砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

スプリンターズS展望

中山外回りはロングスパートの差しが届きやすいレースで、それは二千二でもマイルでもスプリントでも同じ。ただ距離が長くなるにつれて差しの位置を逃げ先行の位置とすることが容易くなり、オールカマーとAJCCではしばしば押し切りが見られる。 スプリントで…

オールカマーと神戸新聞杯を回顧

まず神戸新聞杯。ナムラシングンの落ち方がやや不可解で、これはちょっとフランスよりもイギリスの方が強いのかなぁ・・・と現実逃避。切れ負けするのは良いとしても二千四でこれだけ大差をつけられるのはまずい。馬群に入ると駄目なタイプなら池添はあまり…

ナムラシングン帳~神戸新聞杯理論

ナムラシングンの面白いところはMachiavellian=Coup de Genieという俊敏な血をクロスしていることで、これはディープインパクトのAlzaoに相当する。そしてBustinoクロスであるから、ディープインパクト産駒の中でもディープブリランテに近いと言うべきだろ…

ミッキーアイルに本命打ちたい気持ちがあるけれど

今週のレースは固そうで、そんなに面白い配合馬も本命クラス以外にはないからネタにならない。強いて言えばサムソンズプライド横ノリがどう動いてくるか、掲示板まで絡むか、馬券まで行くのか、そのくらいの楽しみしかない。 仕方なくスプリンターズのメンツ…

高配当のためにサトノダイヤモンドを疑う

ディープインパクトの素晴らしいところは、Burchclereのスタミナを千八的なものにしたこと。しかしそれだけに牡馬はしぶとく走りすぎるところがあって、Burghclereへニアリーをかまさなきゃ辻褄が合わなくなる。 つまりG1勝ちのディープはあんまり弾けるタイ…

オールカマー展望

カレンミロティックがハナを切りたいところだが、ここはバッシュのエーシンマックスの方が速い。クリールカイザーがハナを切る可能性もあるが、逃げの気性ではないからスローの好位でまくりにかかるだろう。ちょっとこの内枠は不幸かも。 隼人のゴールドアク…

タバコ始めました

春夏は終えて秋到来。さてさてスプリンターズと凱旋門賞だという季節。 未だ暑気は抜けないが、これからグッと気温も下がって過ごしやすくなる。それを見越した願いもあったが、それは報われなかった。蝕むような今年の陽気は忘れられないものになる。 例え…

神戸新聞杯展望

基本としてナスキロ柔い馬がベスト。これはもう阪神外回りの鉄則と言うべきで、普通では届かない様な差しでも届いたりすることもある。ただ緩慢な動きで差せるほどペースは流れないので、パワーでズボッと抜ける切れがベスト。ワンアンドオンリーの年は実に…

アイドリームドアドリームのスタミナ~ドゥラメンテ感

直仔には最弱の2冠馬と噂されるエアシャカールがあり、これを筆頭にエアデジャヴー・エアメサイア・エアスピネル3代、シャカール全妹エアラグーンの仔にエアソミュール、エアメサイアの全兄エアシェイディとラッキーフィールドの化け物たちが並ぶ名血統。 今…

エアスピネルのスタミナとは 未完

キングカメハメハ✕サンデーサイレンス✕ノーザンテースト この配合形だけで見ると千八馬だなぁと思う。流行りはSSとNTの間にトニービンが入るドゥラメンテ配合だが、それがないのだからノーザンテーストの短距離力の影響が大きそうである。サンデー✕ノーザン…

前途洋々 セントライト記念&ローズS回顧

お手馬クロコスミアの爆走にビビったものの、シンハライトがなんとか交わして色々と面目を保った。流石に1番人気を本命にした以上は外せやしない、これが穴党の流儀。 四位のエンパイアメーカーが突っ込んできてガックシ来たが、よくよく考えてみたらラトロ…

ローズSとセントライト記念の予想 決定版

ローズS 逃げ馬不在であるからスロー内定。クィーンズベストあたりが臭うのだけれど、藤岡弟の中距離逃げは稚拙である。中距離なら兄貴の方がよっぽど上手いし、弟の方は関西の短距離で本領を発揮する。 クィーンズベストはNureyev≒Sadler's Wells5*3✕3だか…

Sadler's Wellsの罠

今春の中京などは例外であるが、基本的に馬場が重くなったイメージがある。 クッションが効いていて、芝もあまり禿げたりはしなくなった。馬場を改修した中山は驚くほどに荒れなくなって、もうゴールドシップがワープしたりする馬場は見られないだろう。東京…

ローズSとセントライト記念の予想 暫定版

凱旋門賞予想が楽しくなってきたところだが、この東西の3歳戦も忘れらちゃいけない。 ローズSは上位2頭が阪神外で崩れる気がまるでしない。距離適性という点ではジュエラーの方が千八にあっていそうだが、ヴィクトワールピサとディープインパクトなら瞬発戦…

凱旋門賞出走予定馬の血統を見る Minding編

Minding~Darshaan由来のロンスパ牝馬 [netkeiba] Galileo産駒として備えるべきものは全て備えたという配合。Tourbillonの切れに依存するところが大きく、またDarshaanのUmidwarクロスをAllegretta✕ヴィエナが支えるので並のGalileoよりよっぽどしぶとく切れ…

凱旋門賞出走予定馬の血統を見る La Cressonniere編

La Cressonniere~未だ熟さぬ化け物牝馬 [netkeiba] 4代母Light o'BattleはHighclereの全妹。BustedやBustinoが入らない枝葉であるからNashwanやウインドインハーヘアほど重たくはない。代わりに名マイラーKrisがCrepelloやMixed Marriage、Rockefellaを連れ…

