砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

2020-01-01から1年間の記事一覧

2020年有馬記念回顧

勝ち馬は強かったんですが、作戦の弱点を突いたところはあるかと思います。 フィエールマンの前受けはスロー前提で、バビットの逃げに構えられるなら後続を封じられるだろう、というものであったかと思います。 そのまま進めばスローだったと思いますし、ク…

2020年有馬記念予想

◎サラキア ◯クロノジェネシス △ラッキーライラック とても悩ましい話でして。3歳馬の逃げでバリバリの有馬記念が実現するかというと怪しい。これを動かそうともなると菊花賞馬がやるべきなんですが、ワールドプレミアもフィエールマンも臨戦が悪いんですよ…

2020年朝日FS回顧

グレナディアガーズは完全ノーマーク。 Inauguralの一家において傍系の出身・・・というか、この一家はメインルートのない形で繁栄している血ですね。 「こいつ変な構成の血統じゃん」ってのはなかなかの確率でInauguralで、Frankel×Harlington×Silver Deput…

2020年朝日FS予想

阪神外マイルはサトノレイナスみたいに柔らかさ≒スタミナみたいな柔らかさが似合う条件ですが、2歳馬にこの条件を押し切れってのも無理難題です。(牛&ムーアは卑怯な例外) ただ、ここ10年間でムーアが2勝してミルコが4勝。荒い騎手が勝つ例がほとん…

2020年阪神JF回顧

サトノレイナスはSwapsなので・・・ということでしたが、なんちゅうか、登坂もオッケーだし末脚も優れているんですが、一度失速してからの再加速が鈍いんですよね。Swapsは。 体質が柔いというか、先生の用語における「ハイインロー」的であるというか、柔さ…

2020年阪神JF予想

今年の2歳は追っていないので、ホント分かりません。馬券を買わずに見るだけにします。 ◎ソダシは普通に強くて、ここから更に強くなるとしたらどこまでか・・・という期待馬。ただフレンチデピュティの芝馬なので押し切る形だとG1じゃ足りないかもしれませ…

2020年ジャパンカップ回顧

異次元の結果で、ちょっと、うん、言葉が浮かばず、今に至ります。 血統的なことを言えば、これがSecretariatで、あれらがSir Gaylordだと。アーモンドアイの走りは、遺伝上で、ディープやエピが表現できないものだと。ロードカナロアなんですよねぇ。 アー…

2020年ジャパンカップ予想

予想を終わらせるためには、どこかで区切りが必要です。 自分を納得させる言葉ということは、自分からしても「これが一番格好いい」というわけで、自分から自分が納得できる格好良さをひねり出さねばなりません。これがむずい。 ただ、エリ女回顧で書いた様…

Siskinを改めて見る

Siskinが社台入りしましたが、まー、これは如何なものか。 母系はBest in ShowでEl Gran Senor(=トライマイベスト)とかアーモンドアイとかと同じ。いわゆる名牝系ですな。 母父はOasis Dreamは日本に馴染みのないゴリゴリ欧州スプリンター。イタリアオー…

2020年ジャパンカップ展望

グランアレグリアの衝撃すら前座に過ぎない、衝撃のジャパンカップ。三冠馬が3頭ってんですから、そりゃ凄いに決まってますよね~。 しかし、私は穴党ですんでね。そこに水を差したいと思います! マイルCSの予想段階から「最近のジャパンカップって母父短…

2020年マイルCS回顧

うーん、ヴァンドギャルドでなくてアドマイヤマーズ。 ガチンコマイルを踏破するならば母父にクラシック型というか中長距離の本格派を抱えた方が良いという予想で、まー、それならサリオス(ドイツのダービー馬揃い踏み)とかヴァンドギャルド(英ダービー・…

2020年マイルCS予想

◎グランアレグリア ◯インディチャンプ △ヴァンドギャルド 詳細は回顧にて。 [fin]

2020年マイルCS展望

今年のマイルCSも好メンバーでの開催。しかし阪神1600mでの開催ということもあって、例年のデータが役に立ちません。愉快。 というか古馬混合戦での阪神1600mというのはデータが薄いんですよね。阪神JFに朝日FS、アーリントンCにチューリップ賞、…

2020年エリザベス女王杯回顧

今回のレースを何度も見返して思いましたのは、「トーセンラーに似た勝ちっぷりかもしれない」ということです。 今回のラッキーライラックはオルフェーヴル×プリンセスオリビアという風で、京都大賞典で見せたゴールドシップとのガチンコ対決を彷彿とさせる…

2020年エリザベス女王杯予想を終えて

「当てる気がない・・・?」という印ですが、まー、しゃーなし。 騎手のこととか色々ありますが、ロマンを見つけたらロマン派はそういうの気にしません。だってこの予想が当たったらアメジストリングを掴んだ様なもんですよ。 まぁ、外れるでしょう。そして…

