Nureyevやミスプロ、Nijinskyでガーッと流れこむのが王道ではあるんだけれども、さりげな~くトニービンも悪くはない。
トニービンというよりもSpecialやテスコボーイ、Hornbeamによるナタ切れクロスが有効みたいで、もしかしたらマイネルディーンなんかが届くかもしれないなぁ。
「ニジンスキーの半端な硬さがよい」なんて書いたけれどもミヤビランベリはサドラー×テスコボーイのややナタ切れクロスを持っている。なおかつBold Reason×マルゼンスキーで、牝系の奥から続けられたDjbelのクロスがこのBold Reasonに到達するのがミソ。スパッと切れるイメージではなくジワリと切れるのはサドラーズウェルズを綺麗に使っているからではないかな。
結局このナタ切れ感はオペラハウスのものであろう・・・という結論。オペラハウスを表現するためにマルゼンスキーもテスコボーイもきちんと仕事はしていたのだろう。
そう考えるとNijinskyが仕事をしているから七夕賞で買えるというわけじゃないんだよね。彼が脇役だからこそ買える時もある。主役だからこそ買える時もある。メイショウナルトは前者だよね。
となるとアレなのよ。一昨年から馬場が変わったからメイショウナルトみたいな脇役Nijiskyがベストだぜ!みたいな結論には至ることはないよねぇ。
ホッコーパドゥシャなんかもコレは柔らか志向のマヤノトップガンさんを相手にヤマニンスキー×テスコボーイであるから決して俊敏に切れる感じではない。しかしMy Host=Your Hostの全兄弟クロスでハイインロー継続。そんでちょいと無理をすりゃアルプミープリーズ×トウショウボーイのHyperion×Nasrullahの継続・・・というよりもアルプミープリーズに仕事ををさせた配合かな。
それって米血パワーではなくハイインローで継続させているわけで、これもまたあんまりNijinskyは関係がない。それでも母父にNijinsky×Buckpasserがいることに意味がないわけじゃなく、きちんとそれはRed Godさんに継続されているわけだよね。Nijinsky×Blushing Groomはニックス。スタミナはここから出ている様子である。
Hyperionで粘れるならトニービンでも良い・・・だけどトニービン持ちが勝ったのは昨年のメイショウナルトが初めてで、アドマイヤベガ産駒とかアドマイヤベガの全弟とかが頑張ったがイマイチ勝ち切れないのよなぁ・・・。あとジャンポケ産駒とかな。
トニービンだとその先がないのかもしれない。ハーツクライがナタ切れ産駒でしかG1級を出せないのはそういうことかも。ハイインローのLyphardならばディープ産駒であるスピルバーグみたいなピッチ加速が出てもいいし、トニービンを利用してピッチ娘ハープスターを生むことだって出来るはずだ。ところがトニービンの柔らかナタ切れストライドを福島向きには出来ていない事実がある。
トニービンはもう少しスピードレンジの高いところを持続するタイプだということじゃないかな。ハープスターだって超高速を持続するピッチ馬だ。ィープのピッチは東京を追い込めるからすごい。そのくせ札幌記念を快勝しちゃうんだから大したもんだぜ。
マイネルディーンとかレコンダイトとかメイショウナルトとかクランモンタナとかフィロパトールとか・・・そこら辺の取捨が楽しくなってくるな。上手な硬さを得たトニービンは果たしているのだろうか。
フィロパトールなんか好きだけど彼女は小回り1800mのサッとした先行争いでこそクソ強いわけで、2000mの長い争いになるとペースの落とし所に困るんだよなぁ。理想のトニービンに一番近いが・・・。
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