砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

惨敗 高松宮記念回顧

命名、「ダチョウ倶楽部逃げ」


「ブライベンさんですかどうぞどうぞ」と誰も競りかけずに素通りしていきましたな。そりゃあの道悪で意味のない争いをする酒井学でも浜中俊でもないですわ。というかアンバルブライベンがどんなにマージンをとっても逃げ切ることなんて出来やしない、と高をくくっていたとも言えます。わかりやすい平坦馬ですから中京では厳しい。

問題はハクサンムーンの刻んだラップ。結果として酒井学は大事に乗りすぎてしまった。ハクサンの逃げってのは12秒で締めくくってなんぼなのよ。

このハクサンが作ったラップが「序盤遅→中盤ジワジワ→終盤ジワジワ」だ。サドンストームにドンピシャの展開。これで届かないんだからサドンストームの底も知れたもんだね。

そしてこれがまた香港スプリント的にハマるのよな。エアロヴェロシティに。序盤はジワッと出してそこからもまたジワジワジワジワジワと展開していく。時計は遅いけどもこれはまさしくスプリンターのためにある流れで、1400m馬が差しにまわると想定した酒井学渾身の逃げなのだわ。

だけど前受けした二頭・・・後傾ペースで飛んできたこいつらには絡まれたね。非サンデーのエアロヴェロシティに敗れたのはスプリント能力の違いとも言えそう。馬場が軽けりゃビュンっと弾けられたのだろうがねぇ。

また違う形で突っ込んできたのがミッキーアイル。サンデー瞬発+ロック突進で最後に一脚使ったのだろう。後方殺しの逃げではあるが1400mを走れる先行馬には持ってこいの形ではあった。

本当に酒井学ハクサンムーンは面白いコンビですわ。エアロヴェロシティが道悪を苦にしないガチンコスプリンターだったことが悔やまれる。

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