モチジュン先生はそれをドゥラメンテだろうと仰る。したらドゥラメンテってどんな馬だったのかという話である。
ドゥラメンテはモチジュン先生の提唱される「ナスペリオン」の切れで走る馬で、大概の場合においてナスペリオンとは俊敏性に欠ける緩慢とも言うべきナタ切れのことを指した。先生は「ナスペリオンの王様」たるドゥラメンテを内回りで本命にしたことがない。
しかし少なからずナスペリオンと共に伝わるFair Trialもオンになっていることに間違いはないし、またMill ReefとMountain Flowerとマンファスを通じるBlack Ray牝系の輪も重要。つまりサンデーサイレンスとキングカメハメハは日本競馬史上最強のニックスであるということだ。
ドゥラメンテが親父と同等の活躍をするにはサンデー直仔種牡馬の肌とニックスを築かなければならない。理想はやはりディープインパクト肌であろうが、まぁ・・・そんなに配合は決まらないよねぇ。
このナスペリオンというのも困ったもので、雄大なストライドは胴長を好まず、雄大であるがために軟弱であってはならない。スタミナ&パワーの「胴長ピッチ」血統を好まない。下手なナスキロ血脈は個性を薄める。スイートスポットの小さい種牡馬だろう。
なのでSeattle Slew、Nijinsky、Sadler's Wells、Ribotなどの血は一工夫を要する。エピファネイア方式(シアトルスルーロベルトサドラーニジンスキー)で母をまとめ上げる手があるかもしれないが、それにエアグルーヴやKingmamboが反応せずにいてくれるものか。
・・・よくよく考えたらエピファネイアって「ラストロベルトステイヤー」のトウカイトリックと似たもので中長距離を走っていたんだね。
ドゥラメンテとルーラーシップの素晴らしき点は先行できたことだろう。まぁルーラーシップは跳ね馬したりしたけれども、クイーンエリザベスカップでは先行策から差しきってしまった。ゲートを出たらきちんとしぶとく脚を使う。
この馬のレースを見たらゴールドシップが器用な競馬をしている様に思えるものな。
ナスペリオンで切れるのに先行策を取れた・・・これはFair TrialとFlembetteの血族に寄るところかと。Nashua≒Nantallah+ノーザンテースト+NijinskyなのだからTourbillonでアプローチをかけたいところだが・・・ナスペリオンにTourbillonは緩慢になってしまうかな。
Tourbillonはピッチ走法にこそふさわしい。ルーラーシップからピッチ馬が出たら面白いね!
・・・したら案外ステゴ肌とか面白いのか?
特に何の解決も見ていないが、今日はここまで。
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