砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

毎日杯&日経賞を簡単に

高松宮で忙しいので馬券は買わずに勝ち馬のみを。

毎日杯は曲げずに◎ギベオン。

母父GhostzapperDeputy Minister×In RealityのパワーでBlushing Groomの自在性をオンにする血統。母にTom Foolが多く引き、一つがSeeking the Gold経由であるから登る方が旨味がある。京都で下りながら差し込むだとかの競馬より、阪神の長いスパート戦を追いかけてL1Fで差し切る流れが好みだろう。

枠は真ん中でも10頭立てなので外へ出すに困ることはなく、加えてTom Fool×Red Godなので馬群でロスを得る様な末脚でもない。バルジューの方が買いやすい部類。

日経賞は満を持して◎ガンコ

日経新春杯では「『Nasrullah×Count Fleet』で行くHaloまくらー」と評価していたし、レース後でもその評価は変わらない。ただ藤岡兄貴がまくるってのも気持ち悪いものがあって、番手先行で勝負するタイプの騎手なので取りこぼしは覚悟する必要が。

キセキがルメールできっちりと間に合わせられるかもしれないが、差しのルメールを潰す人材として藤岡兄貴を見込むのも間違いではない。3着までと考えるならソールインパクトもありかな。

馬券を買うとすれば12-14-15か。



[回顧]

中央G1制覇へ向けて躍動するコミュ障兄貴

ガンコは緩々と先頭に立ったのが藤岡兄貴のファインプレーで、これは関西の折り合い巧者らしい騎乗。

しかしそれじゃ勝てないんだよ・・・と思いきやキセキがぐんぐんと上がっていって2角先頭。3角までペースダウンのないロングスパート戦となってしまい、ガンコ完勝。1番人気のルメールがアシストに回るという非常に珍しい騎乗を見せた。

1番人気だからこそレースを動かさなきゃならないけれど、現代競馬ってのはそんなに実力差のある馬作りをしていない。前に取り付くにはあのタイミングしかなかったと思うが・・・ゴールドシップであっても、あの競馬で中山2500mは勝てないな。

ガンコ自身は逃げ馬ではないから今回の様なレースを単独で作ることは難しい。キセキが前にいたからこそ追い駆けて追い駆けて走ってくれただけで、藤岡兄貴にしても先頭に立つことは奇策の部類であったろう。

「俺は目一杯ペースを落としてやる。来い。来なけりゃ負けだ。」とまで思っていたかは分からない。しかし藤岡兄貴にしては意欲的な騎乗であって、血統とレース展開がこれへ応える様にハマってきた。

騎乗スタイルがサンデー向きではないし、これからどんどん騎乗馬は集まるだろう。ただ、福永祐一などがサンデー競馬の達者かと言えば違うし、むしろ福永はサンデーを得手としていたわけでもなく、努力と応用でこなしていた様子もある。

気質が職人っぽいというか、融通が効かないというか、自己中心的というか。コラムを見ていても兄貴は他人を立てるような人間ではないと思う。馬に対してもその姿勢が見えるし、自分の展開にハメたがるところが多いのよねぇ。

好位に沈むハービンキンカメ

Tom Foolだから阪神外回りの方がいい、とギベオンが本命であった。ところがTom Foolぶりで上回るブラストワンピースが完勝。配合に褒めるべきところはあまりないのだけれども・・・。

ハービンキンカメの長所はハービンジャーの「ハイハットAureole」と「Crepelloクロス」を
ほとんどの場合でアウトに出来ることで、長距離Hyperionをオフにするので出足鋭く好位を取れるし、そこから馬群を捌ける。

成功パターンはやはりHail to Reasonを弄らないパターン。ハービンジャーがRoberto×NijinskyでキンカメがMr. Prospector×Nureyev×Nijinsky、Robertoやサンデーを持ってくるとFlambetteとHail to Reasonの並びがうるさくなる。

モズカッチャンに見られるDanzigクロスとはHtRに頼らない配合の意欲を示すものだ。そしてNative Dancerの羅列でまとめる意志であり、それこそがDanehill直系馬としての挟持だとかであったりすると思うのだわ。

[fin]