リンクスゼロ
父アドマイヤマックスは高松宮記念勝ちのスプリンター。「サンデーサイレンス✕ノーザンテースト」の種牡馬にホワイトマズル繁殖を用意するというのはどこかで見た配合形。母母父にウォーニングが入る分だけ距離は短くなるはずであるし、本格化した暁には新潟直千で買いたいところ。
今の状態でもベストは千二だろうが、競馬が上手いしHalo≒Droneの切れを前で発揮することで押し切ることが出来ている。小倉千二あたりで競馬ぶりを見たいが、最近の流行りはこういった馬で外回りのスローを押し切るパターンである。
アピールバイオ
3代母ロイヤルバイオは日経賞とAR共を制したアクティブバイオの母。これがMilesianを通したプリメロ=Avenaクロスが妙味ありで、スタミナに事欠かない配合形。そりゃ二千五で弾けてみせるでしょう。
代々で行われる配合のメリハリが抜群で、本馬は「4分の1ND、4分の3非ND」かつ「4分の3Nasrullah≒Royal Chager、4分の1非Nas≒RC」である。そして母ビクトリアスバイオの現代スピード補完がまた素晴らしい。「Nashua≒Nantallah5*7✕5」かつ「Kingmambo≒クラウンドプリンス2✕4」で優れた回転力を供給する仕組みだ。
これを中距離へ寄せるためにはキングカメハメハのナスペリオン的なアレコレをいじる必要があり、それをやってのけるからこそサンデーサイレンスは偉大である。ただその作用がネオユニヴァースに有効であるかが謎で、そこは俺、ちょっと口をつぐんじゃう。
福島千八で解消している様に小回りベストの中距離馬だろう。トウカイテイオーのプリメロ弄り（テイオーはMilesianクロス由来のスピードが持ち味であるが、プリメロで弄ってやると驚くほど中長距離へ寄る）ほどではないにしても、アクティブバイオのスタミナ源はバカにできない。
またネオユニヴァースの中距離力も俺にとって謎のままであるし、ちょっとまだ判別のきかないところが多いな。やっぱり口つぐんじゃう。
モーブサファイア
Danzigクロスだから俊敏・・・というにはDanehill✕Chief' Crownがあまりにも不気味。兄にはブラックスピネルがあり、近親にはアロンダイト＝クリソプレーズとその素晴らしき子どもたちがある名血。でもエルコンドルパサーという強い薬のない配合である分だけ爆発力に劣る。
DanzigクロスよりもShareef Dancer≒Chief's Crownに目を奪われるところがあり、動きはかなり靭やかなものだろう。それもRunaway Brideクロスのサンデー持ちということともなると決定的・・・だがRibotの根強いクロスが判断を難しくさせる。Ribot肩とラトロ肩でデンデコデンデコとゴリゴリと走るのがキャサリーンパー牝系！
けれどBlushing Groomには勝てなかった。雄大なストライドで狂気の先行を見せるWild Riskな馬に出ている。そりゃこんな馬が中京の外から前を追いかけたら楽勝するよ。最序盤をスローで流して、道中を緩めない流れ・・・それを追いかけて容易く勝ち切るのだから器が違う。
道悪は上手いと思うが古馬になった頃が本番。おそらく2歳戦は捨ててかかるくらいの気持ちで仕上げているはずで、身体が出来上がった頃に改めて評価をしたい。ホエールキャプチャみたいに道悪東京マイルを綺麗なストライドで差し切るイメージに仕上がれば・・・。
今のところは良馬場のマイルをキレッキレに走っておけばいいのではないかな。出来れば東京が望ましいが開催の進んだ新潟も悪くない。阪神はキレッキレ過ぎて脚の使いドコロに困るはず。ならば新潟2歳SかアルテミスSが買い時かと。
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