凱旋門賞出走予定馬の血統を見る Almanzor編

Almanzor~Hyperion✕Fair Trialの中距離馬 [netkeiba] Gone West直系の5代アウトという不思議な臭いがする馬。母父Maria's Monが非NDなのでここで「4分の1異系」を取る。キングカメハメハっぽい配合にも見えるが、東京優駿を楽勝する様な靭やかさはなさそう…

凱旋門賞出走予定馬の血統を見る Found編

Found~踏破能力に優れた一流半 [netkeiba] Galileo✕Intikhab✕Nordico✕Matinmas✕フイダルゴという配合。 Nordicoのやっていることは大体Danehillと同じで、Gallant Manの突進力にRibotのスタミナ、そしてNatalma≒Cosmahをぶつけるというちょっと洒落た配合。…

凱旋門賞出走予定馬の血統を見る Highland Reel編

Highland Reel~大技なしの名配合馬 [netkeiba] Galileo✕Danehillのベッタベタな配合。サドラーの孫というだけでも十全なスタミナを得るし、またAllegrettaという強烈なドイツスタミナも通るので実に重い。しかしDanehillも負けじと世界的種牡馬としてスピー…

凱旋門賞出走予定馬の血統を見る Postponed編

Postponed~Dubawi黄金配合ガン無視のRibotスタミナ馬 [netkeiba] 昨年夏のKGⅥ&QESからドゥラメンテ破りのDSCを含め6連勝中。その間にG1を4つ制してまさに順風満帆の5歳馬。父Dubawiは僅かな世代を残して早世したDubai Millenniumの産駒で、その母Zomaradah…

凱旋門賞の馬券が買えるという話

海外の競馬場はよく分からないし、ましてや馬は特にそう。マカヒキやエイシンヒカリを見ても海外向きの仕上げがなされている様子があったし、こんなの記念馬券じゃないのか。でも馬券として発行されずにインターネットの馬券だものな。これは面白くない。 ロ…

どうして欧州のレースは大差がつきやすいのか(途中で飽きた)

ハービンジャーがKG6&QESで見せた11馬身差で勝ったり、フランケルはマイル戦で11馬身つけちゃったりする。エイシンヒカリもまた8馬身で勝ったりした。日本馬でもそんなことが出来るのだから馬が強いとかではなくて、競馬場がそういう作りになっているのだろ…

西では樫と桜が争い、東ではディープインパクト✕ブライアンズタイム対決

オークス馬シンハライトと桜花賞馬ジュエラーが争うローズS。「京都二千とかニッチな条件じゃ力関係などわからぬ!」と言わんばかりのガチンコ勝負に期待がかかる。もう本番そっちのけでやっちゃって欲しい。 大体ディープ対決になりがちなのだが、クロウキ…

君はSpecialな化け物 京成杯AH&セントウルS解雇

京成杯AH予想の時に 「トウショウドラフタはNuber≒Sadler's Wellsで逃げられそうだけれども、かかってばかりの3歳馬をそういった形で御そうとする厩舎は少ないだろう」 ということを書こうと思ったんだ。けれども、あくまでも伝えるべきことは「逃げ馬不在の…

先行争いの赤く熱い男 セントウルS予想

阪神の開幕週は前が止まらないインベタ馬場なので、外から鬼のように押し寄せてくる先行勢がまず驚異。ネロやアットウィルなんかの直千で勝負になるタイプが押し寄せるともなれば内も悠々としていられない。これらが呼び水となって他の馬も被せて来る。 だか…

逃げ馬とは 京成杯AH予想

千六に限ったことではなく中山のレースとは先手の争いが激しくなりがちである。例外を挙げるとすれば千八くらいなもので、二千二も二千五も二千も千六も千二も前半のペースがグッと速い。牝馬限定戦ならと紫苑Sを見ていたのだが、それも速かった。 なのでこ…

今の中山馬場ってどうなっているんだろう 紫苑S回顧

ビッシュは母父AcatenangoのLyphardクロスディープだから、そりゃ34秒や35秒の持続戦を差し込むことは得意だ。しかしこの流れで1番人気が35秒3で突き抜けて、その勝ちタイムが1分59秒7程度であるってのは衝撃的としか言いようが無い。 過去、馬場改修以前の…

紫苑S展望

・突進するならRibot血脈 エアレーションの中山なのでサラサラ走るタイプは微妙。Romanパワーでカチコミ決めるTom Rolfeな馬を狙いたい。その上小回りであることを思えばBold RulerやFair Trialが特注。HaloクロスよりもHail to Reasonで留めて、他のところ…

マツリダゴッホ産駒の本格化過程

マツリダゴッホの代表産駒は以下のとおり アルマワイオリ 朝日杯FS2着・アーリントンS2着・ニュージーランドT3着などの戦績を持つストライド馬。2代母に3歳阪神牝馬S勝ちのスエヒロジョウオーを持つ。現在はOP戦でも惨敗してしまうほど身を持ち崩してしまっ…

腐敗のねっとり

・大福よさらば 甘いモノが好きである。たまに手作りする。大福を食べたく思い、もち米を炊いてすり鉢で練った。何もかもが間違っていたが、とりあえず水分量の多い餅が出来た。しっかりとアクを抜いた小豆からアンコも同時進行で作った。 ところが作りすぎ…