2020年エリザベス女王杯予想

◎ウラヌスチャーム ◯ノームコア △センテリュオ 近頃はまたチャゲアスからの浮気をしていまして、Official髭男dismを聴いています。 きっかけは芸人アイデンティティーの動画で、「そういやASKAが褒めてたことがあったかな」と思い出しました。原因はASKAなの…

2020年天皇賞秋回顧

馬場が速くなった上でのスロー戦。こうなるとクロノジェネシスが厳しいかと思いましたが、スローでも結果を見せられる強い馬でした。 スローでしっかり前で受けたアーモンドアイが一枚上手。ていうかミルコが最高のタイミングで喧嘩を打っていて、外へ出すこ…

2020年天皇賞秋予想を終えて

これでいいのかなぁ~。もっと良い着地点があるんじゃないかなぁ~。 毎度そう思いますが、1時間やそこらというのは最速です。アーモンドアイに逆らう手口ってのは、本当に思いつかなかったから厳しい結論となりました。 フィエールマンに印を打つならば2…

2020年天皇賞秋予想

◎フィエールマン ◯アーモンドアイ △ダノンキングリー ◎と◯は母にPrincequilloを引きません。 ・・・ だから何だって話です。私にもわかりません。 なんちゅうか・・・Princequilloは稀代のステイヤー血統として一時期のアメリカを席巻したわけですが、それは…

2020年天皇賞秋 予想を前に雑感を

アーモンドアイの持つ長短を突き詰めると、父がロードカナロアであることでしょう。 国産最高のスプリンターで香港スプリントを2連覇した父。このスピード能力が中距離の舞台にそのまま現れたかの様な走りっぷりで、日本競馬史上最強、少なくとも、最速の中…

天皇賞秋展望

牝馬2強の対決。 G1勝ちの古牡馬多数のレースでも2強と言わしめるだけの内容をアーモンドアイとクロノジェネシスは見せてきました。 アーモンドアイは2000m~2400mの距離で未だ無敗。安田記念と有馬記念、それと新馬戦でしか負けていません。 鉄…

コントレイル考えている

コントレイルの気性に依るストライドの開放、これはイスラボニータやエピファネイアに似ています。 例えばゴールドシップですが、やる気を出していないときはステイヤーじみた柔らかさでダラダラと走ります。ところがやる気を出せば壊れたバネのような柔い馬…

2020年菊花賞回顧

アリストテレスってのは・・・ エピファネイア×ディープインパクト シンボリクリスエス×4分の3リンカーン ディープ×トニービン×Sadler's Wells(=Fairy King)×Seattle Slew ディープ×Sadler's Wells×Roberto でありますから、ハープスターとかディーマジ…

2020年菊花賞予想

◎コントレイル ◯サトノフラッグ △ロバートソンキー 悩みはたくさんありますが・・・少なくともワールドプレミアだのサトノダイヤモンドだのフィエールマンだのという配合馬はおりません。それならサトノルークスやエアスピネルよりずっと強い中距離馬で足り…

Siskinを考える

Siskinは名家名族の宝庫みたいな配合馬でして、そこらに関しては省略すべきでしょう。 私が注目するのはアグネスタキオンとの組み合わせです。 Siskin自身はBest in Show6×4で、母母Silver Starの父ZafonicからThe Minstrelを引きます。このThe Minstrelは…

2020年秋華賞回顧

夜勤が終わって、眠りこけて、ただいま月曜の14時。ようやっとレースを見ました。 まず浮かぶのは、まぁ、予想が当たらなかった、という実感なんですが、うーん、イメージほど強い勝ち方をしなかったかなぁと。Twitterでも同じ様な意見が散見されます。 究…

2020年秋華賞予想

◎デアリングタクト ◯マルターズディオサ △ムジカ ◎デアリングタクトはあたり前田のクラッカー。一番の鬼門であったオークスを突破した以上、ケチのつけようがありません。 ベスト条件は外回りで違いなく、強いて言えば京都1800mとなるのでしょう。ジャ…

2020年秋華賞展望

デアリングタクトの三冠がかかるレース。 如何にしてデアリングタクトを蹴っ飛ばしてやろうか、というレースでもあります。秋華賞においてそれは逃げ先行から完封する一手で、三冠に王手をかけた馬が逃げ馬を追い立てることはありません。 小回り(内回り)…

2020年スプリンターズS&凱旋門賞回顧

・・・凱旋門賞でソットサスを本命にしようと記事を書いていたら、ホントに勝っちゃったという話です。 「硬くて気性の荒い馬が望ましい。硬さは真面目さとセットで、気性の荒さは柔らかさとセットである。この矛盾を用意する手法として最も適切なのは、オル…

2020年スプリンターズS予想

◎グランアレグリア ◯エイティーンガール △アウィルアウェイ おそらくは牝馬の決着。であればグランアレグリアが上手ではないか・・・と。 フルキチのライトオンキューも有望ですが、フルキチはちょっと振り回しすぎるきらいがあります。エイティーンガールも…