馬番 | 馬名 | 騎手 | 脚質 | 備考 |
1番 | グランデッツァ | 福永祐一 | 先行 | スロー傾向 |
2番 | マーティンボロ | 川田将雅 | 好位 | 長期休養明け |
3番 | クラレント | 三浦皇成 | 逃げ先行 | スロー傾向 |
4番 | ディサイファ | 四位洋文 | 好位 | |
5番 | ヴァンセンヌ | 横山典弘 | 差し追い込み | 先行策も視野 |
6番 | イスラボニータ | 蛯名正義 | 先行 | |
7番 | アンビシャス | Mデムーロ | 先行 | |
8番 | トーセンスターダム | 内田博幸 | 差し | |
9番 | ダノンシャーク | 岩田康誠 | 内差し | |
10番 | リアルインパクト | ルメール | 差し先行 | |
11番 | ステファノス | 戸崎圭太 | 差し | |
12番 | スピルバーグ | 北村宏司 | 差し追い込み | |
13番 | エイシンヒカリ | 武豊 | 逃げ |
内のデッツァやクラレンがゲートをポンッと出て行ってマーティンボロ川田はその後ろの好位内で十分だろう。サイファとヴァンセがどこまで前を狙うかが難しいところで、外のイスラボニータを前においても面白くないから結構これは抵抗しそう。 アンビシャスも出していくはずで、外に敵もいないことだしイスラに乗っかってポジションは取りに行きそう。スターダムはとりあえずの小手調べなのでいいところから差してみてどうかという競馬。シャークは終いがトップクラスなので馬群に入れて脚を使わせることが一番だろう。 二桁番の情勢はシンプル。リアパクはこうなった以上は先行とまでは押しきれずに好位か中団になって、ステファも戸崎が目一杯出していくことも想像しづらいし終いが使えるタイプだから差しに構えるだろう。スピルバーグもとりあえずは普段通り。エイヒカは当然の逃げ。 ただし・・・。エイシンヒカリに騎乗経験のある岩田と横ノリはこの馬の性質を知っているはず。競り合ったら競り合っただけペースが跳ね上がるから潰すのは実に簡単だ。だけど二人ともその戦法に適性な馬を得ていないからねぇ。 だがヴァンセンヌは枠がよろしい。東京千八はスロー好みの先行馬なら最内で良いのだけれど、負荷をかけていくならばスピードのキャリーがしやすい6番あたりがベスト。エイシンヒカリとの合流地点は2角以降であろうし、ゲートさえ出てくれれば勝負になる。 それもデッツァやクラレンがサッと納めればの話だが。イスラがいる以上はそんなことありえないのよ。 イスラは気性が荒い。スロー展望だと馬が来なくて逃げちゃう可能性があり、出し切れないことが多かった。だけど今回はエイシンヒカリという保証があるために先行にこだわることが出来る。前に書いた「起爆剤」の状況だね。スローは消えた。 最初にケツをまくるのは横ノリで次が福永、その次にエビショー、四位のおっさん、最後まで粘るのはオーダーを受けた皇成だろう。実際にエイシンヒカリが背負い込むリスクに比べりゃ小さなものだが、ある程度のリスクを負って行かせたいのはクラレントだ。一番終いが弱いから。 ヴァンセンヌはおそらく「中距離を前で折り合えるか」という疑問のために鞍上を替えている。前走の千六から毎日王冠、秋天と順々に距離を伸ばしていって、出来如何では香港カップまで考えるはず。距離延長を見据える以上小手調べの後方ポツンはありえない。何より遅咲きの6歳馬には時間がない。初っ端からノリマジック「差し切れる位置」だ。 差し切れる位置がどこかと言えばイスラの後ろだろう。イスラは勝手にスパートがかかるから抜け出しの難しさがない。やっぱりきかん坊を出していくリスクを負う以上、先行争いや抜け出しにおいてはリスクを避けなきゃならんのよな。ノリさんが出していくのはスローの保証がある時と他のリスクを回避できる時・・・だと考えるんだが。 まぁ行き脚がつかなきゃ後方ポツンだし、初っ端からのノリマジックは前例が見当たらないしであんまり信用ならない考えだわな。でもイスラの後ろにつけられたならばそれとのハナ差勝負が見えてくる。淀みなく流れるのであれば差し切れるだろう。 エイシンヒカリが勝ちきるには少し厳しいことになったな、というのが実感したこと。これを押し切るなら考えものだね。千六と二千でG1を四つも勝ったエイシンプレストンとか五つも勝ったダイワメジャーとかと肩を並べることになる。2着でもムーランドロンシャン2着のローエングリンくらいの評価だからな。 それだけ外枠から押し切るというのは難しいレースで、ましてや逃げるとなれば前例すらなくなってしまう。マグナーテンとかも内枠からだからね。本当に展開とか関係なしに1800mベストの馬として1馬身抜けた存在でなければ無理なことよ。これだけの相手に・・・ね。 エイシンヒカリに前3Fを34秒台で行く脚はあるんだが、武豊はそれをさせたくないんだよなぁ。だけどそのくらいの脚を使わなきゃ毎日王冠を外枠から逃げることはは出来やしない。だが大外枠というのは武豊に対してもう一つの道を提示するのよな。 逃げなきゃならないってのは間違いない。じゃないとこの馬は折り合いが難しい。でも逃げられないなら外にいればいいわけよな。はい、私はエイシンヒカリに4F的な逃げとゴールデンホーン戦法をおすすめいたしたいと思います。レッツ凱旋門賞戦法! スプリンターズのドスローに続いての大予想。さて、武豊はFデットーリのマネをするだろうか。 [fin]