砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

ディープスカイ雑感

とりあえず雑感って書いときゃ何を書いても許されるぞ、と思う。

サウンドスカイ全日本2歳優駿を勝ってディープスカイ産駒の総賞金額トップへ立った。スピリッツミノルにダブルスコアを決めている状態。これはものが違うぞ、栗山先生流石だ、と。ディープスカイDanzig配合論のChief's Crown編で触れたが、その時に大脱線した時に消したネタを残していたのでそれを元にちょっと書こうと思う。

ディープスカイはChief's Crownのスタミナで中距離を走っていた馬で、回転に関してはDanzigのスプリントに依存しているところが大きい。Eight Thirty≒War RelicがDanzigへ流れ込んでいたわけだ。

だからSecretariatとKey to the Mintを単純にイジってしまうとスタミナ的な緩慢が発生し、それによって酒井学が馬鹿の一つ覚えに出ムチをペンペンしながら逃げさせる様な馬になってしまう。これは非常によろしくないのである。

だからDanzigの短距離力とSecretariatのスタミナの両面をバランスよく抽出する必要があり、それにGone Westはうってつけってわけよ。厳密に言うとSecretariatのスタミナを縁の下に押し込む形になるんだけどね・・・。

ここでダイワメジャー黄金配合の「Haloへ対するナスキロ+Tom Foolのニアリー」を思い出して欲しいのだけれども、これってHaloの靭やかさに回転力を伴わせてを抽出する方法なのだわ。つまり今回はSecretariat(ボルキロ)×Tom FoolはHaloも同時に弄っているわけよな。

それじゃHaloの回転力を弄るときに重要なのは何か。それはディープインパクト式にTurn-toのスプリントをイジったほうが良い。それならAnabaa方式でSir Gaylordを使った方がいいとも思うのだが、ディープスカイの配合を見ると「Bold Ruler×米血」のロイヤルスキーとComish Princeがあって、欧州回転より米血回転のほうが相性が良いことがわかるのだわ。

更にPrincequilloはKey to the Mintとも脈絡していて、これはRibot論の話になって厳密なことはまだ言える段階ではない。おそらくスタミナ血統としてのSecretariatはKey to the Mintを一緒に弄らないと表面に出ないのではないかな。ディープスカイSecretariatは限りなくSir Gaylordに近い使われ方をしている。

なのでTurn-toを弄るために別口が必要なわけで、これはRaja Babの母父My Babuからが良さそうだ。KlaironとかAmbiorix、あとは短距離型HyperionのTuder Melodyみたいなものがいいと思う。その観点でGone Westの3代母Mixed Marriageってのは有効そうで、これがLady Jororの短距離的な粘着力を持っている。またAloe牝系であるからRound Tableウインドインハーヘアと同牝系であって、これはPrincequilloとの相性も抜群。ナスキロからスプリントの回転を持ってくるには具合の良い牝系だろう。

もうDanzig配合論で目の肥えた俺からすればサウンドスカイDanzig×Turn-to配合の延長線上にあるものにしか見えないね!(自慢気)

TourbillonスプリントにLyphardを伴わせるあたりとかまさしくAnabaa的である。つまりそれはトレヴ的な配合でもあるが米血回転をいじりすぎて芝を走るにはパワーが勝ちすぎている印象かな。

またSecretariatクロスだから前傾姿勢であることに違いはなく、Chief's Crownみたいな馬だと思う。平坦なら強いけど東京みたいに軽めのダートで登坂を登らせてみると案外かも。ディープスカイ産駒はあくまでもSecretariat的なスタミナ馬であって、スピードを抽出するための仕掛けが少なすぎるのだわ。

まぁ逆を言えばサンデーサイレンスのスピードを緩和しているんだわ。だからRaise a Native×Danzigのスプリントを突き詰めた産駒が生まれたら次にサンデークロスという手もあると思う。