砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

スプリンターズS回顧

札幌を綺麗にまくる技術は、インを通るときのロスを少なくさせるのではないか。

四位なども札幌を上手くまくるが、この騎手は馬群の中から4角を機動させても脚が残る。スワーヴリチャードのレースにおいても内を進んでからやっぱり外に出すという四位イズムな騎乗で、緩い時期でも取り残されずに4角を回っていた。

個人的な趣味だが、14年の京都牝馬Sで見せた四位洋文ミッドサマーフェアの騎乗が好きだ。フワッとゲートを出してスルスルと内を進み、4角を回ってから外へ一気に出し、4着まで一気の差し込みを見せている。

この時期の京都は外差しも届くけれど内がやはり有利。浜中俊が絶好調であった時期でもあって、ウリウリが非常な鋭さを以ってイン差しに勝ちきった。(危ない馬群の割り方をしていたイケイケの時期とも)

この四位の乗り方とモレイラはかなり被る。展開を伺うようなことをするのよねぇ。

今回の結果から考えると、モレイラはスプリント戦ではオーソドックスなことしかしないようだ。いや、1分と10秒にも満たない電撃戦でマジックをやれっちゅう方が無理な話。けれど恐怖があったよなぁ。何でも出来るんじゃないかって。

120%と書いたけれども、恐怖込みなら150%くらいの感覚。真っ平らに評価したつもりの◯だったけれども、まだ印は重たくあったかな。

またペースが速かった。ワンスインナムーンは過剰評価であったし、馬券に絡めることは全く考えていない。内枠からこれだけしっかりと逃げを打てる素材ではあったのねぇ。

ダンシングブレーヴMr. Prospector×Buckpasserを組み込むってのは鉄板で、それをエンドスウィープで統括するという・・・のは間違いのないやり口。この考えにおいてはエンドスウィープヘクタープロテクターなわけで、この馬の成功は俺の血統論を後押ししてくれる。

したらお前印打ちなさいよ、って話だが。ラインスピリットに印を打っていないのに、どうしてワンスインナムーンに印を打てますかね。

結構美しいのよ。この流れでしっかりとラインスピリットが脚を使ったってことは、ワンスインナムーンの良いところをバッシュはきちんと出し切ったことと同じ。

バッシュは一流の域にあるのだわ。この春に見せた良さはフロックじゃない。ホースマンたちが目をかけて育ててきた騎手が花開く、今年はとても良い年です。

今年も残り3ヶ月少々となりましたが、年末には良い有馬記念を見られそうですね。

[fin]