砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

エリザベス女王杯予想 とある一頭のラキシスにつきまして

髪を切りに行ったら教えてくれた馬。

美容師さんのお客さんが気になっている馬。又聞きということになりますかね?


ラキシス?はて、なんでございましょう」

帰って早速まじまじと見てみると・・・。

「ディープ×ストームキャットの黄金配合じゃねぇか。

話をきく限りでは血統主義っぽい人と思っていたので材料の目星はつけていた。

なるほど、この血統でこれは走らないわけがない。京都外に強いディープ産駒でも特注だろう。

全弟にはサトノアラジンがいる。ダービー馬候補と騒がれている2歳馬だ。

そもそも母父がストームキャットという時点で走る。

ショウナンマイティキズナアユサンロードカナロアもそうなのだ。

そしてストームキャットということはジャイアンツコーズウェイもその産駒だ。

つまり、アンコイルドストームキャットの血を継いでいる。

日本的な考え方をすれば「直系」ということになるだろう。父父だから。

とまぁ、血統的には良血である。こりゃ高く値がついただろう。

(走る血統だが繁殖には向きそうにない血統だよなぁ。)

さらに前走の勝ち方がよい。素晴らしい。

京都外回りを5番手から差して勝利したのだ。徹底した前残りペースから差したのは素晴らしい出来だ。

1馬身差をつけられなかったのは残念だが4分の3馬身あれば快勝と言えなくもない。

そして1番人気で1着。ダントツ人気なのが少し気になるが・・・勝ち切れた、ということで。

格上相手に勝ち切れる競馬をして欲しいんだよなぁ。格下相手に圧勝しても・・・。

それもまぁペースで相殺できる。明らかな後傾ペースなのに差し切ったのだから。

とにかく1000万下では圧勝している。

だが・・・放牧前の成績があまりにも芳しくない。

すみれSとフローラSを凡走している。それは良くない。

その結果があって、秋初戦の500万下で2番人気だ。つまり格下相手の競馬だ。

春は調整しきれなかったようだし、まだ全力全開での競馬がない。

それならそれでシュピッとキレる脚がありゃいいんだけど斤量のわりに物足りないのよね。

血統的には問題なんて何一つない。しかしその割には勝ち切り方に華がない。

視覚エフェクトでも入りそうなとてつもない勝利がない。

しかしそれだけに・・・RPGの道中、通常攻撃一発で魔物を「のし」て歩くような、

そういう不気味な強さを感じさせる。「もしかしたらスペシャルな必殺技があるかも?」と。

FF7でいうリミット技を使えるんじゃないの?と。

一発、大駆け、ということも確かにある。感じさせる血統、感じさせる勝利。

「トントン拍子に楽勝している上がり馬は買い」という持論がある。(持論というか常識?)

それはエクセラントカーヴやスマートレイアーに学ばされたもので、未だ実践のない「負けの学び」の一つだ。

俺はこのパターンに何度も負けてきた。

エクセラントカーヴ、スマートレイアーメイショウナルト

このパターンだけは本当に難しい。「楽勝」のラインが本当に見極められない。

逆に成功している例だってあるんだから。ニューダイナスティとか。

しかしなぁ・・・

「あと1頭消せば5頭になる!」って時に消すのが上がり馬なんだよ。

スマートレイアーもエクセラントカーヴもそうやって消した。

メイショウナルトは「あ、あ、ナルトって馬番なんぼ?」ってなって場外馬券場で一人混乱してた。

普段はWINSじゃなくてaibaのほうに行くから勝手が分からなかったんだよ。しかも物々しいし。あそこ。

aibaは白い建物で最低限の設備だから気楽なんだよね。

しかし、今ではipatという便利なものがある。

iPadじゃないぞ。

ネットで馬券を買えるのは楽だぜー。

「もし1000万馬券当たったらどうしよう。税務署来ちゃう」とか無用な心配くらいしかない。

なにはとまれ、ラキシスは面白い馬だ。

上がり馬の中でも一つ頭が抜けた存在だろう。

次はマルセリーナあたりを重点的に。

ところでアロマティコに三浦皇成が乗るって本当?

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