砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

天皇賞秋予想決定版ver1.00

決定版と言いつつ改善の余地はあります。
ペースはカレンブラックヒルの逃げを想定。平均ペース。 1000m-1200m間で前が少し緩んで後方がここから一気に動き出す展開。 一息いれた後の4Fは11.6-11.3-11.0-11.4で刻むと予想しましょう。 そういうラップになるとフェノーメノジェンティルドンナくらいしか勝ち馬は想像できません。 このラップになれば後方待機組は11.5-11.1-10.9-11.2くらいで動かなければならず、 それが出来るのはおそらくスピルバーグエピファネイアだけでありましょう。 この二頭がどうやって馬群を縫って出てくるのかが一つの見どころだとは思うのですが 最もスムーズに競馬を進められるフェノーメノと最もロスなく自分の競馬に徹する事のできるジェンティにどこまで迫れるか。 死角の多さを言えばジェンティルドンナがダントツだと思います。 最内をグルグル回って前が開くとは思いませんし、外に出そうとと思っても内馬場はゴッチャゴチャ。 それでも強引に馬群をさばける脚があるので悲観的にはなりませんが割引対象ではあります。 新しい手法として「馬券優先順位」という謎の指標を作ってみたいと思います。 今回の場合ですと 1位 ジェンティルドンナ(好騎乗ver) 2位 フェノーメノ(標準) 3位 ジェンティルドンナ(標準) という様なパターン分けですな。 フェノーメノは外から中団馬群に潜りこみ直線向いて外一気。 非常にシンプルで強い競馬ですから蛯名騎手はおそらくこれをチョイスするでしょう。 2番手の最内につけてジェンティをマークしながら・・・という可能性もまたあるのですが このパターンだと中団からの外出し競馬が猛威を振るう結果になりまして、 エピファネイアダークシャドウと並走しながら猛追してくる厄介な出来事が待ち受けております。 ただダークシャドウと並走してしまってはエピファネイアは届かないのです。 つまりこれはダークシャドウに対するお膳立てでありまして、間違いなくこの馬は伸びてくる。 理由は雨。多少の渋りではありますがパンパンの良馬場がエピファネイアには望まれますから 秋天的なダークシャドウと並走してしまうと少し見劣りしてしまうでしょう。 (秋天的=持続戦で切れ味を発揮してなお粘り込める様を指す) エピファネイアが弱いとは言わないのだけどこの馬は差し切ってなんぼの馬でありまして、 最後の最後まで唸りを上げて競り合う展開になりやすい雨は他馬に比べて良い材料ではないのです。 土曜の夜中はほとんど降り続いて完全に止むのは昼頃という予報。 青々とした空に白い太陽がペカーっと照る・・・という午後でもないらしく、 午前中にでも稍重から回復しそうではありますがそこそこの良馬場ではないかな。 こういった馬場は毎年恒例のもので、大抵は良馬場開催なのですが前日は雨だったことが多い。 稍重開催もまた少なくないし、今時期の日本は雨が振りやすいのでしょう。 そういった面も含めて粘りを求められるのが秋天トニービンパワー万歳っ! この馬場で切れることの出来る馬はやはりLyphardクロスのディープであろうし、 あるいはトニービンヌレイエフノーザンテーストフラガラッハなどもまた一つだ。 マーティンボロを並べられれば俺はとても嬉しく思うのだけど、ここは憎む。愛憎劇の果てに。 新潟記念であそこまで詰まった原因を考えてみると・・・400mから競馬をしていたからでしょう。 前の隊列は残り400mでほとんど定まっていて、300m時点で抜け出す穴が全くないほどに煮詰まっていた。 1列目に4頭、その間を抜けようとする2列目に4頭、2列目の穴=1列目の馬であるから3列目に道はない。 3列目にいたマーティンボロは200m時点で無理矢理2列目を食い破って 斜行気味に1列目を崩しながら差し切ったのが残り100m地点でしょう。 残りの100mは他の馬と・・・クランモンタナあたりと同じ脚色で入線しました。 つまり驚異的な末脚=決め手を発揮したのは300m間であり、 モチジュン先生の言う「小回り起動型」の競馬であると思います。 荒れた馬場での持続戦を制する。つまり持続力と切れがあるわけなのでなかなかに侮れない。 だから内枠に入ってじっくりと溜められたならばジェンティ破りも視野にいれたでしょう。 しかし外枠だ。小回りを好走した馬で外枠から好走した馬はアンコイルドなんかが該当。 あるいはトーセンジョーダンアーネストリーなどか。 秋天を好走する外枠馬は持続力と粘り脚に異常なほど特化した馬だけで、 その上で持続粘りで前へ届かせ得る展開=前崩れが必要なのだ。厳しい条件である。 (アンコイルドは前崩れの前残り、という・・・) だから今回外枠で買えるのは春天二連覇の持続切れ粘りオールラウンダーなフェノーメノ函館記念を持続粘りで差し切ったラブイズブーシェ、中京マイルの帝王フラガラッハ、過去の勝ち馬トーセンジョーダン・・・ あるいは逃げ馬であるカレンブラックヒルダイワメジャーから抽出した粘りと持続だけで戦える。 