砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

函館SSを簡単に 回顧込み

500万下で武豊が1分7秒5で逃げ切る函館というのも恐ろしい。

間違いなく函館は洋芝もクソもない高速芝になっていて、ビリーヴの娘が逃げ切る馬場。サンデーを近い代に持つならば確かにDanzigのスピードが欠かせない。函館SSも分かりやすいスピードでサンデーの軽やかさと調和したタイプを狙いたい。

武豊は短距離がヘタクソである。馬を抑えられないからだ。だからいつも追走するのが精一杯の千四馬で差してばかりだ。それがビリーヴの娘で押し切ったのだから恐ろしい。行かせることで折り合いをつけるってが許される馬場だろう。

サイレンススズカで学んだ例外をたまに武豊は実践する。1番人気の石橋脩を差すのが一般的な武豊のイメージであるが、今回のエリシェヴァでは青い匂いのする勢いだけの競馬で押し切った。人気の逃げを潰すに飽き足らず、4角で突き放して押し切るってのは。

池添がカレンミロティックするのが怖いところであったが馬の力が足りない。

シュウジ

◯キングハート

[回顧]

北村友一は函館で牝馬を走らせたら単勝回収214円。好位から末を使わせたら・・・というのは正しく机のイメージ通りであって、そういえばあの日も持続戦を綺麗にヒッタゲで差し切ってしまった。

しかし流石のシュウジ、ゲート含みの3Fを32秒2とは。1000m54秒6をコーナーワークと登坂で叩き出すのも凄まじいもんで、カルストンライトオの持つ1000mレコードにコンマ9秒遅れであるからすごい。これはアイビスサマーダッシュ行きも視野に入るか?

しっかし、函館SSのスーパー高速においては3歳牝馬ってのが確実になったな。して、エポサワスはなんで突っ込んできた?

この馬はさ、ボレアスと間違って血統も戦績も見てなかった。ディープクロウキャニオンかと。今の今まで。

9歳だけれどそんなに走っていない。15年UHB賞では1分7秒5で差し込んでオープン勝利&オープン入り。そして短距離になった大阪-ハンブルグCを福永で差し切り。で、ここへ、か。昨年の函館SSも差してきていたんだな。

バブルプロスペクターが母父でファルブラヴ×サンデー。マイルもスプリントも中距離血統配合で高速を差し込んでくるから嫌だね。レオアクティブとかもそうだった。父がおかしな短距離ぶりを牡馬に伝えるパターン。

これも柴山のSadler's Wells=Fairy Kingで、これを狙った共同通信杯が懐かしい。この類の力っぽい牡馬こそが柴山雄一の得意技で、おそらく位置取りとペース判断が合っているのかと。ハイペース時における強気な位置取り及び強気な追い出しの早さ。あそこでワンテンポ置かずに流れ込むのが柴山流。

強い馬を強く勝たせる騎手と言えるのだが、サンデーの色が強い馬だと脚がもたない。だからこそ吉田さんのサンデーじゃないディープの嫁さん候補とは手が合うわけであり、これを見出してきちんと使ってあげる吉田さんの家は素晴らしい。

一度で良いからジャパンカップで国外調教馬に乗って欲しい。3度も乗れば1度は勝ち切ると思うんだけれども。永遠のポスト佐藤哲三だな。

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