砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

高松宮記念予想の結論

ニジンスキーバックパサーミスプロの汎用性ハンパねぇ。


ミスプロの母が持つ米血パワーを淀みなく刺激できる恐ろしい組み合わせで、それにドクターフェイガーやリヴァーマンサドラーズウェルズ、ミルリーフ、そんでシアトルスルーなんかからラトロパワーを補完すればより完璧な形となる。

けれどサドラーはクラシックなスタミナを伝えすぎる部分があるし、シアトルスルーも基本はボルキロだから1200mベストには完成しづらい。けれど伝えるスピードの持続力が非常に使い勝手がよいから距離の融通が効くのだろう、という仮説で行きたい。

サクラゴスペルシアトルスルーの特性を受け継いで上手いこと走っているが本質としてスプリンターではない。スプリントの勝ち鞍は中山だけで、それも全て1分8秒台後半の決着。勝負どころでボルキロラトロを振り絞って小回りを立ちまわっているにすぎない。

今走は馬場が渋るから母父Cure the Bluesの面目躍如で、前走と同じように逃げ馬を捉えきる画は簡単に浮かぶ。だけどそこまでさ。それ以上の何かを中京の直線で見せる材料が血統表にはないのだ。

いわゆる「底力」がサクラゴスペルには足りない。シアトルスルーとサンデーを経由したHail to Reasonクロスの形はよろしいのだがもう一本がCure the Bluesというのは少し寂しい。持続力だけを考えるならばシングスピールなんかをぶっこんでしまうべきだろう。

Hyperionが底力を伝えるのはネアルコとの逆ニックスがあったからで、古くからHyperionネアルコはあまりベタベタしていないのだ。そりゃセントサイモンの緊張配合同士だから面白い話ではないだろう。しかしそれだけにNearcticなどの例外を除いて最近まではほとんど交わることなくのんびりと子孫を重ねてきた歴史がある。つまりそれらの子孫らはアウトブリードになるのだね。

ノーザンダンサーNearcticの緊張を緩やかにほぐしているからビーマイゲストの様な再度の緊張すら許容するし、一方でベタベタの米血でアウトを重ねて行くことでもまた成功している。

ナスルーラナスルーラでロイヤルチャージャーとのニアリーとかマームードを仲介としたHyperionとの調和とかなかなか遊びがいのある血統であるしね。

さて、高松宮記念はどう買おうかねぇ。

重馬場ならばストレイトガール破りも視野にいれてダイワマッジョーレ・・・も一つだがマッジョは1400mでさえも渋ってなんぼだ。そしてナスキロ配合のダイワメジャーだからスプリントならかなり思い切った形をとらなければラップの整合性が取れない。重馬場とてスプリントは初。そうなると前走でスプリントを味わったショウナンアチーヴに重きを置くのが正しい選択かと思う。

いざこうなるとミッキーアイルが怖いな。馬場が重いからロックオブジブラルタルの突進力が活きる。デインヒル×ビーマイゲストという「ノーザンダンサー+ハイインロー」を重ねた配合に加えてヌレイエフとリファール。フェアトライアル+ハイインロー血脈なND系を重ねに重ねたわけなので小回りをハイペースで押し切ってなんぼだ。

もしかしたらその突進力だけで掲示板を捉えてしまうかもしれない・・・という考えがねぇ。いや、流石にサクラゴスペルを捉えることも出来ないはずだ。それじゃなきゃゴスペルが可哀想過ぎる。ここまで展開の合うG1競争は珍しいのだ。

それを言えばダイワマッジョーレもなんだが・・・うーむ。スプリントの道悪をこなせる可能性はそんなに高くないはず。Sir Gaylordクロスのダイワメジャーを信じるくらいならば名繁殖コートアウトの娘を信じるほうが理屈は合うよなぁ・・・。スプリンターズ3着は侮れない。

エキストラエンドの全兄が踏ん張って差しきれる馬場と思えば・・・うーむ。

馬場は昨年の中京記念なみにはなってますな。これなら大外枠の不利なんて欠片もない。本命は抗うことなくストレイトガールだな。

ストレイトガール

ショウナンアチーヴ

コパノリチャード

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