砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

スプリンターズSの出走馬 その2

ラインミーティア メイショウボーラーは基本的に嵐猫らしい短足を伝えるが、あまりSecretariatの柔らかさを伝えない。ブワッと広がるストライドではなく、バネの様に伸縮の強いストライドで走る。これはThachへSpecialを絡めた産駒が多いのも一つの要因だが…

スプリンターズSの出走馬 その1

スノードラゴン 新潟スプリンターズSの覇者。平坦スピードに優れるがパワー豊富でダートもこなす。ズブくなってもマイルをこなせない程度には頑強で、この融通の効かなさはCozzene由来だろう。 Princely Giftらしい柔らかくも頑強なストライドはトライバルチ…

スプリンターズの傾向

中山改修前のスプリンターズSは「短足で頭が高く、高速の回転で突っ込む馬」が勝っていた。 しかし改修後では「短足で、頭の上下を使ったストライドで突っ込む馬」が勝って好走している。 難しいのは、外回り傾向の馬でもストレイトガールなどは比較的頭の高…

謎の貶め

「今の子は当時の環境じゃ生きていけない」 という話がある。現代の軟弱な若人では戦後の過酷な世界で生活を出来なかっただろう、というものだ。 戦後の話をたくさん聞いてきた50代~60代には鉄板ネタであり、一人から何度も聞く事もあれば様々な人たちから…

神戸新聞杯とオールカマーの回顧

・ルメール×Buckpasserがここもトニービンの脚を封じる キセキはルーラーシップ×ディープインパクトで母はグレーターロンドンの全姉。2代母ロンドンブリッジは「ND+Prince John」の相似配合で、母はディープインパクトの持つ「ND+Princequillo」のスピード…

オールカマーと神戸新聞杯のしるし

オールカマー ◎◯カフジプリンス ◯◎ブラックバゴ △アルバート ダイワスカーレットの有馬に近い展開になると予想し、ステイヤーを重視。内ではNijinsky持ちは要らないが外ならむしろNijinskyは好材料。アルバートが人気勢を退けることは考えられる。ブラックバ…

グランアルマダという可能性

4分の3妹には最近故障引退してしまったアドマイヤミヤビがある。 ウインドインハーヘアの一家。デインヒル、クロフネ、ダイワメジャーという累代の馬。ダイワメジャー産駒としてはスピードに欠けた部類で、中距離でもまだズブい様子がある。小回り千八など先…

不服申立て?

中谷雄太騎手が進路妨害に関する処分に対して不服申立てをしたとのニュースが。 コメントによると「制裁を受けることに対しては致し方ないとも思いますが」という姿勢である。その上で「処分内容に対しては明らかに納得ができなくて」である。 有り体に言え…

2 in 1 PCとTargetの妙味

この様に使っている。ノートはA5サイズ。PCは以前書いたようにMateBookのM3。現行の一つ前。 縦にすると9代血統表が全て見えるのでスクロールの必要がない。データの取り込みに2週間ほどかかったのはご愛嬌である。セットアップCDを使えないから基礎データの…

スプリンターズS展望

スプリンターズSに共通することなどないに等しく、それはドスローで示された通りである。 ただドスローでなければ一つだけ示すことの出来る事実がある。スプリンターたちの世代交代はこのレースにより決定的となるのだ。ビッグアーサーやレッドファルクスが…

神戸新聞杯展望

「キレよりもスタミナ、ディープ産駒苦戦のトライアル」とnetkeiba.comで題されている。 ディープ産駒はそのキレを特徴とすることが多いわけだが、フニャフニャでグワングワンと躍動するディープはいない。斬れるディープとは一定のHyperionぶりを見せるもの…

スティッフェリオの配合について

前走はもうあからさまに北村友一の騎乗ミスであり、あの形で函館を勝とうとしたのは間違いではないにしても、外へ出すのも追い出しも尽くが遅い。あれはステイゴールドの競馬ではなかった。 勝ったのはドレッドノータスやサンマルティンの全弟バルデスで、こ…

2 in 1 PCを刈った話

キーボードのタッチパネルに右クリックと左クリック機能があることを知って、ウイポをもう一度動かした。一見たんなる平面なんだけれども、左側と右側にボコボコ押せる。結構うるさい。 操作がかなり楽になったがやはりマウスの方が楽。また牧場画面でもカク…

アルアインを見る

ディープ×A.P. Indyは基本的に弾けない。これはWeekend SupriseがSecretariat≒Sir Gaylord1×3という強い相似を持つためで、母父Secretariatの種牡馬としてA.P. Indyはスタミナ的な柔らかさを強く伝える種牡馬として出た。 これを支えるためにBold Rulerの継…

ローズS展望

紫苑Sが貧弱であった分だけ変態どもが集った。 カワキタエンカやメイズオブオナーが当落線にあるんだからすげぇメンバーだぜ。ソウルスターリングが入れば前哨戦にして決戦というローズSらしい話も出来上がったんだろうが、こちらは毎日王冠を通っての秋天路…

