砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

(イモータル)&武幸四郎雑感

武幸四郎が騎乗するとのことで。

武幸四郎は切れっぽい馬を扱わせた方が上手いんだけれども、その理由ってのが池添とも福永とも違うんだよねぇ。池添は実に上手く抜け出す男で、福永は切れのコントロールが上手い男で、幸四郎は関西まくりの男なんだわ。ピッチコントロールも上手いし抜け出すタイミングもいいけれども、それはコーナーワークの中でのことなんだ。

だから外回りがそんなに上手くない。京都は平坦だから外回りであっても4角を綺麗に捌いて綺麗に追えりゃ問題ないんだけれど、阪神みたいに直線勝負のコースになると前のめりになってしまうかなぁ・・・。イモータルみたいな血統表の馬にはそのくらいがいいとは思うがマイル戦でこの血統は・・・。

して、そのイモータルさんは母父Acatenangoでエックスマークの4分の3弟になるわけだね。なるほどRibotの大物Allegedを持つマンハッタンカフェさんらしい異系喰らいの配合形。母ちゃんがドイツ産馬で異系的なスタミナ血統ばっかり詰め込んだ繁殖だからRibot持ちサンデーと考えたら妥当な相手だろう。

マンハッタンカフェって非NDだから相手にはそりゃND緊張馬が集まるのだけれども、実際問題NDへ対する仕組みってのはサンデーサイレンスしか持っていないからニックスではないのだよね。だからNDへのアプローチは母ちゃんにほとんど投げっぱなしであって、そのアプローチの果てにある仕組みにこそマンハッタンカフェ父ちゃんは食いつくのだわ。相手を選ばないわりには良妻賢母しか相手にしない。意味がわからないよ・・・。

だからマンハッタンカフェの産駒にはNorthern Dancerを一本しか引かない馬なんてのは山ほどいるし、母父サクラユタカオーとか母父シンボリクリスエスとか母父ブライアンズタイムとか母父メジロマックイーンとか一杯いるのだわ。その果てにルージュバックみたいな相似配合馬が出たのは当然といえば当然だろう。

なのでイモータルに対して考えるべきは「The Minstrelを消化しきれているのか」ということになる。ぶっちゃけた話、アウトブリーダーはよっぽど上手い仕組みが施されていないと爆発的に走る産駒は出ないのである。その仕組みを見つけないとイモータルやエックスマークなどのオープン級を淡々と出す意味が分からん。

・・・これちょっと長くなりそうだな。イモータル雑感として後から書こう。

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