砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

小倉大賞典回顧

ダノンメジャーが予後不良・・・色々な要因があるのだろうけれど残念な結果。今年はまだまだ稼げたろうし、馬券でもお世話になる機会はあったろう。

トリオンフはもう圧巻の競馬であるけれど、まさかツムツムがこれほど長い仕掛けで先頭を奪うとは思わなかった。そりゃ先頭にいた方がいい馬だけれども、速いペースの2番手でどんな競馬をするのかを見ても良かったのでは。まぁオーダー通りだったかなぁ。

逃げても良いんだけれども、それなら溜めを作らずに行き切る方が実があったかと思う。テンの2Fが23秒4で速くはあったけれども、1800mなのだから58秒台で通過しても勝負になるだろう。丹内が刻んだマイネルミラノ巴賞を見習いたまえ。

あそこで溜めが入ったら自分の馬より差しの馬が楽になってしまう。1800の速さが足りないトリオンフには絶好の流れだったな。


・・・トリオンフの評価がすんごく難しい展開とも言えるか。川田が巧すぎた。

川田の前受けって、それそのものの上手さもすごいけれども、展開に対するクレバーさがダントツに優れている。関西競馬でまくりを戦術へ昇華させたのは川田将雅が初めてだろう。ライバルのストライドロスだけを目的としてまくりを敢行する騎手はそういない。

持続力特化型や機動力特化型でまくる騎手は少なくない。横ノリ、田辺、ウチパク、岩田。

けれど非特化型でまくる騎手は少なく、G1レベルで成功させられるのは川田将雅ただ一人だ。小倉の中距離はもっともそれがハマりやすい条件だったろう。


そのあたりのことも含めて、トリオンフの血統を探っていかねばならない。これが春天へ進んでくるならば、決して無視できない存在であるからだ。


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