砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

有馬記念回顧 ヴィルシーナがやりよった!偉い!

ウチパクさんのペースは最高だ!さすがっ!


ジェンティルドンナ有馬記念を制覇。うひょひょひょ。

上がりが34.8秒。上がり競馬にまで持っていったヴィルシーナの功績はでかい。

本当に・・・。ジェンティルドンナのためにヴィルシーナはいたようなもんだ。名脇役だったね。

結局はフェアトライアルいじりのディープが内をクルクルして残る馬場だった、ということですね。

内枠を得た小回り巧者がワンツーですから悔いはありません。この形に敗れるなら。

しかし・・・

4角をまくったエピファネイアの1馬身先にロゴタイプの影を見た、

というと少し気障かもしれないけど中山まくりに関してはロゴ>エピだ。

4角をスルンっと抜けてシャシャシャシャシャッと駆けていくロゴタイプ。あぁ惜しい。

岩田のゴールドシップはイマイチだなぁ。4Fのスパートではこの馬場は捉えきれんよ。

かといってインベタ気味の馬場だから4角で大きな円を描いて行くわけにもいかないのか。

ストライドでトップスピードに乗せるにはあまりにも不向きな馬場だったのね。

向こう正面でスピードを乗せる1000mスパートは大きな円を描いても良い悪馬場の技なんだな。

ジャスタウェイが仕掛けを遅らせてギリギリまで馬群割を狙ったのは正しい選択ですわ。

そこら辺は難しいな。割れたら勝てていたかもしれないし。

けれど最初っからゴルシについていっていれば3着まであったとは思う。

中山の5Fスタミナまくりならともかく、良好馬場の4Fまくりならジャスタウェイが圧倒的に有利だったでしょう。

というか馬の能力差を考えりゃ無理矢理先行して4角で突き放せば勝てそうなもんですがね。

ラスパクもそうだけど道中の追走能力をあまりにも無駄遣いしすぎでしょ。

スタミナを活かさずに上がりだけの勝負をすればジャスタウェイは1流半だということを何故理解しないのか。

外枠が不利なのではなく外枠の福永が不利なのだ、と。内枠だったらJCの様に行っていただろうし。

菱田も菱田でどうして川田が前受けさせて覚醒させたラスパクを下げるんだ。アホか。

なして02年と11年のレースを理解しない。例年通りの競馬をインベタ気味にカスタマイズして勝てるレースじゃねぇべや。

それが許されるのは人気馬だけだぞ。

こうして結果を見てみればひどく低レベルな争いだった。発展途上のトゥザワールドが届いてしまうくらいに。

ロゴタイプロゴタイプ言うのはそういうことで、こいつを超G1級と思っているわけじゃない。

重賞級でいいんです。中山の内をするりとまくれる馬なら。それだけで今年の有馬記念は勝負になったと思います。

・・・

ラップが公表されました。

完璧に3F競馬になってやがんの。「東京千八化事業」をヴィルシーナは成し遂げましたね。

良かった。俺の考えは間違ってなかったんだね。

やっぱり11年の有馬記念と似た形になったんだ。

出来ればトーセンラーが伸びていて欲しかった。

そうすりゃトゥザワールドに審議のランプが灯ってあわよくば俺の馬券も・・・

[追記]

よく見たらエピファネイアの折り合いがすごくついてますな。

ジャパンカップでサトノシュレンを突っつき回していた奴と同じ馬とは思えない。

結果としては微妙なもんですから上手い騎乗とはとても言えないのですな。

スローを先行できたことは一つの成果ではありますが勝利には結びつかないだろう、と。

折り合いってのは難しいもんです。

スミヨンみたいにカッカさせながら走らせてつつも余力は十分・・・というのがベストだと思うとね。

誤解を恐れずに言えば「平均ペース前受け」がエピファネイアの本領発揮じゃないのかねぇ。

ジャパンカップの結果を思えばあの糞強い菊花賞の勝ち方も消化しやすいもんで、

豊富なスタミナというか・・・行きたがるだけのスピード能力を持っているのでしょう。

ワールドエースも中距離戦で行きたがるだけ行かせてみたいもんです。

田原成貴のエッセイにあったのが「俺はこう走りたいけど最後でどっか間違うからそこだけ頼む」みたいな馬目線の言葉。

マヤノトップガンは気性が悪いだとかではなくずる賢い馬なんだ。

それだけにレースも理解していてあいつはあいつなりにやりたいことがあって主張している。

だからやりたいことをやらせて、途中でレールから外れそうになったら修正してやればいい。

またそれがとてつもなく難しい。

みたいな話があったような。

ウチパクさんなんかも鞍上に人がありすぎる人だし、川田もそっちの方向でしょ。

もちろん馬のやりたいことが勝利に繋がるわけじゃない。

馬が70%の力しか発揮できなくても展開利をクッチャクッチャと咀嚼しながら勝つこともある。

けれどもエピファネイアジャスタウェイなんかは展開にハメられすぎているんじゃないのかね。

・・・でもエピは登坂の失速を見てしまえばどんな仮定も無意味かもしれねぇな。

4角で3馬身は突き放している必要があったくらいだ。

しっかし・・・本当に11年的にスローになったなぁ。信じられない。

一日たってからレースを観直しても信じられねぇ。これだけのスローなのに2番手が3角前に動かない。

4角まで牝馬限定G1勝ちのヴィルシーナに付き合うなんてことが本当にあるのか・・・。

馬場が良いから内が残る可能性は穴馬探しの段階でずっと考えていた。

けれどその馬場のせいで大きな円を描く5Fまくりの実行が難しくなるという理屈はまるで考えてない。

5Fまくりだと前も3角から速く行かざるを得ないけど4Fまくりなら4角まで我慢が効くわけだね。

ハープスターがいれば話は違ったのだろうな。

ダイワスカーレット以来となる牝馬の勝利。しかも3歳・・・。

そんなこともありえたのだろうか。あったと思う。

[fin]