でなもんだから最後の最後まで粘り差すような脚色がないマーティンボロは買いづらいでしょう。 これらの馬も含めて「馬券優先順位」を更新してみましょう。   1位 ジェンティルドンナ(好騎乗)   2位 フェノーメノ   3位 カレンブラックヒル稍重馬場)   4位 マーティンボロ(驚異的好騎乗)   5位 ジェンティルドンナ   6位 フラガラッハ   7位 カレンブラックヒル   8位 マーティンボロ   9位 ラブイズブーシェ 10位 トーセンジョーダン カレンブラックヒルだけは雨渋りによるあれこれを付け加えてみました。 そんな馬場になるとジェンティルドンナが怪しくはなるんですが スローになればスローになったらで有難く弾けられるのがジェンティルドンナだったりします。 京都記念の様に34秒台で上がることになると「切れ」というか「粘り」の方向性でありまして、 ソコソコに渋ったくらいでスローに落ち込み、そこからの33秒台となるとジェンティはめちゃくちゃ強いでしょう。 そこら辺の境界線がイマイチつかめないこともあって加えることに躊躇いが。 春先ならともかく秋の東京ならば回復したての良でも、あるいは回復せずの稍重でもプラス要素かもしれないし。 そんでダークシャドウらの内枠の馬たちですね。 実はディサイファあたりが面白いかも、と睨んでいたり・・・。 結局切れ粘り持続を併せ持つ馬なんてのはそうそういないわけですよ。 それなら思いっ切り先行できる持続粘りの馬を・・・という狙い方をしてディサイファです。 福島も中山もまくりながら突っ込んで好走できるタイプであります。 いざ例年通りの雨に降られてしまうとエプソムカップの差しきり勝ちがフヨフヨと頭に浮かんでしまう。 しかも毎日王冠ではペース的な持続性を見せてきたわけであるし・・・。 フェノーメノのすぐ内であるから目一杯押して行くでしょう。 サトノノブレスダークシャドウは反応が比較的鈍いので出脚勝負で負けはしない。 エピファネイアは出そうとすればかなり素早く飛んでくるからなかなか怖い存在だ。 ジェンティルドンナが最も速いんだけどね。ヘタしたら逃げちゃうくらいに。 でも最内枠からガツンと出せはしないでしょう。かっ飛んで逃げちゃったら困るよ。 (エイシンフラッシュとかメイショウナルトとか事故は多いですな) スピルバーグの判断に困っていたのですが・・・ こいつはハイインロー血脈が濃すぎる面もあるし、トーセンラーより東京向きに出たらしい。 兄貴にしても京都下りからグイーンと行くわけですから加速の鈍さは間違いなくありそう。 下ってからの粘り脚=末脚の持続に関してハイインローが強く作用している様でありまして、 それがマイルCSなどの格好いい差しきり勝ちにつながるのではないか、と。 (らしい、というのは望田潤先生のブログからの引用であるからだ) 毎日王冠でも4角の競り合いに一歩も二歩も遅れてしまう様子があって、 それで前が塞がってしまいどうにもならなくなった。ギリギリ3着まで差し届いたが。 であるから北村ヒロシが取るべき手段は先行か追い込みになる。 調教師のコメントでは「位置取りが後ろになりすぎた」とあったわけで、 今回は内枠に入ったこともあるしかなり前へ固執していくはずだ。 そうなるとなかなか侮れない競馬をするだろう、というのが私の見立て。 ディサイファカレンブラックヒルを差しきることは可能だろう。 時間がないので総まとめにしてしまう。寝坊したからなぁ。 馬場は回復した良馬場・・・例年通りと見積もる。
1位ジェンティルドンナ 好騎乗そこそこの期待
2位フェノーメノ平常運転のハイパフォーマンス
3位マーティンボロ 驚異的好騎乗かなりのスロー展開+先行策
4位ジェンティルドンナフェノーとは追い出しの差で
5位イスラボニータ 変態フランス人パワー3着まで来れたらルメールは神
6位ダークシャドウジェンティにどこまで迫れるか
7位スピルバーグ展開利に恵まれそうだがここまで
8位エピファネイアパンパンの良馬場でやりたかった
9位ヒットザターゲットやはり平坦で狙いたい
10位デニムアンドルビーヒットザといい勝負
11位カレンブラックヒル稍重をもう少し引きずっていれば
12位フラガラッハカレブラを差すのは厳しい
13位イスラボニータ一時は目を見張る脚を使いそう
14位マーティンボロ見どころは直線半ばから
15位マイネルラクリマ 好騎乗ここまでくれば十分
こうして並べてみると非常に高レベルな争いです。 8位から12位まではほぼ横一線に突っ込んでくるはずでして、 辛うじてハナ差を残してエピファネイアが、という形ではないかな。 突き抜けるのはフェノーメノジェンティルドンナ。 カレブラペースならばこの二頭と競り合える馬はありません。 マーティンボロエイシンフラッシュ的に突っ込んできたとしても足りない。 [fin]