砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

トニービン傘下にあるのは誰か2 新潟記念予想

有望株のマジェスティハーツがハーツクライでもトニービンでもなかった・・・。


次はユールシンギング。最もトニービンのイメージがない馬。

配合はシンボリクリスエス×スペシャルウィーク×トニービン×リアルシャダイ×ノーザンテースト(5代まで)。牝系を考えるとトニービン的ダラダラが表現されていそうなきもするけれど、Robertoクロスがおそらく邪魔をする。

というのもセントライト記念で見せた「挟まれてからもう一度差し込む」という流れがあんまりトニービン的ではなく、あの再加速の速さはRoberto由来じゃないのかと。

またボリクリスペ黄金配合の由来であるエピファネイアが示した「ラトロ頑強」を無視しているのも配合的に良くなくて、代々重ねてきたことはあくまでもLady Angelaへの「Hyperion×Pretty Polly」であるのだわ。ボリクリの肝はSeattle Slewだからこれらの血脈が大きく作用することはない。

配合的にオンになっているのはオークツリーかクリスマスツリーのあたり。この微妙にダートか芝かの合間な境目に位置しているようでやっぱり芝!という状態なのだわ。微妙に重たい馬場で張り切ったりするのはその影響だろう。

この馬の問題はその矛盾とか以前にやる気がおきないことだわな。追い込み馬がやる気を失くすのは前の馬を追い抜く快感を得られないからだろう。では何故抜けないかと言えば絶対的にスピードが不足しているからだ。出遅れグセもあって追走に体力を使ってしまうし、映像を見てても追走でやっとという風ですらある。本格化したことで芝馬としての俊敏性を失ったんじゃないか。

つまりダート馬になったんじゃねぇかって話なんだけれど、上のとおりオークツリーもクリスマスツリーも芝で大成したけれどダートでも勝負になった馬なのだわ。潜在的にスタミナを強く持った馬でもあるし芝にこだわる必要はないんじゃねぇかなぁ。砂さえ克服してみれば長手Roberto走法シアトルスルーはコースレイアウトを高い確率で味方にするはずだよ。

馬場さえ渋れば一昨年の新潟大賞典の一つ手前くらいに走ると思う。でも走る気をなくすメンタルの弱さからして渋りすぎには不安がある。周りの馬が手間取る程度、ほどほどに渋れば。

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