・・・風が、・・・来る!・・・
もう暴風暴風で庭の木もどっかにかっ飛んでいくんじゃないかというくらい。お隣さんの庭とかお隣さんの家の中へ行っちゃわれても困るので戦々恐々と木を見守っている。本当に木って靭やかでねぇ。「エイシンヒカリの関節もこんなに柔らかだったかなぁ」とか本当に考えたりしてるのだから俺もかなりの競馬キチになれたものだ。実に喜ばしい。
昨年の冬にめちゃくちゃ湿った雪が振って枝が幹を巻き込んで割れたんだよねぇ。真夜中に「メキメキメキメキッ!」って音がしてびっくりした。生木が割れるとすんごい音がする。けれど幹の方が気にした様子もなく今も元気だ。馬の脚も幹ほどに頑丈であればよいのにねぇ。
種牡馬生活を送れるほどの高性能な義足とかないのかなぁ・・・。需要は決して多くないし、サラブレッドの本質を言えば「故障の血などいらない」という反論もできてしまう。だけどあの馬ばかりはね・・・。
さて本題。東京千八に適性の高い馬を並べてみるかね。
トップを争うのはイスラボニータとステファノスだろう。これは同等の評価としたいところで、本格化したところまでを考えるとステファノスの方が上かもしれない。
1番 ステファノス
2番 イスラボニータ
3番手以降は・・・ヴァンセンヌとエイシンヒカリが争うかな。だがこれは今も後もヴァンセンヌが上手だ。脚質と毎日王冠という舞台を考えりゃ100回やって65回はエイシンヒカリと見るがね。
3番 ヴァンセンヌ
4番 エイシンヒカリ
次が難しい。ディサイファとスピルバーグとアンビシャスあたりになるが・・・スピルバーグとアンビシャスは微妙な違いで千八より二千がベストだと見たいのねぇ。ディサイファも東京では直線が長すぎる感があるようなないような。曖昧よねぇ。ある程度切れる必要があることを念頭に置くと格付けは定まりやすいかな。
やっぱりアンビシャスは33秒でズバッと切れるイメージがなくて、この脚はやはり2000m級の持続戦でこそ有用であろう。母プリンセスオリビアと母父ドバイミレニアムと母父エルコンって並べてみれば・・・
5番スピルバーグ
6番ディサイファ
7番アンビシャス
という結果になるかと。残りがクラレントとダノンシャークとトーセンスターダムとマーティンボロとリアルインパクト。ココらへんはそれぞれの適性がバラバラだから単純な背くらべはしづらい。
マーティンボロは小回り平坦がベストで、名牝系ではあるが今ひとつ根っこが揺らいでしまいそうなところがある。母系からハイインローを二本引いているのだからそんなはずはないのだが、Haloクロスによる俊敏性がオンになりすぎてしまったのだろう。ヴィルシーナの様にPocahontasクロスやNashua≒Nantallahニアリーによる硬質化&回転力の補完を以ってハイインローを表面化させた方がG1では通用しやすい。
トーセンスターダムはそれをやり過ぎた感じが否めなく、しかもSir Gaylord≒Secretariatという面倒くさいことに手を出してしまっているからマイナス要素が多い。ボールドルーラーを使うことは悪いことではないのだがセクレタリアトばかりはディープ相手にゃ鬼門だわなぁ。これは悪い意味で内外兼用の馬だ。それでもトモが厚くなれば阪神内ベストになるはずなんだが宝塚記念は案外だったな。進路が塞がったこともあるんだろうがドスローに対して強い適性を持っていないのだろう。
ダノンシャークは靭やかでいいんだがナスキロラトロの影響下にあってMill Reefっぽくじっくりと切れる。1600mベストではないがそっちに傾いているのはマイルCSの勝ち時計を見ても明らかだし、戦績を思えば東京より京都の方が走りやすそうである。ディープの傑作ではないが母カーラパワーの傑作ではあって、千八東京はセカンドベストだろうか。
リアルインパクトは母のパワーが表現されたことで阪神千四マイスターとなった。頑強の意味ではなく手先の強さの意味でのパワーが豊富で、日本の芝を諦めてオーストラリアへ旅に出って結果を残しての凱旋。開幕週の馬場はクッションが効くのでマイナスではないものの、府中の直線を踏破するにはパワーがありすぎるか。安田記念は切れ負けしている。
クラレントは素速いダンスインザダーク産駒で、鋭く切れてからズブズブと粘るタイプ。一線級の実力で相手なり展開なりに好走する馬だから買いどころの分かりやすいのもチャームポイントだ。ベストは時計の遅い東京マイル。毎日王冠でも勝負になるタイプだがG1級ではないから相手なりに差し込まれる。
そうねぇ。
8番 ダノンシャーク
9番 クラレント
10番 マーティンボロ
11番 トーセンスターダム
12番 リアルインパクト
という感じかと。
・・・
一頭足りなくねえか?グランデッツァさんか。ふーん・・・。京都千八ベストのデッツァさんか・・・。
5歳秋あたりからちょいと靭やかさに欠けた感じを受けるんだよねぇ。都大路Sの負け方が本当にそんな感じで、七夕賞はAlycidon≒Electric Flashのニアリーから生じた硬質によってFair TrialとBold Ruler的な小回り適性がオンになった様子が見受けられた。これは姉貴のマルセリーナが通った道だよね。(桜花賞制覇から2年後にマーメイドS勝ち)
これを素直に受け取れば今は小回り平坦2000mがベストだろう。入れるとすれば・・・7番かなぁ?
1番 ステファノス
2番 イスラボニータ
3番 ヴァンセンヌ
4番 エイシンヒカリ
5番 スピルバーグ
6番 ディサイファ
7番 グランデッツァ
8番 アンビシャス
9番 ダノンシャーク
10番 クラレント
11番 マーティンボロ
12番 トーセンスターダム
13番 リアルインパクト
とりあえずこんな感じか。あとはまぁ「アンビシャスがダノンシャークより上ってないよな」とかニヤニヤしながら時折考えよう。
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