砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

阪神JFと香港回顧

ダイワメジャーの本命馬が淀みなく阪神外マイルを押し切るとは恐れ入る。


中距離戦のペース(行って、緩ませて、スパート)の短縮になりがちな阪神JFだが、今年は小牧キリシマオジョウが緩めたところをさっさと交わして緩まないペース。太っつぁんがハナにこだわるのは仕方がないが、もっと淀みなく逃げて欲しかった。と言ってもスプリンターにそれは無理な話か・・・。

それこそエイシンヒカリの様にラップの最速最遅の差がないように前2F目を遅くできりゃよかったんだがねぇ・・・。それをやったのがルメールメジャーエンブレムであった、と。

ルメールは関西では本当に上手い逃げを打つ。東京マイルは脚の使い方が雑だったというか2歳牝馬らしい切れに依存した騎乗だったのだが、今回はダイワメジャーらしい後続馬に切れさせない乗り方だった。少しずつ悪い意味で日本に染まってきた様子があったけれど、ここにきてハーツクライを思い出させる切れない騎乗を見せてもらったな。

これは本当に良い材料になったな。有馬記念リアファルをどういうふうに乗るのかが楽しみだ。

あと、ウインファビラスなぁ・・・。うーん、これはまだまだ俺には分からない馬だな。ステイゴールド産駒についてももっと掘り下げないと。クロコスミアはマイラーじゃないからこの時期にこのペースで走らせれば残り200mで力尽きるのも仕方がない。12秒1で緩みはしたけれど中距離の2歳牝馬には緩んだと言えない速さだな。

香港の方は日本勢大勝利だ。モーリスとエイシンヒカリが勝つんだから立派なものよねぇ。

一番悔しいのはモーリスが「抜け出せない馬」なのではないかという疑惑が晴れたことで、この調子ならBCマイルでも勝ち負け出来そうである。欧州の直線マイルでの走りも見てみたいなぁ。もうこいつは手放しで褒められる馬になってしまった。残念。

エイシンヒカリは200m長いんじゃないか・・・という思いもあったがきっちり逃げ切ったねぇ。楽勝ではなかったけれども平坦中距離ならディープが最強であることを証明したレースだったと思う。もっともっとメンツが強化されればいいのになぁ。フリーイーグルと同じレベルの馬がさ。

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