砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

トニービン傘下にあるのは誰か1 新潟記念予想

トニービントニービンしてる馬が少ない。


トニービンは「グレビオ」と「Nasrullah×Hyperion×Fair Trial」の馬。Fair Trialを抱える分だけ緩慢な動きに対する高速化を可能とするので使い勝手が良く、加えて世界的な名繁殖Specialが同じ「Nasrullah×Hyperion×Fair Trial」なので脈絡がたやすい。

モチジュン先生の用語に「黄金の砂トライアングル」ってのがあって、これが「Roberto×Mr. Prospector×Nureyev」。Nashua≒Nantallahでまくるというもの。NashuaやNantallahで脚の回転を速めるのも一つで、3頭入っちゃうと流石にダートになってしまうが二頭くらいなら芝に留まれる。

トニービン→Specialとつなげることで次のRobertoやMr.ProspectorNashuaへのアプローチにもなっている。これがまた優れているのだということだな。またトニービンは靭やかな凱旋門賞勝ち馬だから砂トライアングルの歯止めにもなる。万事オッケーってことで。

ただこの配合を取ると何が表に出るのかが分からなくなる。調和してしまうのだね。トニービンとてやりようによってはハープスターみたいなピッチ娘も出せるわけで、あっちこっち脈絡させるとSpecialっぽくなったりRobertoっぽくなったりと忙しい。

でもハーツクライ産駒は総じてトニービン的。その傘下にある。なので安牌としてマジェスティハーツを先に見てみる。

マジェスティハーツはハーツクライ×ボストンハーバー×Storm Cat×Fappiano×Key to the Mint(5代まで)。ハズレっぽい血統のない高級感あふれる馬だ。

ただSpecialを持たないのでNashuaへのアプローチが効いていない。もっぱらFair Trialに頼るので回転力不足は否めない。だがStorm Cat×Fappianoで微妙にNashuaへ流れ込んだり、Storm BirdボストンハーバーがBull Leaを流し込んだりと微妙なことはやっている。些細なものだが・・・。

母父ボストンハーバーベルカントと同じか。わりかし短距離的産駒が多いな。でも活躍馬はやはり「Hyperion×Nasrullah」の組み合わせを持つパターンばかり。カリバーンは父デュランダルベルカントは父サクラバクシンオーだものなぁ。母父ボストンハーバーはこの路線が正解か。

Seattle Slewもまたハーツクライとはニックスってのもあるし・・・。ラトロを重ねることに一定の意味がありそう。Fappianoもラトロ持ちだし。

また他の馬に比べてMumtaz Mahalへのアプローチが強い馬だよなぁ。どこを見てもMahmoudとかNasrullahとかRayal Chargerとか。具体的な脈絡こそ少ないけれどトニービンNasrullahの五月蝿い馬であるし、何かしらの意味はありそうな気も。

なんか兄妹を見ても頑強スイッチが入りやすいみたいだな。まぁスペシャルウィーク兄貴とタイキシャトル妹だから短距離的に向かうのは当然ではあるけれどね。

それにしても鳴尾記念の結果を受けて夏を新潟に絞ったのはこういうことだったのね。すんごいソラ使ってる。ソラに「利き首」ってのがあるかは知らないが左回りの新潟では使ってる様子がない。コース取りのためにスタンド側へ誘導するとソラを使ってしまうのかな?するとコースが広くて直線は真っ直ぐ追いやすい新潟はベストなのかもしれないな。

出来れば外に馬がいない状態・・・つまり馬群の中、好位からジワジワ抜け出るスタイルが確立されるのがいいんだがね。この馬って追い込むより好位で我慢したほうが光るでしょ。

というのも関屋記念の速い脚を観直してのことだが。もっとこうトニービン的な長い脚を使う馬だと思ってたんだけど米血的というかボールドルーラー的というか・・・エアソミュールに近い脚の使い方をしてるように見えるのさ。

関屋記念の追い出して反応したあの躍動ってのはダラダラじゃなくてヌルヌルしてた。後ろ脚でガッと加速してすぐにストライド開いたものな。マイル戦でこんなに速い脚を使えるとは考えてなかったよ。母父ボストンハーバーの短距離力がちょいと表に出てるかもしれない。

そうなると・・・2000mだとスローの方がいいのかもしれないな。ハーツクライトニービン的な要素というのはほとんど母エアラホーヤが尻に敷いてる状態だ。新潟記念は勝つか負けるかの勝負になるぞ。

勝ち負けって意味ではなく「きっちり届かせる」か「外に出して届かない」か「壁で負ける」か。2000m戦を4Fスパートで外から差し込めるタイプではないみたいだから好位競馬的に受けるしかない。これは陣営の要求と合致している様に見える。ストライドロスよりコースロスを恐れるレースをずっとしているから。前に壁が出来るのを承知で馬群の中をジワジワ進む、コースロスを最低限に追い出す。このパターンで鳴尾記念関屋記念も連対しているわけで・・・そうなると塞がるか届くかだろう。

弱ったねこれは。よくよく見てみれば重賞で内目の枠を引いたらほとんどハズレなしだもの。新潟記念を迎える差し馬としては満点の出来だぜ。いやだなぁ。関屋記念予想であれだけこき下ろした馬を買うだなんて。

ハーツクライなのにトニービンじゃない・・・困ったね。エアソミュール側の馬だとは考えてなかったよ俺は。でもウインバリアシオンを初め・・・あぁ、この馬はウインバリアシオンなんだ。しっくりきたぜ。

そのね。彼を初めとしてワンアンドオンリーヌーヴォレコルトも「ハーツクライ的」というほどハーツクライをしている感じがしないよね。よくよく考えたら。オークスやダービーを思うと「ハーツクライだなっ!」と思うんだけど古馬になると母親というかハーツクライの黄金配合的な感じになるのよ。なんだろうなぁこれ。

とりあえずマジェスティハーツはウインバリアシオンだわ。長い距離を追い込むよりじんわりと進んでサッと交わすのが得意技のはず。ここにオルフェーヴルみたいに鋭く持続的に機動する様な化け物がいなければ勝てる。

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