砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

計り知れぬルーラーシップの出力

ルーラーシップはキセキの菊花賞制覇により重賞初制覇とG1初制覇。クラシックで好走を続けたダンビュライトも明け4歳でAJCCを楽勝して再びG1戦線へ名乗りを上げている。

そして先程クイーンカップをテトラドラクマが逃げ切った。1000m通過57.8秒というハイペースの逃げ切りであり、好配合の中距離馬を尽く潰してしまった。牝馬の東京マイルにしては非常に珍しい内容であり、近年ではミナレットが逃げたヴィクトリアマイルくらいが例に挙がる程度だろう。


テトラドラクマは「非Graustark=His MajestyによるRibotクロス」というルーラーシップの好形であるのはもちろん、母がFairy King+サンデー+Seattle Slewクロスによる4分の4Hail to Reasonというのも注目したいところ。

そんで衝撃的なのは「マイルのRibot」とも言うべき逃げ切りを見せるだけのものを、ルーラーシップ牝馬が表現したことだ。エアグルーヴは確かに名牝名繁殖であるが、上記の重賞勝ち牡馬の傾向からしディープインパクトではなくブラックタイドだと考えていた。

これはあれね。母父トニービン種牡馬ってことでハーツクライと似た傾向があると読んでいたところは否めない。だから中距離牡馬の方が美味しいと思っていたし、実際の傾向としてそれは間違っていない。

つまりルーラーシップという血統に対してまだまだ見逃している点があるわけであり、それはキングカメハメハエアグルーヴを結ぶ何かがまずあって、それはおそらくMiesqueに絡んだものなのだろう、と。

なにか重大なニアリークロスを見逃しているのではないだろうか。でないとテトラドラクマの表現には疑問が残りすぎる。


・・・現在進行中のディープインパクト推論についても、絡むところは多いと思う。

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