4分の3が同血であるキタサンブラックの兄貴。ステイゴールドのLyphard持ちと言えばエクスペディションを思い出して、新潟記念のコスモネモシンも連鎖的に思い出す。苦い・・・2着3着4着のボックス馬連を持っていた苦い思い出・・・。
この牝系からはCee's Tizzyが出て、この馬自身は大きな結果を残さなかったが産駒のTiznowがBCクラシック連覇などを成し遂げた名馬となった。Giant's Causewayの敵として有名である。GCはゴール前まで抜かせない馬だったが、先んじて抜けだしたTizを最後まで抜くことは出来なかった。このたぐいの馬の争いは抜けだしたもの勝ちなのだろう。
それにジャッジアンジェルーチが入ってサクラバクシンオー、ステイゴールドと重ねられたのが本馬。Northern Dancer5*5*5にノーザンテースト4*4、Princely Gift5*5、Victoria Park5*6*6。更に4代母Tiznaまでがチリ産馬で、5代母Norisは代々アルゼンチン血統が組み込まれている。血統表を見ても一体何が起こってるのか分からん。
感覚としてはClarionの仔であるKlairon、その母父であるKantarに近い。・・・いや、普通に同じ配合だったりするわ。なんだ、よく見たら英血統と仏血統じゃないか。ホッ。(ChouberskiとOmniumとWar Danceを共通としてKantar≒Madrigalと見られる)
JBISには珍しく血統表が空白になってたりもするが・・・。ほんのちょっと理解できたし心乱れることはない!
だが実際問題として・・・Klairon的な構成になっているならなぜ本馬の代に中距離馬になっているんだ?オトメゴコロもシュガーハートも短距離馬だろ?
その疑問はおそらく・・・Clarion×Lyphard×Ambiorix×Turn-toとSolario×Blandford攻めとFlare≒La Franceで説明は付きそうだ。身も蓋もない言い方をすれば「短距離馬の中に眠った中距離の資質をサンデーサイレンスが刺激した」。だって同じ理屈でTiznowも出てるんだし・・・。
多分だけどオトメゴコロ自体が胴の短さではなく脚さばきの速さと強さでダートを走っていた馬で、それを柔らかく靭やかに動かすことが出来れば体型的な問題もなく中距離馬を出せるだろう。
ただ背景にあるのは短距離的なものだから、あんまりゆったりと追走は出来ないみたいだ。オクトーバーSじゃ最後の最後に息切れしてるし、これは多分2000mでも長い千八馬だ。身体が出来上がって図太い動きをするようになってから関屋記念やエプソムカップで狙いたいな。
キタサンブラックはBurghclereとPocahontasのスタミナ、そしてナスキロが入ったから距離がもったのかも。ノーザンテーストクロスで俊敏に動くこの馬だと弟ほどは長い距離を走らないんじゃないかなぁ・・・。
まして今年はガチの2400mレースになりそうな匂いがプンプンしてるんだ。実績的にも血統背景的にも買いづらい。もうちょっと靭やか柔らかくに動いて欲しい。
オルフェーヴルやゴールドシップは母父メジロマックイーンのスタミナが入ったことが大きいのだわ。サクラユタカオーやオトメゴコロ、クリアアンバーにそこまでのスタミナを要求するのは難しい。2000mを勝つのが精一杯だ。
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