砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

中日新聞杯予想 波乱か順当か

どっちかと言えば順当じゃないかな、と。


でもそんな考えは捨てましょう。真っ白な子供の心で過去のレースを洗う。

12年の中日新聞杯

新装オープンした中京競馬場で初の中日新聞杯

勝ったのはスマートギア。今年も出ますよねぇ。

3歳未勝利、3歳500万下を2連勝してラジニケ3歳を4着。

1000万下を3戦。これが2着2着1着。菊花賞を4着。

まずまず無難に古馬になったら強いんじゃね?みたいな路線を走っていますな。

1600万下を3戦で突破。人気負っての金鯱賞を5着。次レースの宝塚記念は惨敗。

降格してもう一度1600万下を走って2着2回。京都大賞典を走って2着、と。

以降は重賞とオープンを選びながら着内をとったりとらなかったり。勝ちに恵まれない。

10年の新潟記念から数えて5戦の凡走。1年ほど休養を挟んでいる。

で、人気が落ちての小倉大賞典。久々の2着。次レースがまさしく中日新聞杯。念願の重賞勝利である。

09年の1600万下勝利から2年10ヶ月ぶり。

総じて上がりを使う馬だよね。ほとんどが後方からの勝負。

後方からの馬ってのは前の展開に全部放り投げる。展開任せ。

逃げ馬に近い。逃げ馬は後ろの先行馬次第だけど後方馬は逃げ馬次第。

だから強い馬って先行~中団に留まるんでしょうねぇ。

というわけで展開が向けば勝ち負けするけどそれ以外はさっぱり、というね。

展開が向いた例は・・・09年の京都大賞典

先行争いが激しく、大外から一騎のテイエムプリキュアが逃げに回ってようやく落ち着く。

落ち着きこそするが逃げ先行は止まらずそのまま大逃げへ。

15馬身ほどのリードをとってそこから一気に馬群が圧縮、直線向いての末脚勝負。

昨年の結果を見ても差しが届く舞台。一気にオウケンブルースリが飛んできて、最後方のスマートギアも一緒に突っ込んできた。

高速馬場も相まって33秒8の速い上がり。

3着のトーセンキャプテンなどを見てもなかなか差し馬にはタフな展開だった。

大きく広がって向いた直線で、最後方大外のスマートギアが2着であるからどの馬にもチャンスはあったはず。

適性の差が分けた決着。

馬群圧縮のこともあってかなり長いスパートを強いられた。

1着のオウケンブルースリ菊花賞馬で、重賞の好走は2400m以上に絞られる。

そして好走レースは大抵前傾ペースからの差し。脚質的にも当然だがね。

前崩れのスロー、という展開も少なからずあったがこいつは届かない。

そういう展開ではジャガーメイルが上かねぇ。

春の盾はスロー&瞬発だもの。逆手に取る逃げ馬も多いけど。

デスペはあの展開を春天までとっておくことは出来なかったのだろうかorz

いや、ジェンティに人気が集中してデスペになんか誰も見向きしてなかったからなぁ。

逃げるなら京都記念だったか。馬場的にも。天気的にも。

しかしまぁ。スマートギア中日新聞杯じゃ中団まで持っていってるんだよね。

松山弘平は中京巧者なのかな。乗り方が合うというか。

京都であの押し方をするとゴルシ的に崩れるもんだけど中京じゃ何故か保っているね。

あそこからのロンスパで登坂でもスピードが乗り続けてる。馬がそういう流れに合っているんだなぁ。

というわけで12年の中日新聞杯の勝ち方はちょいと真似できないのではないか、と。

真似できる馬を探す、というのもなかなか無謀な話だし今回はご本馬がおられるし。

かといって本馬では齢の影響もあってなかなか怪しい。

ダンツホウテイが雪崩れ込んで来たのがなかなか分からないが・・・。

ダノンバラードが差して3着なのだからタフな展開だったのは間違いない。

キレの活かされない展開じゃなけりゃダノバが差せるはずがねぇ。

怖いのはエーシンジーラインよなぁ。ジャイアンツコーズウェイ産駒。

小倉大賞典じゃ強い勝ち方しちゃいるんだけど流石に中京じゃ厳しかった。

分かりやすい京都、小倉巧者なだけに今回のアンコイルドにも不安が・・・。

アンコは後藤が上手く捌けばどこでも好走は可能だと思うのでそこまで不安を抱えませんがね。

掲示板まで、とか。馬券外に飛び出す可能性を常に孕んでいるくせに粘りよく残ってしまう馬だから困りもの。

光速馬場の京都大賞典から田んぼの札幌記念まで。単純な前崩れから前残りまで。

「なんでしたら差し脚もきっちり使って見せましょうか?」と言わんばかりよ。

崩れやすいのはディープ産駒でしょうね。ラキシスとか。

この馬は強いのだろうけど前傾ペースでの粘りこみってのは経験していない。

エリ女は外差し馬場で外に出して伸びた結果。川田の好騎乗であります。

京都記念はドスローからの前残り。アンコイルドを交わせなかったのが限界の現れか。

結局は条件戦含めて京都2200m後傾ペースという全く同じ展開で好走を続けているだけだ。

ディープ的にも非常に嬉しい展開が続いている。

だから中京2000mで崩れる可能性も否めない。普通に勝ち切る可能性もまた否めない。

逃げ馬不在であることを考えりゃスロー瞬発が濃厚で、この馬にも向いているだろうし・・・。

でも・・・崩れて欲しい!馬券的に!

