砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

トウケイヘイローの消し 七夕賞予想

トウヘイさんはもうだめだと思うの。


トウケイヘイローは元々マイル路線で頑張っていた馬で、その道でも重賞を勝っている。安田記念に進む予定だったが抽選に漏れてしまい適当なレースが春にないため鳴尾記念に進めた。その時たまたま騎乗馬の抽選漏れかなんかで宙ぶらりんとなっていたのが武豊であった・・・、という話らしい。

この距離延長がピタリとハマってサマー2000へ。函館記念札幌記念を快勝して重賞は4勝目。13年最大の上がり馬として秋天へ進むが超ハイペースを演出して惨敗。続く香港カップでは僅差の2着と健闘するが14年からはピリッとしない成績となっている。

だがジャスタウェイという化け物に大きな貢献をしたことは間違いない。この馬のハイペースがなければ秋天もドバイも勝てたかどうか(ドバイは勝てたかもしれないが挑戦しなかったと思う)。

そのトウヘイさんは自身のハイペースから展開することが難しくなった様子で・・・それが衰えかどうかは分からないしにしろ、屈腱炎という故障は6歳馬にとって非常に重い。こういう逃げ馬がそれを患ってしまうというのは致命傷ではないか。ウイバリの様に状態が安定しないこともある。馬自身が辛くて手を抜くこともある。とても買えたものではない。

また今回の鞍上はヨシトミ先生。柴田善臣が乗るということには大きな意義がある。

まず間違いなく番手競馬だろう。今回はメイショウナルトやグランデスバルといった強気な逃げ馬がいるからそれ自体はマイナスとはならない。しかし陣営が逃げを諦めたことはターニングポイントにあたる。

周りが諦めるほどの厳しい逃げがトウケイヘイローの持ち味だった。マイル競馬をそのまま持ち出してきたかの様な逃げだ。それを諦めてしまうってのは陣営が「ピークは過ぎた」と公言しているようなものだろう。もうあの頃の競馬は出来ません、と。

13年の鳴尾記念は「馬が行きたがったから」と武豊がペースを上げて2番手からハナを奪ってそのまま行った行ったで快勝。馬が競馬をしているタイプだから逃げることが馬の精神的にはベストの選択なのだと思う。

そういう精神で走っている馬が6歳だ。そして屈腱炎だ。心が柔和になって「ちょいと脚が痛いかも」となったら「行きたが」らないんじゃないかね。ヨシトミ先生は極端に抑える騎手でもないから馬が行きたがるならば行かせると思う。番手で競馬を進めて目標があるから・・・間違いなく行かせるだろう。向こう正面でハナに立つ様な競馬はしないにしろ。

つまりは試金石の一戦だよね。心が萎えているのかどうか、ちょいと走ってみなきゃ分からない部分なだけに難しい話だから、今回は枠が外ということもあって積極的に買いたくはないかなぁ、と。

[追記]

陣営は逃げ宣言してるのか。ヨシトミ先生乗せて逃げ宣言とは妙な話。外から目一杯抵抗して逃げるなんてことを先生がするわけないじゃないか!そんなの先生じゃない!ヨシトミ先生のアイデンティティを崩壊させてまでトウケイヘイローを逃がすなんて調教師と馬主には人の心がないのか!

というか脚部不安の馬に先生を乗せて「逃げますよ」なんて周りを降ろさせようとしているだけじゃねぇか。まさか先生・・・「俺が逃げるからね」とエダテルやツムツムを降ろさせるようなことを・・・!恐ろしい人!

まぁ、七夕賞で激しく逃げ争うなんてことは愚策だから。ちょいちょいっと予定調和的にスローに構えて関東騎手同士仲良くしようよ、と後方殺しのスローロンスパ・・・というのは悪くない。まぁ厩舎は関西だから想像どころか妄想の域だわな。みんな美浦で関東騎手だったら怪しむけど。

だけどもいい線いっている気もするわ。正面では結構ペースを刻むと思うけど1角2角からは極端にペースを落とすだろう。これはツムツムだろうがヨシトミ先生だろうがエダテルだろうが・・・まぁ関東騎手の小回り逃げはそうなるのだわな。

そこら辺の意識があるから向こう正面半ばまでペースは落ち着くはずで、そこからのロングスパートだからやはり前目の馬にしかチャンスはない。後ろからまくるだけの持続力があっても外へ膨れてしまうから馬場バイアスに屈する。内を淀みなく追走して追い詰めて行き、4角でスラッとまくる・・・そういう競馬でなければ。

[fin]