砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

エリザベス女王杯予想 シンプルイズベスト

シンプル・イズ・ベスト。左薬指小指が悲鳴をあげる、シンプル・イズ・ベスト。


エスとゼットは打ちづらくて仕方ない。特にゼットはあまり打ちたくない。

「じ」はジェイが頑張ってくれるんだ。とても嬉しい。

なんだかんだでさ行が辛いんだよなぁ。左薬指を使うって何なの。ふざけんなよ。

ソレに対して「V」の打ちやすさはなんなんだろう。

ヴェルデグリーンと打つ時くらいしか役に立たない。

さて、シンプルに考えよう。エリザベス女王杯予想。

まず挙げられるのはメイショウマンボだ。

秋華賞を勝った馬は必然的に強い。そんなレースがエリ女だ。

オークスも勝っているのだから格が違う。変則三冠待ったなし!が当然の評価。

続いてはヴィルシーナ。リピーター強し、これもエリ女の特徴。

混合G1をも走る強豪馬だ。牝馬限定レースでは圧倒的な強さを見せているのも特徴。

決して小粒とは言えない現4歳世代を常に2着で飾ってきた実力は伊達じゃない。

実はこの2頭で固いのだ。

なのにオッズは両方共4倍以上。最終的に3倍台で収まりそうな気配すらある。

「ってことはあれなの?この2頭の単勝を10万円ずつ買えば2倍になるの?20万円なの?」

シンプルに考えるとそうなる。

デニムアンドルビーもいるが・・・追い込み馬は用なしだろう。

なんたって差し馬の量がやばい。やばすぎる。

そうなると地力の勝る馬がササッと抜けだしてササッと交わしちゃう。

そういう展開がベッタベッタのベターでしょう。

例えデニムがそれをしようとしても位置取りからして難しい。

些細な差だ。少しの先行力があれば中団馬群の外につけられるだろう。それならば勝ち負けだ。

それが難しい。出来ても馬がもたない。

仮にここで勝てるのであればオークスで着内まで粘り込まなければいけなかった。

東京を追い込めない馬が京都外回りを追い込めるか。前傾ペースの東京コースを追い込めないのはどうなんだ。

もちろん、新馬戦から使い込み過ぎていたのは確かだ。それを含めて着内が欲しかった。

ローズSでの重馬場、続いてG1の秋華賞。決して軽い負担ではない。真面目に走る馬だし。

そしてローズSの勝ち方が気になる。マジェスティハーツがかぶる。

阪神外回りを好走→京都外回りを凡走

外差しバイアスのかかった馬場を一気に突いた、つまりは展開の妙だ。

京都外回りにそういうものはない。展開の助けはない。

根本的な話なのよ。京都外回りのG1レースを追い込みきれるか、ということ。

中団に厚みが出そうなレースだ。チャンスは中団までで後方にはない。

可能性は最内差しだけ。

32秒台の脚が出れば可能性があるってレベル。

極端なハイペースになっても可能性は薄い。

この馬はまだ発展途上、というのが大方の見方だ。

例えばアドマイヤキッスというお馬がいる。

オークス4着、ローズS1着、秋華賞4着、という馬だ。既視感っ!

追い込み馬であった。デジャヴっ!

このアドマイヤキッスエリ女大舞台で先行に構えた。5番手である。

3番人気のこの馬の強攻策は不発に終わる。5着であった。

そして何を隠そう、このレースで8番手から差して3着に収まったのがディアデラノビア

ディアデラマドレの母である。

勝ったのはフサイチパンドラ

桜花賞は惨敗したがオークスローズS秋華賞と好走してきた馬だ。

・・・メイショウマンボの劣化版の様な成績である。

2着はスイープトウショウ。歴史に名を残す名牝だ。

京都大賞典1着→天皇賞秋5着→エリザベス女王杯2着、と古牝馬の強行ローテで走ってきた。

しかもこの京都大賞典は11ヶ月ぶりのレースだ。

エリ女京都大賞典秋天エリ女というローテになる。だからなんだという話だが。

ちなみにスイープトウショウは3歳時にエリ女でこけている。

その時の作戦は追い込みである。

安田記念を2着。宝塚記念ゼンノロブロイハーツクライという名馬を退けて1着。

でもエリ女では追い込みきれなかった。

コレばかりは本当に難しい。

当日のパドックで仕上がっている様子ならば買えるかもしれないが・・・。

俺にそんな目はない。とにかく現段階では絶対に買えない馬であることは確かだ。

ローズSでかなり体重乗せてきたからなぁ。秋華賞で絞ってしまったけれど。

あともう一乗せしてほしい。

また、今回は条件組がかなり人気している。

上がり馬は穴だから美味いのに。こんなオッズで買えるかっ!

最近の上がり馬人気はおかしいよ。馬鹿じゃねぇのっ!?