13年は、・・・というと?

勝ったのはサトノアポロ。

1着にボリクリ、2着にシングスピール、3着にゴールドアリュール

ちょいとサンデー系が負けていますな。4着ディープ5着マンカフェ6着ディープ。

しかし非サンデー系が多いレースであるから相対的にはサンデー系は頑張ったとも言える。

馬券的にどうにかなってくれなきゃ困るんだがね。

で、ペースがだいぶ鬼。12年に比べて芝が良好だったこともあるが。(12年は雨の影響で)

12年は2分2秒台で13年は1分59秒台。だいぶ速くなっている。

この3秒の違いが非サンデー系の台頭を産んだのか、というとまたわかりづらい話だ。

なんといっても材料がなさすぎる。一にも二にも。

だが12年にしたって1着にマベサン2着にマンカフェ3着にディープと不思議な結果になっている。

マーベラスサンデースマートギアなんてのはサンデー系らしくないタフ差し馬だし。

ここらへんは同じマベサン産駒のカワキタフウジンに似た感じだ。時計がかかった差しが良い。

マンカフェも母馬次第でどうとでもなる馬であるから難しい。

「困ったらマンハッタンカフェを付けておけ」みたいな感じがある。

アメリカっぽい血統の母が良いらしい。

ディープはディープでダノンバラードであるからディープ代表とはいえない形。

時計のかかる芝でウダウダと粘るのがお好みである。

というわけで種牡馬でくくりづらい。ていうか非サンデー系云々でくくれない。

タフ差し、という面ではボリクリも似ているしさ。サンカルロとか。エピファネイアとか。

ゴールドアリュールというのもまさしくそのカテゴリでフーラブライド愛知杯を勝っている。

トウカイパラダイスも馬場は渋ったほうが良い馬だし。

愛知杯を引き出すならやはりディープはちょっち抜き差しならないものですな。

その時はキレないタイプのぬるいディープがディッコディッコと残ったもんですが。

12年と13年の共通点と言えばやはりロンスパですよね。

これは中京競馬場の常なのでしょうか?後半のペースがだいぶ速い。

これは単純な後傾ペースだとかそんな話じゃなく、強引にペースが上げられている感があるわけです。

素直に言うと坂の下りがちょいとパネェのです。

だからこそ坂下りで上手にスパートをかけられてしぶとい脚を使える馬が好走する。

アレ?これってまさにアンコイルドのことじゃないか?

だが恐ろしいことに勝ち馬の2頭は差して勝っている。しかも押し上げてからの差しだ。

スマートギアは差し切ってから更にスピードが落ちることなくそのまま入線して、

サトノアポロはきっちりかっちり差し切っての勝利。

仕掛けどころなどの違いかもしれないが共通点は一つ。4Fの差し。3Fの差しじゃ届かない。

しかし基本的に良馬場の中京は前残りなんですよねぇ。

とまれ、3Fの差しであーだこーだしている連中はアタマ候補には選べませんな。

好位から差しても届かない。ラキシスにアンコイがいるのだから届きようがねぇ。

なんだかんだで該当馬はそれこそスマートギアくらいだと思う。全盛期の力はないが。

あとフラガラッハね。2200mからの距離短縮はいいと思う。

しかし最後方からの競馬じゃ届かない。好位から押し上げての競馬ができれば勝ち負け、と。

ただそれだけの冒険が出来る騎手は乗らねぇわ。高倉でいいけどさ。手は合ってるんでしょ。

デュランダル産駒だから2000mの競馬をしたら崩れるだろうし。マイルにほんのちょっと足す、みたいな競馬でいいですよ。

あとはレッドレイヴンですかねぇ。そういう競馬が出来るかなぁ?

どっちかと言うと小回りっぽい雰囲気があるんだ。外回りの競馬が出来るんですか?

ということでね。アンコとラキシスは固いと思うのです。

しかし思いもよらない穴馬が飛んできても「あっ、こいつこんな競馬出来るんだ」と納得するしかない。

1着 総流し

2着 アンコイルド

3着 ラキシス

みたいな馬券がいいのかなぁ、なんて。

総流ししたら負け、だとは思うのですが。

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