砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

レッドアリオン 関屋記念予想

この馬は強いんだが脚の使いどころが難しい。


アグネスタキオン産駒はBold Rulerの影響を受けるだけあって一瞬のスパッとした切れ味が身上とすることが多い。その切れを支えたのがAlicideで、これがかなり重厚な血統。

だから代表産駒らは相似配合が多く、ただスパッと切れるだけではなくスタミナ豊富にじっくりと構える事もできる優れた血統構成だった。しかしその立場はディープインパクトという強敵の出現によって脅かされる事となる・・・と言っても活躍年代はそこまでかぶらないが。(タキオンは09年に夭逝)

レッドアリオンアグネスタキオン×ダンシングブレーヴ×テスコボーイ×ヴェイグリーノーブル×バックパサーという配合形。アグタキ産駒としてG1級の配合形だがAlicidon≒Aureoleがネックになっていて、強い活力を生み出すクロスなのだがくせのあるAureoleが表面化され好位差しが行えないのである。

馬券となるときは大抵外から差し込む形で、あるいは逃げて4角先頭ゥアー!ってガタゴト突っ込むパターンが多く、切れと粘りのどちらかを極端に使う形となる。

唯一の例外は富士S。内で溜めてから外へ振ったエキストラエンドと併せながら差し込んだ3着で、よくよく見てみると併せ始めからずっとエキエンよりアタマ一つ抜けた形で突っ込んできている。モチジュン先生用語における「Aureole魂」って奴。「追い越したくないけど抜かれたくもない」という。

富士Sの競馬はクソみたいな内容だからな。内も伸びるスロー戦で外外を回り続けて一番外を差し込むんだから。上位陣の誰よりも外を回り続けたというのに直線では最も伸びた。そりゃ後ろにいたのはわかるが似た位置取りからの内溜めエキエンを凌ぎきったのには驚きよ。

またマイル戦の好走は全てスローであるからやはり千八がベスト。だから関屋記念は少しのんびりと受けたいんだが・・・川須なら前に突っ込んでいくだろうなぁ。しみじみ。

これだけ千四馬がそろってしまえば自然な流れとしてペースは速い。そして追い出しは遅い。配合的には距離短縮な方向に本格化してもいいと思うんだが・・・今のところはやはり千八か。やはり追い込み策がベター。するとまぁ、少し信頼しづらいところではあるんかねぇ。

このメンツを相手にするならば富士Sと同じやり方で届かせようはあるだろう。平坦の分だけ伸びは良くなるし・・・サトノギャラントと同じくらいの評価となるんだろうか。いやだなぁ、人気があって実力のある馬がこんな宙ぶらりんだなんて。でも川須だから。川須なら前に言って潰れるだろう。そう願いたいね。

でもこの馬好きよ。秋天で大逃げ事件が起きる中、単独二番手とか確保したら勝ち切れると思うのよ。

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