砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

NHKマイルC展望

楽しい時間は過ぎて、また楽しい時間ウェルカム。だから春って好きよ。同じ理由で秋も好き。

もう予想が定まるまで頭の中はぐーるぐる。起きて「クリンチャーは違うよなぁ」、寝る前に「やっぱりクリンチャーだよなぁ」みたいな、地獄の様な天国が何日続いたことか。

脳みそフル回転っ!というような絞り込みが出来なかったのが本当に辛くて、一つ一つ可能性を潰して残ったソールインパクトがあの体たらくだもんで、一層辛い。そして初っ端に思いついて初っ端に消したミッキーロケットが好走したもんで、また辛い。

これで予想が2-3-4で綺麗に決まっていたら・・・「レインボーライン強いなぁ」で回顧を綺麗に書けたのに。惜しい。

いつか仕事場で「なんか夏だけ仕事に気持ち入っているよね」とか言われそうな気がする。春秋の週末とかイージーミス連発だものね。日曜日にシフト入ってたら若干いじけるものね。

でも年がら年中、何かしらに引っ掛けて競馬ネタを考えているよ。「そういう考え方もあるのか、したらあの馬を買う理由も出来るのかな。」

フレンチデピュティの天下

とりあえずフレンチデピュティ買っておけばいい、ってくらいには強い。大穴からでも飛んでくるし、人気も勝たせるという安定性は化け物じみている。

そもそもフレンチデピュティという血統のポテンシャルが高いのよね。母父としてショウナンパンドラマカヒキレインボーラインゴールドドリームを出したってのは凄いことよ。加えて確たる後継種牡馬クロフネがいるわけだし。(というかクロフネの活躍によって日本へ輸入されたのだよね)

なんかあんまり好形を作るイメージはないのだけれども、アウトブリードらしい幅の広さがあるのよね。要所を抑えてしまえば距離も馬場も選ばない。

ダービー馬とジャパンカップ勝ち牝馬春天勝ち馬ってのは・・・母父として優れすぎ。

フィリーサイアーとしての力っぽさやスタミナは牡馬には上手に働かないのだが、日本の砂には合った様子である。重馬場宝塚を勝ったエイシンデピュティと、普通に春天を勝ったアドマイヤジュピタを直仔として出したのもポテンシャルの証拠だ。

ダートからの刺客

昨年は「これは案外来るかも」と誰もが思いながらも案外な人気のままにレースを迎えたリエノテソーロが2着。その後は案外な競馬が続いているが・・・これは普通に好配合の早熟なので。Speightstown産駒としてはだいぶ上等で、日本では一番良い配合かも。

この様に上等なBold RulerであればNHKマイルCはいくらでも走れる。Bold RulerPrincely GiftにしかMr. Prospectorの早熟を東京マイルへ落とし込めない、とも言えるかもしれない。

Princely Giftも優秀

ステゴやサクラユタカオーが意外と優秀。Bold RulerNHKマイルC草創期からのベスト血統で、Seattle Slewの強さは折り紙付き。(高級マル外の面目躍如といった風)

エルコンドルパサーは馬主の要望で産まれた名馬で、生産者にはクレイジーだとか言われたらしいが、実際にはそれが弩級のニックスだったという落ちがついた。サドラーを受け入れずにサイアーラインを伸ばしたKingmamboキングカメハメハくらいなものだろう。(しかしルーラーシップロードカナロアもサドラー=フェアリー大好き)

Princely Giftは「Nasrullah×Stefan the Greato」なので「Nasrullah×Count Fleet」へ脈絡。Bold Rulerは「Nasrullah×Pompey」で、やっぱり「Nasrullah×Count Fleet」へ脈絡する。

ところが06年勝ち馬ロジックってのはMr. ProspectroもMill ReefRivermanも引かない血統で、しまいにゃNorthern Dancerも引かない。Princely GiftBold Rulerを引くというのに。

フレンチデピュティはHaloと似た構成のMitterandが「Bold Ruler×Count Fleet」の組み合わせを持つ。ここもまた一つの鍵だろう。


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