砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

どんなに綺麗で優れていても 有馬記念予想

3歳馬が有利というデータはあれども最強古馬ビワハヤヒデは3歳(当時4歳表記)時にトウカイテイオーに敗れていて、何度も書いたがディープインパクトハーツクライに敗れている。テイエムオペラオーグラスワンダーには勝てなかったしゼンノロブロイシンボリクリスエスに勝てなかった。

逆にヴィクトワールピサシンボリクリスエスマヤノトップガンナリタブライアンマンハッタンカフェオルフェーヴルゴールドシップグラスワンダーなどの例もある。しかし上記と名前がかぶっている様に二連覇と隔年制覇の馬もいて、4歳時に有馬記念へ進めなかったマンハッタンカフェの例や遠征後に復調できなかったヴィクトワールピサの例もまたある。ナリタブライアンマヤノトップガンもなんだかよく分からない負け方をする馬であったし、それはゴールドシップも同様・・・としたいがオルフェーヴルには完敗だった。

だから3歳がどうこうではなく、突き抜けた馬はいつでもどこでも突き抜けるという話なんだ。優れた馬が勝つのが自然な流れであるし、それは有馬記念における絶対の掟である。キタサンブラックよりリアファルの方が人気しているのはそういうことだろう。菊花賞で格付けが済んだとは誰も考えていず、ダービーで底を見せたキタサンよりも芝転向後に安定しているリアファルの底知れなさに賭けたい人が多いという図式。(エルコンの強さとかルメールへの信頼度とか色々あるけれども)

ま、人気を論じればラブリーデイゴールドシップは矛盾だらけなんだけれども。そこはG1を複数勝っている古馬の強みだろう。期待の3歳馬が安定して強い古馬より支持を受けるにはインパクトが必要である。リアファルが芝で負けなしだったならば話は違ったのだろうが。

ラブリーデイゴールドシップについては後で書くとして・・・今回は3歳勢だな。

上で書いたように3歳馬が有馬記念を勝つ場合は化け物でなければならない。というより化け物以外に3歳で有馬記念を制覇することは出来ない。キタサンブラックリアファル、それとルージュバック、これらは果たして化け物なのかということだ。

化け物・・・つまり古馬を含めた他馬を圧倒しなければならないわけで、そのポテンシャルはDWCを勝ったり凱旋門賞へ挑んだり来年もまた有馬記念を勝ったり、あと種牡馬として大成するほどのスケールがあるかとか、求められることはたくさんある。「来年もG1で好走出来ます」程度じゃ駄目なんだ。春天とか秋天とか宝塚記念とかジャパンカップとかを格で勝つことが求められるのだ。「日本じゃちょっと(格が)違うから凱旋門だね」くらいの勢いじゃなきゃ。

それがあるのかと。キタサンブラックリアファルルージュバックに。

キタサンブラックマンハッタンカフェほどに種牡馬として大成できるのか?

リアファルエルコンドルパサータップダンスシチーの仇討に凱旋門賞へ挑める格があるのか?

ルージュバック牝馬の壁だけでなく3歳牝馬の壁を乗り越えるものがあるのか?

それが現時点で目に見えていなければ勝負にならない。化け物級の素質馬とは未完成であっても強くて格好いいもんである。底知れずで誰も疑わぬ化け物っぷりでその馬の将来には凱旋門賞制覇の偉業と輝かしい種牡馬生活しか映らない。そんな格が彼らにあるのかと。

ディープインパクトですら敗れたのだ、と何度も書くべよ。3歳制覇は偉業である。

[fin]