砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

神に通ずる毎日王冠

毎日王冠予想2


いざこうしてみると・・・エイシンフラッシュの2kg増は厳しいね。

昨年の天皇賞馬だから仕方ないけど。

それに遠征から一発目のレース。遠征+鉄砲はまるで話にならない。

そしてこの年の4歳牡馬はやばい。

クラレントジャスタウェイエキストラエンド。層の厚さは5歳牝馬レベル。

(いや、本当にね。5歳牝馬好きなんだよ。)

ジャスタウェイはスタートが残念。しかし何故か好走の域を維持している。

しかし「スタート残念」の評価を維持しているのでそこら辺も含めて評価してもいいだろう。

スタートが良ければ勝ちの目はかなりある。だいぶ強い。

そしてクラレントエプソムカップでは軽視していたがよくよく見ればすんごいお馬。

2歳時にその能力を見せ始めデイリー2歳を勝っている。しかし東スポ→朝日杯で大惨敗。続く弥生賞もやはり惨敗。大きく評価を下げた。

こりゃあかん、これは早熟馬か、と思った頃のNHKマイル。15番人気のクラレントは3着に滑りこむ大健闘。

そのまま日程の難しさはあれどダービーへ。期待を裏切らぬ15着が結果。距離適性の材料にはなった。

秋はオープン戦を叩きに。6番人気8着と凡走気味。富士Sへ進むとこれを勝利。岩田への乗り替わりで大飛躍を遂げたことになる。

間にキャピタルSをはさんだ後阪神カップへ。4番人気と少し人気し過ぎた嫌いがあるが結果は悪くない5着。すわっ、こりゃ本物か!と衝撃起こる。

そして東京新聞杯を制覇。マイル重賞3勝目となる。次走は満を持してのマイラーズカップだがコレは大凡走。おそらく・・・おそらくだけれど前が塞がらなければ連対は固かった。伸び始めた途中で止められた形。直線で後ろの馬を牽制できるのは逃げ馬の特権だけれど・・・よりによってその逃げ馬がシルポート。「逆噴射」と揶揄される直線の止まりっぷりは迷惑極まりない。

連対は固い、の根拠が次のエプソムカップ。2番手からの強い競馬でジャスタウェイに交わさせない1着。重賞4勝目は1800mとなった。粘りのあるあの脚はまさに東京向きと言っていいだろう。

ということでクラレント単勝ってのも随分面白い。

今現在の予想オッズ(netkeibaより)は6番人気の7.4倍。2番人気にコディーノがいたりレッドスパーダが7番人気14倍だったりとまだまだ信頼性に欠けるが。

しかしまぁ、7倍台というのはなかなか順当じゃないだろうか。

4歳ということで3ヶ月の休みは上積みを望むのに十分すぎる間隔であるし。(もちろん調子崩した上に上積み0ということもあるが)

そしてもちろん、岩田康誠が乗らないということも材料としてなかなか困り者でもある。

代わりが川田。悪かないが良くもない。良い乗り替わりはこの時期に望むこともできないか。

はてさて。

困りものと言えばタッチミーノット。

忘れた頃のタッチミーノット。

新潟→東京→中山と走って崩れずに好走し続けたタッチミーノット。

評価を下げることなく好走を続けているが・・・どんな条件でもそこそこ走るのが怖いんだよなぁ。そこそこ走って、時々ガツンと先頭突っ切っちゃう。こぅわぁい。もっと選り好みして走っていいんだよ、と言いたくなる。

しかしこの3走からは高いレベルの順応性が見られる。

1着取った中山金杯は・・・まぁメンツが貧弱だったからな。ジャスタウェイダイワマッジョーレ辺りは強敵だけれど5番人気にコスモオオゾラが来るようなレベルだ。実際のところ、信頼の持てる馬は4番人気まで。2番人気-4番人気-1番人気できっちり収まった。

1番人気に推されたジャスタウェイダイワマッジョーレを追いかけながら差して3着。4着のドリームセーリングもろともゴール前で差し切っているのは豪脚の証左と言うべきか。

でもジャスタウェイは勝ち切れないレースが続いてるね。追い込むのはいいんだけれど騎手が福永だから巧くさばきながら差すことが出来ない。ワンパターンで勝ち切れない。どうにかならないのか。

