砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

満足?の安田記念回顧

グランプリボスは想像外。


グランプリボス?え、え?」

今日は美容院で見ていた。だから絶叫こそしなかった。

でも我が家なら「そんなことないべや!・・・ないべや!」と叫んでいたでしょう。

まさかの早め先頭から粘りこみ。6ヶ月空きの大転換。グランプリボスの復調は読めませんでした。

読める読めないよりも考えもしなかったんですよねぇ。

「雨で渋りに渋ったしここは距離短縮馬だ!」とハナから決めつけていた。

だからジャスタウェイを問答無用でアタマから買ったし、ワールドエースに怯えたし。

「一発あるならトーセンラーか?」とも考えた。

しかし宝塚記念の5着はあまりにも順当。16kg減ではまず買えない。

それならディープの化け物たるワールドエースが一番だ。距離適性こそ違えどもキズナ級の化け物。

そしてショウナンマイティ宝塚記念3着の実績があるのならばここで来てもおかしくはなかった。

けれど馬の好調不調なんて俺には分からん。そこで悩んだら消すしかない。

グランプリボスを買える可能性があるのであれば三浦皇成の存在でした。

こういうタフな馬・・・限界値が見えづらい馬にこいつを乗せた時は変なことになるのです。

馬としても馬鹿にできなかったね。

ステイゴールドが台頭する馬場であればノーザンテーストの血が騒ぐ馬が良い、ってことだ。

それはすなわちサクラバクシンオーも同様であるはずで・・・。

にしたってサクラバクシンオー産駒、唯一のマイラーだもの。

それがまさか距離短縮有利でここまでノーザンテースト粘りを決め込むとは思わなかった。

ミッキーアイルの果敢な逃げが呼び込んだ2着でしょう。

流石にマイルで、この馬場であのペースではジャスタウェイも楽勝とは言えなかった様子です。

マイルのペースになってしまえばジャスタウェイも控えざるを得ない。ディープにしても同様。

「前傾ペース」というワードが脳内に出てくればグランプリボスを買えたかもしれない。

彼は前傾ペースでこそ唸りを上げて差し込んでくる馬ですから。

グロリアスデイズにしてもなかなか見せ場を作ってくれました。

3着から クビ、クビ、1/2 の6着ですから3着の一線にはギリギリいられたわけです。

マイティ、シャーク、エース、デイズ。

ショウナンマイティワールドエースは差してきた馬です。

あの位置から差しても掲示板程度。3着まで来たショウナンマイティは完全復活と言えますが。

しかし早い段階から勝負をかけたグロリアスデイズとダノンシャークこそ褒められるべきであります。

勝ち負け出来る位置から追い出した。でも届かなかった4着と6着。価値がある。

グランプリボスなんてよく頑張ったよ。よくあのタイミングで先頭に立ったな、と。

外国人を彷彿とさせる積極果敢の無謀な騎乗。それでこそ三浦皇成!俺の好きな三浦皇成だ!

馬がよれるほどに限界まで追い込んだ。先生の公務員的消極騎乗とは段違い。

それでも届くんだからジャスタウェイはすごい。ヨシトミ先生の騎乗でも勝てるんだもの。

ヨシトミ先生はやっぱり条件戦が似合うよ。G1は勘弁して。心臓に悪いわ。

いや、ジャスタウェイの限界なんて知らねぇし跨ったこともないからよくわからないだけどね。

・・・いや真ん中枠はちょいと厳しかったし。ヨシトミ先生の騎乗で間違ってなかったのかなぁ。

あの位置の抜け出しはやはりヨシトミ先生上手いし。

ダノンシャークもやはりディープの化け物足りえる馬なんですね。はい。

この馬を基準にして良馬場じゃディープ祭りだ!と一人騒いでいたのだけど・・・

あの馬場で、あの展開で、あの位置から4着ってのはすごく強い内容だ。

京成杯AH、つまり中山マイルで2着した実績はやはり馬鹿にならず、

富士Sのようなキツめの東京マイルもきっちりこなせるあたりにタフさを感じる。

前走の阪急杯で負けたように1400mよりも1800m寄りのマイラーですからここでも勝ち負けだった。

ミッキーアイルは馬場がここまで渋ってしまえばどうにもなりませんでしたね。

多少の渋りならばどうとでもなるのですがここまでパワーを要求されてしまえば馬齢の差。

未完の大器であるミッキーアイルにパワーを要求するのは酷でしょう。

だからこそフィエロなのだ、と。ミッキーアイルの完成形に近いこの馬を買うべきだ、と。

ところが出遅れですよねぇ。道悪を苦にしないのですがスタートには影響するみたいだ。六甲ステークスでも出遅れている。

前で受ける形がこの馬の完成形でありますから出遅れてしまえば終わりです。

カレンブラックヒルってのも旬は過ぎたみたいです。

もうあの頃には戻れない。

[fin]