ハンデ戦や3歳限定戦ならともかく3歳以上の定量戦だぞ。

これで来る様な馬ってどういう馬か分かってるの?

「今まではトライアルやステップレースも勝てなかった、出られなかったけれど、ある日突然G1レベルになりました」

そんな奇跡の様な馬がポンポンでてたまるか!

マイルCS宝塚記念で上がり馬が勝ったことがあるのか!VMで上がり馬が勝ったことあるかっ!

夏ならともかく秋の中頃だぞ。強い馬は仕上がってるから勝ち目なんてないよ。

アロマティコが人気しているのはまだわかる。

上がりタイムは常に上位だし距離延長はプラスに出そう。

平坦コースもよさそうだ。成績以上の評価をされても仕方がない。

だが13倍は行きすぎだ・・・。デニム同様追い込み馬には勝機が薄い。

長い距離が最も優位に働きそうなのがオールザットジャズだ。

調教師も長い距離を優先してローテを組んでいる。

マイルへの順応性は低く、最低でも1800m。かと言って2400mは長すぎる様子。

2400mだと混合レースになるからペースは速い。相手も牡馬になって強い。

2200mはエリ女のみのデータとなる。

3歳時は500万下を勝利してからの参戦となった。凡走。

その後2戦連続の勝利でオープンクラスへ。初戦の中山牝馬を2着。

二戦目の福島牝馬を1番人気に応えて1着。重賞勝ちである。

ヴィクトリアマイルを大凡走。2番人気に対して残念すぎる結果。

それから好走~凡走を繰り返し、エリ女は好走止まり。5着。

エリ女に関して言えば15着と5着だ。

晩成気味であることから5歳で全盛を迎えそう。

福島牝馬Sは連覇しているし、中山牝馬Sも着内をキープしている。

56kgを背負った愛知杯も3着だ。牝馬限定戦では上位といえる。

この馬のありがたさというのはマイル戦を凡走していること。

重馬場のエリ女を好走していることから瞬発力には欠けているのだろう。マイルには向かない。

だがしぶとい脚を使う。こういう馬はローカルや京都あたりには向くはずだ。

少なくとも東京コースでは底力は見えない馬だろうよ。

そして未だに悩み続けているのはマルセリーナのこと。

オークス4着なのだから肉体的には距離は問題無いだろう。

やはり精神面。マーメイドSの競馬をそのまま2200mに持ち込めれば勝ち負けだ。

しかし阪神巧者の気配が立ち込める。桜花賞阪神だった。

外回りと内回りの差こそあるが・・・。それは間違いないなぁ。

ローテ的に・・・秋華賞だとかマイルCSだとか。

そういうものを除けば京都は走っていない。東京と阪神、この2コース。あとはローカル。

しかし3歳の時のマイルCSは大健闘の6着だな。すごい差しだ。

緩んだ後半から一気にすごい脚。馬群を縫うように差してトップタイムの上がりを記録してる。

これがあるからマルセリーナはすごいぜ。

マイルCSっていうくらいだからマイル戦。スピードのせいで馬群がバラけるんだな。

・・・エイシンフラッシュに例えていた人がいたけど間違っちゃいねぇな。

確かにスローから溜めるようなレースのほうが合っている。

中団先頭のスローから抜け出す、そういう競馬が合ってるのかも。

エイシンフラッシュは基本的に東京巧者だ。ダービーに天皇賞秋、毎日王冠

(今更ながらエイシンフラッシュのダービー勝ちは予想できねぇな。ここまで強い適性を持ってるとは。しかも外国産馬

マルセリーナはひたすら阪神巧者か、と考えられなくもないが・・・。

データが少なすぎる。登坂好きならば中山でもいいだろう。しかし中山のデータは一走もない。

京都も外回りはマイルCSしかないわけだし。

コースよりも距離延長がどうでるかが大切だろう。

深読みを続けるのならばホエールキャプチャを考えたい。

斤量55kg以下という縛りからこの馬が抜け出せるかどうか。

事実、走るのならばこの馬は怖い。めっちゃ怖い。

先行力があり、東京で粘り切る二の足。古牝馬屈指の能力だ。

スローから展開するならばどうやってもこの馬は強い。完璧すぎるほどに。

京都でもその能力が発揮されるのならば最有力候補になる。

ヴィクトリアマイルヴィルシーナとハナ差決着したくらいだ。瞬発力は並じゃない。

ただし、走るにしても距離の壁がある。3歳を除けば2000m以上の好走歴がない。

不作の年であるから古馬戦線での好走歴が欲しかった。(55kgの壁に阻まれたせいもあるが)

55kgの壁、距離の壁。府中牝馬S1着にしては控えめな人気だがそれでもまだ割に合わない。

来たら仕方がない。そういう日もあるさ、と諦めよう。

[fin]