Santa Lucianaは非Mahmoudというか非Blandfordなんだ。ドイツの風上にも置…

秋天葛藤広場 その1

秋天ともなればそれぞれ一度は血統表を見ながら唸った馬ばかりだ。改めて掘り下げる前に少しの雑感を残しておく。 アドマイヤデウス →中長距離トーセンジョーダン アンビシャス →気難しい駆け上がるディープ エイシンヒカリ →ムキムキ俊敏ディープ嵐猫 カム…

エイシンヒカリ論

昨年の秋天を敗れた後にエイシンヒカリは香港、シャンティイ、アスコットと転戦していった。香港カップを勝ち、イスバーン賞を快勝し、プリンスオブウェールズでは敗れた。だが、それらの騎乗は今までの弱気とも言えるものではなく、堂々とハナを切って突き…

Blandfordのスタミナとは

Blandfordを語るとなると、とても簡単には済ませやしない。Danzigと同じように盛大に語らねばならないだろう。でもそんなことをする気分でもない。なので思いつく分だけ書いておく。 ・Umidwar=Udaipur Udaipurはヒンドスタンの母母で、ヒンドスタンと言え…

分けた 秋天展望

ズンドコ粘り腰とズバッとピッチの二つに分類した。 ・ズンドコ粘り腰 カムフィー(ただしステイヤーである) クラレント サトノクラウン サトノノブレス ヒストリカル モーリス ルージュバック ・ズバッとピッチ アドマイヤデウス アンビシャス エイシンヒ…

坂を登って・・・か~ら~の? 秋天展望

東京二千では末脚の質が一本調子であったほうが差しやすく、ジャスタウェイなどが綺麗に差し切っている。更に遡るとトーセンジョーダンやブエナビスタ、ダイワメジャー、シンボリクリスエス・・・暇無し。 ブエナビスタが顕著だが、あれはエンジンの違いを見…

ノーザンテーストは素晴らしい 菊花賞回顧

ノーザンテーストを支持する材料は山ほどある。それこそステージチャンプがある。 リアルシャダイの素晴らしいところはスピード血脈の強いND系を相手にステイヤーを輩出したことで、ニックスの根拠こそAlibhai≒Lady Angelaと断定できるが、それでステイヤー…

不思議のBold Ruler 菊花賞回顧

エアスピネルは立ち回りが上手くて小回りが効き、その上でしぶとく粘る。 これはアイドリームドアドリームの特徴そのもので、その直仔に皐月賞と菊花賞を制したエアシャカールがある。ただしエアシャカールは気性難のおかげで競馬が下手糞だった。 つまりス…

HaloなのにHail to Reason 菊花賞回顧

な、俺の予想は間違ってなかったよな。レインボーラインは完璧に差してきた。やっぱりね。エアスピネルも内から綺麗に捌いて伸びてきたよな。当然だよ。 サトノダイヤモンドは血統からは考えづらいHail to Reasonのスタミナを感じさせる馬体で、これがジリ脚…

菊花賞予想 決定版

◎ディーマジェスティ ◯レインボーライン △サトノダイヤモンド △エアスピネル ☆カフジプリンス レインボーラインは父のスタミナを受け継いだ中距離馬で、人気ほどに力量差は感じられない。前走の雨渋り札幌記念は秀逸な内容で、モーリスより末脚を伸ばしてヌ…

レインボーラインの為にLavendula 菊花賞予想

こんばんは。釧路はとても寒く、もうそろそろアイスバーンが心配です。 でも俺はタバコが好きだから時間に関係なく窓開けっ放しです。窓を開けながら暖房を使うなんて地球に厳しい事もできず、部屋の中は外気温とイコールであると言っていいでしょう。平たく…

レインボーラインを買いたい気持ち 菊花賞予想

ステイゴールドはスタミナ種牡馬という見方も出来て、中距離チャンピオンを複数輩出した名血統。ナカヤマフェスタ(宝塚記念勝ちの他に凱旋門賞2着)、フェノーメノ(春天2連覇)、ゴールドシップ(皐月賞、菊花賞、有馬記念、宝塚記念2連覇、春天)、オルフ…

凱旋門賞を鑑みて、ディープを(アタマから)買えない気がしてきた 菊花賞予想

菊花賞ってかなり極端な特性が試されるレースだと考えている。 普通は2000mやそこらで争うはずの馬たちが3000mに、必ず距離延長をして臨むレースだ。ある程度は精神的に熟しているにしても3歳であることに変わりはないし、精神的にも体力的にも今までとは違…

禁断の東京マイルドスロースパート 富士S回顧

前3Fが36秒3という「ジャパンカップかなにか?」と心を不安にさせるドスロー展開。そのままペースが緩まないまま進んで前残りのジリ脚スパート戦となった。 こうなるとピッチ馬の台頭は厳しく、最後方から進んだロードクエストはノーチャンス。この展開から…

終わらない菊花賞予想 その2

最も距離適性があるのは間違いなくカフジプリンス。 けれどステイヤーの充実は古馬以降であり、まだ未完成トニービンの靭やかさが残る。これは母が非NDのハーツクライ産駒らしいと言えて、高みへ登る途上にある馬だろう。騎手たちもみな、菱田裕二が極端であ…

菊花賞予想の葛藤広場

カフジプリンス →Robertoステイヤーにしては靭やか。トニービンの影響感じる。 ジョルジュサンク →母NDのヴィクトワールピサに重賞級はいたかな? サトノダイヤモンド →配合からは考えられないHail to Reason感。 シュペルミエール →溢れるクロフネらしさ ミ…

終わらない菊花賞予想

今のところは ◎ディーマジェスティ ◯サトノダイヤモンド △エアスピネル という平凡な予想に留まる。怪しむならサトノダイヤモンドであるが、強いスタミナもなしに神戸新聞杯をきっちり差し切ったのは非凡に過ぎる。スローから切れるならそりゃ当然ダイヤモン…

リアルシャダイ Robertoステイヤー論 その2

さて大きく脱線したが、何だったかな、リアルシャダイか。 その代表産駒3頭の決着となったのが95年の春天で、3頭ともピッチ走法なのにトコトコと靭やかな動きをしている。力っぽさは感じるものの前脚の蹴りは荒々しさに欠ける。美しいというわけでもなく平凡…

リアルシャダイ Robertoステイヤー論

大体のことはWikipediaに書いてあるが、そこから二つ三つ抜粋する。 「本馬は繋が硬く、極端に立った形をしており、逆に寝た形が多く、ときに柔らかすぎる繋を持つ馬も出していたノーザンテーストの欠点を中和すると考えられた」 「母親に似た仔を出す傾向が…

菊花賞定期「Robetoのスタミナってなんだろう」

菊花賞が近づいた今日このごろ。競馬ファンの多くが「Roberto買っときゃいいんだよ!」という姿勢を崩さない。それどころか「こいつ長いところで走るRobertoだし」という思い切りの良いローテーションで挑んでくる陣営すらある。必ず紛れ込むタニノギムレッ…

ズブい中距離馬≠中長距離馬 シュペルミエール論

ステゴクロフネのシュペルミエールは間違いなく中距離馬で、ただズブく動く分と競走馬の格で連勝しているだけ。だが人はこれを中長距離馬と呼ぶのではないか・・・と思わんでもない。 例えばゴールドシップが中長距離馬であるかというと、やはり分からない。…