セントライト記念展望

さて、我らが名騎セダブリランテスと石川裕紀人の秋初戦。 今週の傾向を踏襲するなら圧倒するに違いない。これの本命を覆す馬はちょっといないかな。 スティッフェリオは凄いね。その名の実績馬がいることは既に忘れていたが、そうだ、Blenheim直系にいたん…

ガチンコマイル製造機と驚愕の高速馬場

紫苑Sは2分を切る速い時計でありながらも限界を攻めた様な展開ではなかった。むしろスローからの末脚勝負であり、それだけにディアドラの強さが際立った一戦。 土曜の中山は総じてスロー展開であったが、馬場状態を読んだか読まなかったか、12Rでは追い込み…

京成杯AHに印打つ(打てなかった)

土曜の中山は想像を遥かに超えて前残り傾向だった。しかも例年よりやや馬場が速いくらいで、差しの効いていた外馬場のレベルに内馬場も合わせた様になっている。 なので前にいる人気が押し切るシーンが多く、差しに回った人気は軒並み不調。前が同じだけ伸び…

田中勝春復活(元より復活済み)

今年は例年よりハイペースで勝ち星を重ねていた田中勝春がとうとう重賞連対を果たしたぞ! オークスのあのクソッタレぶりは「タナカツだから・・・」で済ませるべきではなかった。そうかそうか、お前もレインボーラインと同じ様にTurn-to的な突進で突っ込む…

紫苑Sの前にサロニカを語る

ノーザンファームのディープらしく名血&好配合。この人気に落ち着いているのは距離と臨戦過程に不安を覚えている人たちが多いのだろう。 ドイツのディープで軽量なのはビッシュと同じで、ここでどれだけ乗せてきても450kg。おそらく440kgまで乗せてくるはず…

もちろんルドルフとの同時並行で

ウイポで血統論を展開できないか考えたりしている。あれの配合は実に的を得たものなのである。 ルドルフのネタを集めるほどにインブリードの難しさを実感した。濃さと経由によって色々な違いが現れる。それをどうにかウイポの配合論によって説明できないのか…

そういえば楽園のカンヴァスを読んだ

近頃、血統のことを考えることが少なくなった。そんな時期というかそんな年頃なのかもしれない。ていうか、金に余裕が出来て広い範囲に手を出しがち? 「楽園のカンヴァス」は姉からおすすめされていた小説で、「翼をください」と一緒にプレゼントされそうに…

2 in 1 PCを駆った話 その5

未だにTargetのデータ取得が終わらない。基礎データすらネット経由での導入になるから時間がかかる。それにしても遅い。これはネット回線の弱さなのかCPUの弱さなのか。 少し、後悔の念がある。SSDの旨味を思えば値段相応だが・・・重さと5000円の値段増を覚…

ロードカナロアの伝えるSecretariat=Syrian Sea

今のところ「4分の1Secretariat=Syrian Sea」の影響が強いロードカナロア。ディープインパクトよりもややスタミナ的でありパワーとの脈絡が弱い影響なので、突進力を伴う斬れではない。斬るというよりも滑る様な末脚を使う産駒が多いか。 だから直線一気で…

2 in 1 PCを狩った話 その4

・ノブヤボ立志伝 ストレスなく動く。大会戦は分からないが内政画面における問題はまるでなし。操作に大きなストレスは感じないがタブレットである分のメリットはない。マウス操作を前提としたユーザビリティというかインターフェースというか、そういったも…

楽しみんなの京成杯AH始まる

ここはもうアスカビレンを一にも二にも買うしかないところ。穴人気必至なのであまり美味しくはないが、20倍を前後するなら突っ張ってるべき。10倍そこそこまで上がると難しくなるかな。松田がね、欲を出しそう。 パッとしないメンバーということは全くない。…

2 in 1 PCを飼った話 その3

前回のあらすじ MateBook M3を買った それが昨日届き、Wi-Fi環境を整え、今JRA-VANなどをインストールしている。 軽く触った感想だが、全然問題ない。10年前くらいのノートパソコンよりずっと動く。もし比較対象を同じくする人がいたなら嬉しい。当時は15万…

新潟記念回顧

テンの1Fが12秒9と遅かったもののそこからはジワジワと速い流れ。フワッとペースを落として、ラスト4Fを流れるままに12.0-11.4-11.2-12.0で刻んだ。ツムツムらしい強気&強気のラップである。 だがこれほどのラップを刻んだウインガナドルが4着まで残してい…

札幌2歳S回顧

血統を見る人ならクリノよりロックの方がオルフェ産駒として上質であることを感覚的に認識していたはず。2歳戦ならあるいは、って感じもあっただろうが配合とその表現を思えば1番人気にはこれが相応しい。 それにしても初重賞勝利が札幌2歳S、札幌千八とはオ…

オジョーノキセキの配合

目を引くのはやはりPleasant Clony×Time for a Change×ボールドラッド間に起こるMisty Mornのクロス。Princequillo×MahmoudはCequilloと同じ配合形だがPlucky Liege一家に収まるCequilloとは趣が異なる。 こちらはLa Chicaの一家で、これを名繁殖たらしめる…