◎ソールオリエンス
◯タスティエーラ
△スキルヴィング
今年のダービーも難しい。この相手関係ならファントムシーフをタスティエーラの上に格付けしたいのですが、反動が読みきれません。
上位３頭で一番ダメージが大きい馬は・・・と考えるならばファントムシーフでしょうね。Danzig直系のインブリードで靭やかに走れる馬であるようですから、３頭の中で最も柔らかいかもしれません。
それに加えて落鉄のこともあります。３着から巻き返す能力は間違いなくあると思いますが、乗り替わり云々以前に、ダメージがでかいのでは。
それならばスキルヴィングという話もあります。キタサンブラック産駒のサンデーインブリード・・・いささか私の目も鋭くなってしまいますが、まずまずA級でしょう。しかしこれ、母父ボリクリだと非根幹距離ベターです。
それで差せない舞台でもありませんが、４分の１ボリクリの牡馬って、ちょっとクラシックじゃ控えたくなりますね。１０年前に２分の１ボリクリの怪物くんがいたのも確かですが、ああいう怪物を出せるのがボリクリなわけで、常識に囚われない異系血統です。
血統がディープにディープに深まっていくにつれて、シンボリクリスエスという名馬の地味な脈絡が重要視されているのですよね。その地味さ故に躍動が遅れるのも自然で、その遅さを上回るほどの激気性でクラシックを爆走したエピファネイアがいて、スキルヴィングくんはどうなんだい、どっちなんだい、という。
まさか！と思わせる走りはないにしても、安心安全の３着くらいあっても不思議ないでしょう。本番は前受けを可能としたときです。
タスティエーラの配合は共同通信杯から褒めてきたという自負があります。間違いなく世代のトップクラスを張る配合ですし、距離延長はプラス材料。
皐月賞は惜しい２着で、晩成のクラフティワイフ一族らしからぬ内容。本馬は「サトノクラウンでこれが成功するなら、そりゃ楽だろうよ。でも社会ってのはそんな甘いもんじゃないんだ。現実を見なよ」のパターンでして、なーんで晩成に晩成を重ねてPOG期間に稼げるんだい、それは２代母フォルテピアノがフレンチデピュティ×ノーザンテーストの短距離３勝だからだよ、という。
非根幹距離的スタミナ＆スピードを重ねがけしたサトノクラウン産駒で、この一貫した取り組みは万人に褒められるべきです。G1を勝って欲しいですね。
それでも本命はソールオリエンス。このダービーでリバティアイランドに匹敵するパフォーマンスを見せられるかどうか、ですね。
皐月賞が圧巻に過ぎて不安が強まっていたのですが、フォトパドックを見て安堵しました。やっぱり京都新聞杯に間に合わせるようなタイプの成長曲線でしたね。いささかにご立派様で、京都新聞杯に出てくる様な馬の体つきじゃありませんが。
無敗二冠へ挑む馬の身体として遜色はなし。イクイノックスやリバティアイランドへの挑戦権を得るためにも、負けられない一戦です。
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