クランモンタナで終わりか
配合はディープインパクト×トニービン×Lyphard×ロイヤルスキー×Delta Judge(5代まで)。
スキーパラダイスは北米的な牝系で、根っこのところでWar Relic≒Eighty Thirtyをかましつつも「Hyperion×Lady Joror」のTudor Minstrelとか「Hyperion×Nasrullah」のDelta Judgeとか、ナスルーラ的ボールドルーラー的な北米スピードをきちんと引っ張りだしているのだわ。
クロスの集中点はロイヤルスキーにあるわけだから、これをアグネスタキオンでクロスしたキャプテントゥーレが皐月賞をまくって勝ってしまうというのは分かりやすい例だろう。配合的に考えるとこっちのほうがより正しいのだわ。
ロイヤルスキーをクロスしたキャプテントゥーレ、そしてWar Relic≒Eighty Thirtyを促進したアルティマトゥーレ・・・それらに比べるとLyphardクロスのクランモンタナってのはピンと来ない。
トニービン(ナスルーラ系)をロイヤルスキー(ナスルーラ系)への脈絡として見て緩和材料であったLyphard(ノーザンダンサー系)を次で緊張させる、ってのは正しいのよ。でもトニービンってLyphardへの脈絡およびSki Goggleの母Mississippi Sirenへの脈絡なのだわ。緩和として使われていたのはロイヤルスキーだ。
だからキャプテントゥーレが配合的には上だろう、と。
それを踏まえてクランモンタナの成績を見てみると北米スピードはほとんど消え失せている様子が分かる。正確にはディープ×トニービン的鈍重を下支えする縁の下の力持ちになっているのだろうな。一応は米半分愛半分の配合形だからね。北米スピードはサンデーで少なからず脈絡する。
それでもトニービンとBurghclereはかなり純粋な英愛血統であるし、クロスの肝になっているCount Materialも英産の馬。ココらへんが表現されたら1800m的だなんて言ってられんよ・・・。Lyphardは1600m~2000mの馬だったらしいし、これをクロスしたディープ産駒はみんな千八ベストに収まっている。だがBughclereの母Highclereは仏オークス(2100m)を勝っていて、KGⅥ&QESを2着している。トニービンは何度も書いたように凱旋門賞勝ち馬。KGⅥ&QESは3着。
Burghclere×トニービンの脈絡かLyphardクロスか。馬の状態を見る限りでは前者だろう。北米スピードの要であったロイヤルスキーをガン無視決めた時点でムーランドロンシャン勝ちのスキーパラダイスは黙るしかないのだわ。(といっても全兄サトノオーはマイラー)
なのでスピード的なものは弱く、ネオブラックダイヤと同じようにスローを前受けしてどれだけやれるかだろう。ただ、敵は強いからね。
[fin]