前回は中山先行押し切りが函館を押し切るぞ、という話をしました。
今回は差し馬について考えたいと思います。
まず前提として。
・中山をまくる馬は論外
・
阪神内をまくってちょいと期待できるくらい。
ということになります。
中山まくりってのは外外を一気にまくって大外一気に持っていくパターン。
対して
阪神内まくりってのは内~真ん中くらいをクイックにまくるパターン。
中山=
ウインバリアシオン、
阪神=
オルフェーヴル と。
過去に函館をまくって(差して)
掲示板まで突っ込んできた馬を見てみましょう。
特筆すべきは
エリモハリアーなんかでしょうか。3連覇の馬。
あと
マヤノライジンとフィールドベアーあたりもリピーターだな。
アクシオンとコロンバスサークルはちょいと強い展開か。
まず、外気味にまくった馬はほとんど飛んでいることが分かってもらえます。
例外はイケ
トップガンで、こいつの伸び方はちょいとおかしい。
コロンバスサークルは3着とクビアタマの5着なのでなかなか強い内容。
3着が
アクシオンなので位置取りの差としか言い様がない。直線はほとんど差がなかったし。
馬券に絡んだ奴らは大抵内を進んでいる。
サクラオリオンは直線向いてからちょいと外に出しているが、大抵は内を差すパターン。
「つまり外枠は捨てろと?」と至る人も多いかもしれません。
実はそこが狙い所なのが面白いところ。
意外と外枠が最内に潜りこむことが多いのです。
これはポケットスタートなので縦長になりやすいためですね。
もちろん、外枠の馬が外まくりに旅立つことが多いのも事実です。
ていうか大抵そういう事になる。
はい。ここで誰かが考えたと思います。「4番人気の馬を狙えばいいんだな!」
否定する材料は特にありません。
実際に人気した差し馬はほとんどが外気味にまくって馬券外に飛んでいきます。
サトノギャラントなんかわかりやすい例だ。人気薄の
アスカクリチャンに内をすくわれて4着だもの。
ついでに3番人気以上が連対するパターンを見てみましょう。
トウケイヘイロー | 3番人気1着 | 8番 | 1-1-1-1 |
マイネルスターリー | 2番人気1着 | 6番 | 6-6-4-2 |
ジャミール | 1番人気2着 | 12番 | 9-8-8-8 |
フィールドベアー | 1番人気2着 | 11番 | 3-4-3-2 |
マンハッタンスカイ | 2番人気3着 | 2番 | 3-4-3-2 |
見ての通り逃げ先行馬ばかり。過去6年でこれだから結構悲惨よ。
ということで
・差しの人気馬には注意。先行策の可能性なんかを見極めつつ取捨を。
・人気する逃げ先行馬は信頼出来る。だが内差しの手練に注意。
・やはり内~中枠の逃げ先行人気馬がベターだろう。
結局は内をロスなく回らなければ話にならないということです。
外馬場が極端に良いわけじゃないから好走止まりで馬券に絡まない。
実力の裏付けがありつつもマークのされづらい4番人気あたりが勝ちきるのもそういうことで、
そういうのが内にもぐってクイックに進出しながら一気に差してしまえばどうしようもないのだろう。
今年の
函館記念は有力な先行馬が多いこともあってちょいと内差しは怪しいとも思う。
多少のハイペースにも動じない小回り巧者の先行馬たちです。
しかしそれでも内をすくわせたら超一流、という
アスカクリチャンがいるわけです。
蟻地獄の持続脚で前が鈍ったその間を半馬身ほど交わせてしまう変な馬がいるわけです。
[追記]
縦長からの圧縮が常なのでロングロングで進出しないと良いポジションが取れないか。
その点では
アスカクリチャンが最も適しているとも思えるな。
持続力という点では
ストライドが良いのだろうが、それを伸ばしては函館はまくれない。
やはり細やかに機動する馬が欲しい。内をスルリと抜けてくる奴だ。
アスカクリチャンが好位につけられたならば、と思うが好位まで先行馬に埋まるだろう。
ある程度の瞬発力がなければ先頭まで差しきれる気もしないなぁ・・・。
トゥザグローリーなんかがいれば本命にできるがね。
函館に強い
ノーザンダンサー直系。アドマイヤタイシあたりがやはり強いのかね。
連続2着は
ジャスタウェイや
ディサイファを思わせる勝ち切れなさだし、ここで一つ大化けしても変な話じゃない。
[fin]