砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

エイシンブルズアイ

血統ファンにはたまらない配合馬がエイシンブルズアイで、オーシャンSを勝ってからこの馬の血統表を眺める習慣が出来るくらい。

Secretariatは米三冠における菊花賞・・・いや菊花賞よりよっぽど過酷かもしれないベルモントSのレコードホルダーで、名繁殖Somethingroyalのスタミナを下地にTurn-toスピードを表現したのがSir Gaylordならば、こちらはそのスタミナをBold Rulerで効率よく回したと言うべきだろう。

Danzigほどの短距離血統を相手にChief's Crownという中距離馬を出した功績は大きく、アグネスデジタルディープスカイもこのChief's Crownを経由したSecretariatのスタミナで走った。種牡馬としては持て余し気味だが・・・。

近年のアメリカ競馬における最大のスタミナ源にしてBold Rulerが輩出した最強の鬼っ子、それがSecretariatBold Rulerクロスにおける最大の獲物とも言えよう。

そんなアメリカ競馬の末に出たBelgraviaを父に持つエイシンブルズアイが日本の中距離芝重賞を3歳時に走って入着したってのは想像よりもずっと大事件と言えて、その大事件を支えたのが母父Siphonだろう。Secretariat≒Sir Gaylord5*5✕5*6を幹とした緊張の配合に4分の1異系で応えた。非Nasrullahかつ非Northern Dancerというのはステマ配合のメジロマックイーンと同じ役割だ。

ハクサンムーンをねじ伏せたあの一戦は・・・ロードカナロアが勝ったスプリンターズSを髣髴とさせた。ハクサン自身が既に老境を迎えているから比較は難しいのだが少なくとも中山1200mにおいては大きな差は見られない。

それではエイシンブルズアイが中山1200m専用馬であるかと言えば・・・絶対違うでしょ。これだけナスキロを重ねた馬なのだから直線が長いに越したことはない。中京1200mで更に上向くだろう。・・・それはスノードラゴンも同じなのだけれども、でもスプリンターとしての出来を考えたら登坂のある中京ならばエイシンブルズアイが上手。

もう何があってもエイシンブルズアイ本命は揺るがない・・・というレベルだよね。純スプリンターであるかはまだ分からないけれど中京なら誤魔化しが効くし、この相手関係なら負ける可能性なんてないに等しい。週末には3番人気くらいに押し上げられてしまうだろうが単勝一点勝負でしょっ!

でも500円だけだからなぁ・・・。固い相手がいるわけじゃないし困ったものよ。

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