前目で競馬したら負けてるしなぁ・・・。人気の高さ=能力の高さで構わないけど追い込み馬は突き抜けて強くないと勝ち切れないから・・・。ダコールはよくこの時代にいてくれたな。この馬とショウナンマイティゴールドシップ、オルフェーブル。いろんな種類の追い込み馬がいて勉強になるよ。

ジャスタウェイダコール以上にあと一歩が足りない。本当に僅かな差なんだよね。騎手が埋められるくらい僅かな差。どうにか上手いこと8番手くらいに付けてどうにか上手いこと普段の脚を使えればG1クラスなのに。後方待機じゃ重賞すら勝ち切れない。

これだけの力があって1年半も勝ってないのはやっぱりそういうことじゃないのかな?内田も乗ってるけど・・・色々試して結果を出せなかったからなぁ。馬券を買う側からしたら余計なことしやがって、だけど前目の競馬に慣れさせてくれたら面白かったのに。

毎日王冠2着の追い込み馬を本番の天皇賞で5番手に持って行くんだからさ・・・。勝ったのが追い込んだエイシンフラッシュってんだからまた不思議なものだよなぁ。

しかしシルポートのハイペースに引っ張られても残ってみせるのがG1級の先行馬。前残りしちゃうのに後方一気が届くのもまたG1級の追い込み馬。

エイシンフラッシュフェノーメノルーラーシップダークシャドウカレンブラックヒル。これに続いての6着なのだから先行策も悪くなかったのかもしれない。そもそも前が有利な舞台じゃないからさ。前残りするフェノーメノカレンブラックヒルが化け物なだけで。

気を抜いたらジャスタウェイクラレントの話になりそうだ。

そして昨年の毎日王冠に話は戻り・・・。

ここではジャスタウェイが2着、タッチミーノットが3着。1番人気1着の影で穴馬2頭が暴れた結果。

ジャスタウェイはダービーが前走。残念な残念な大惨敗を喫するのだがこれは距離適性の問題だ。

NHKマイル4番人気6着→ダービー15番人気11着。馬券を買う素人すら距離適性への不安から買いを控えているのだからここは傷がつくような負け方ではないだろう。無視していい11着だ。

ダービーを除けばマイルから1800mを走って好走を続けていた。ダービーからすぐに放牧入って10月頭に始動。体重は8kg増。当時は3歳であるから成長分と捉えて構わない。更に斤量54kgと最も軽いもので穴馬として十二分の要素がある。なにこの美味しすぎる12番人気。

どちらかと言えばタッチミーノットの方が怪しい。

新潟記念を2着しているが未だに重賞を勝ちきれていなかった馬だ。未勝利を勝てず園田へダートを走りに行っていたような馬なのだから尚更で、5歳頭にようやく条件を抜けた様な馬でもあるのだから一層不安は残る。

しかし歳を重ねる毎に傾向が見えてきていて、どうも秋の入り頃から冬の全盛で走るようだ、ってのが見えてきた。多少の好き嫌いはあるようだが器が大きく、どんな条件下でも一定の結果を出す。ダートすら走るし、関西関東地方不問。びっくらこくほど安定した好走っぷりを見せる。

安定して好走しているからこそ買いやすい。「好走」が3着まで届くかどうか、ってのを見極めてしまえば安心して切れる馬なのだ!

でもね・・・新潟記念を買うのは無理だわ。あのメンツであの大荒れっぷりはさ。

トーセンラーとエクスペディション、トウカイパラダイス、トランスワープ・・・くらいじゃないかな。タッチミーノットとアスカクリチャンはどう考えても無理。

今でこそアスカクリチャンは今の時期にそこそこ走るっぽいぞ、と思えるけれど昨年にそれは考えられないし、タッチミーノットも同じ。真っ先に切る馬だわ。

この時期は荒れるのかねぇ。コスモネモシンとかヴェルデグリーンとか、今年もそうだしなぁ。

去年はタッチミーノットが大暴れしてるしねぇ。イヤダイヤダ

うーん。前残りするレースでもそこそこ十分走るんだよなぁ。前3頭残って4着に10番手くらいから走って入るとか。(中山記念

逆に差し馬が台頭するレースじゃ先行して残ったりとか。(新潟記念

差し馬が台頭した!よし、いくぞ!と思ったら差しが届かないとか(目黒記念

あと差し馬先行馬追い込み馬、どこからでも入着しちゃうようなレースでは負けが込んでるな。

となると・・・なんだろうこいつ。併せ馬みたいな感じだと走るのかな(毎日王冠

走ったからと言って入着するような馬でもなし。困りものだわー。

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