砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

春天回顧

レインボーラインはハ行ということで、とりあえずの安心はある。

岩田はアドマイヤジュピタに続いて春天2勝目。ジュピタはフレンチデピュティ産駒で、レインボーラインは母父フレンチデピュティフレンチデピュティで2勝。

レースをよく見ると内を通ったから伸びたというわけではないらしい。外へ持ち出して、そこから一気に内へ切り込みながら差し切っている。4角までソールインパクト、直線半ばでミッキーロケット、ゴール前でレインボーライン、合間合間でシュヴァルグラン、という見方だったから気づかなんだ。

かなり際どい切れ込み方であったと思うが、あそこで進路を切り替えなかったら届かなかったかな?

Good Exampleによる勝利

フレンチデピュティはGood Example≒Eight Thirtyなので単純には考えられない・・・レインボーラインをこのデータで信用するのは難しい。かといってビートブラックも同じ様にGood Example≒Eight Thirtyなわけで、このあたりをもっと掘り下げると違ったのかな。

その辺りはまぁ、NHKマイルCにも関係はありそうだし、来年の春天までのんびりとやっていけばいいだろう。

とまれPilate経由のHonoraは平坦適性を強化するのに有効っぽい。しかもHalo的な機動力を伴うことも多くて、京都外や中山外は鬼だろう。登録抹消されたグランシルクも「ステゴ×Dynaformer×フレンチデピュティ」で中山マイルが鬼だった。(東風Sしか4着以下がない)

しかしこの馬もNHKマイルCは5着で、これとはまた違う適性とも言えそうだ。好材料だね。

京都馬場

終い1Fは12秒4。少なくとも12秒台に入った持続戦だ。

その割には時計が遅く、上位の馬を思えば3分15秒で収めてもよかったのでは。日経新春杯といい今年の京都は芝が重いのではないの?パワーに優れた馬が格の違いを見せつける様に走り抜けてしまう。

かといって春天以外の時計が遅いなんてことはないのよねぇ・・・。追走時のリズムとかが理由なのかな。シュヴァルグランが目一杯振り絞った割には差され方がエグい。レインボーラインにはあと100mくらい末脚を持続させそうな勢いがあった。

馬場の抵抗が厳しいというよりも・・・展開に限りがあるような。イン有利のくせに無理なラップでは勝ちきれないというチグハグさがあるのかも。リズムよく運んだ差しが綺麗に決める様な競馬が多い。

シュヴァルグラン松山弘平の展開に乗っかりすぎたところはあるのかも。もう少し春天のキャリアを持った騎手が逃げていたら、もう少し時計は速くなっていただろうか。

言っちゃ悪いが、てんてこ舞いのクリンチャーが3着に残ったのだ。馬の地力が非常に試された難しいラップとも言えそう。

クリンチャー

三浦皇成ももう少し落ち着いて乗れたら良かったのだけれども・・・1週間前に乗り替わりってんじゃ難しいよねぇ。あのタイミングでピタッと折り合って嵐の過ぎ去りを待つには。

かといって武豊なら、とは思わない。あのおっさんが乗っても「いったれいったれ!」でノコノコ行っちゃいそう。もしかしたらソレが正解だったのかもしれないが、三浦皇成のああいう騎乗が見られてよかったと思う。

今回の騎乗を糧にして、さっさと中央のG1獲りなさいよ。


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