砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

2023年皐月賞予想

趣味って基本的にマゾい行動ですよね。しんどさを忘れられるレベルの没頭が出来る人以外はみんなマゾです。

こんにちは。マゾです。誉高き。

 

皐月賞は「お前の北米血統と俺の北米血統、どちらが上か決めようぜ」みたいな舞台となっています。そのくせドウデュースが勝てない。(日本トップクラスの純正北米繁殖の仔)

なんだかよくわからないのですが、トニービンほどの晩成ヨーロピアンが8分の1にあるとダメみたいです。トニービンって3歳時においてはなんの仕事してるかわかりませんからね。リモートワークしてる人が無職に見えるみたいな。そうか、傍から見ればドウデュースは8分の1無職だし、そりゃ皐月賞は勝てないよね。

 

しかし、エフフォーリアの2代母ケイティーズファーストは・・・働いているのでしょうか。無職じゃない?16分の1無職なのに、更に4分の1無職なの?(母の父ハーツクライ)

あぁ、トニービン×Sharpen Upの組み合わせですね。War Admiral≒War Relicもあります。ケイティーズハートは共働きの家庭の娘だったんですね。親戚の晩成おっさんもちゃんと働いています。よかった。

 

馬鹿なことを言っていますが、「全体の血統が躍動している方が早熟だよね」というのは間違いありません。絶対的な考え方ではありませんが、早期に中距離スピードを発現させるなら4分の4で連動すべきでしょう。

4分の1異系が晩成であるわけでもありませんし、4分の4連動が早熟であるわけでもありません。北米血脈が早熟という話でもありません。早熟馬が皐月賞を勝てるわけでもありません。

逆を言えば「私の見つけたスーパーニアリークロス(笑)」で印を打てるのが桜花賞や皐月賞です。その連動が全てと言いきれますから。

 

◎ソールオリエンス

◯トップナイフ

△タスティエーラ

 

馬場が乾きつつある中山競馬場ですが、内を差すまで乾くかが不明。フラットとなる予想もありますが、外差し→フラットとなると騎手心理が複雑過ぎて。

追っかけての外差しも成功する馬場もあれば、まくり気味に外から行くのが成功する馬場もある。もちろん先行して外へ出す手もある。こうして外馬場のやり取りがなされていたのを、内から足りるかどうかという世界へ。

もちろん外ばっかり走るから外側の馬場もどんどん荒れていきます。かといって内を一切走らないかというとそうでもありません。上手いこと勝ったとしても「この馬でここを走って大丈夫だった」というだけの話ですから、皐月賞での騎乗馬がそれをこなせるかは分かりません。そして同じ場所を走っても馬場状態が同じではない。

こういった場合は踏襲すべき成功パターンを持つ馬である方が騎手的には楽でしょう。もちろん、「こう乗れたらいいのになぁ」を成功させるチャンスでもありますから、一概には言えません。

 

ソールオリエンスに本命を打つわけですが、これは、もう、一番掘り下げた馬を信じるしかないみたいな感じです。「分からん!POG指名馬を信じる!」の状態。こういう場合は普段なら馬券を買わずに見るだけにするんですが・・・。

一番悩んだのがトップナイフでして、これに本命を打つべきかどうか、という。けれどサクラローレルではないし、仮にそうであっても時期がちょっと早いし、父がNijinsky5×4であるのも気がかりでした。デクラレーションオブウォーは一流になりきれない微妙な柔らかさがあるのですよねぇ。

デクラレで一流を出そうとすればTapitを持ってくるかNureyevで上手いことまとめるかの二択です。父母相似のWar Front≒Nureyev2×3をぶちかましたのは格好いいんですが、Mr. Prospector×Nijinskyという絶妙に二流な組み合わせを弄りきれていないのです。Tapitはそれをやってくれるのですが。

G1で印を打てる血統には見えないわけですが、母ビーウインドがBlushing Groom業界における異系的な配合であるのがポイントでしょう。ステラウインドの段階でビーウインドを評価することは難しかったのですけれども、ここまで例が揃えば評価出来ます。スピニングワールド×バンブーアトラス+ワンスウエドは好配合として成立しているのです。

本当に、緊張と緩和でなんとかなるだろうの配合って結果が出ないと評価出来ないんですよ。ディープ×嵐猫はニックス!成功馬多数!って話だと穿った目で見ることも出来るし、その成功馬の血統をめちゃくちゃに掘り下げることも出来ます。緊張と緩和!だけですと、掘り下げても掘り下げても「よく出来てるなぁ」と感激するばかりで批判が出来ないのです。

どれほど素晴らしくても結果を出せなきゃ「よく出来た配合」止まりで、重賞を勝っても驚けないし、G1を勝っても驚けない、という話でしかありません。ロマンチックとリアリスティックの境界線上にある血統マニアの葛藤。

だからトップナイフに本命を打つかどうか、というのはすごく難しいことなのです。横ノリBlushing Groomだぁーやったーで本命を打ちたい気持ちはありますし、それで良いとも思うのですが。

とまれ焦点となるのは「Nijinsky×Blushing Groomという欧州クラシックを打倒した配合形を2つ持つデクラレに対して、皐月賞的な北米感を演出することがビーウインドに出来るのかどうか」です。このBlushing Groomのインブリードは熱いですよ。

 

タスティエーラは枠が良いし表現が良い。でも、ここを勝つには早熟が足りません。北米血脈は足りているし、連動もしています。しかし、サトノクラウン×マンハッタンカフェ×フレンチデピュティ+キョウエイフォルテはどこまでも突進力の配合です。

突進力は阪神1400mをバーンっ!と差し切る様な表現であり、ワンペース差しのことであるわけですが、これは基本的に晩成表現なのです。Wild Againやトニービン的なものですね。

であればこそ印を打てるし、ギリギリこの類のスタミナ差しが届く馬場状態であると思います。ずーっと雨が降り続いていれば本命でよかったかな?良馬場でないと三連単一点予想は難しいんですよね。雨でニアピンは経験がありませんもの。

 

最後にまたソールオリエンスの話をしますが・・・

キタサンブラックという種牡馬は素軽さはなくても素早く動くことを伝えられます。秋天で見せた重厚ながらも素早いイン捌き、つまり機動力≒加速力です。

トニービン×Nureyevなナタ切れと機動力≒加速力の素早さが両立することをイクイノックスが証明したわけですが、ドゥラメンテやフラガラッハがすでにやっていることでしたかね。

ソールオリエンスもその系譜ですが、こちらはフランスの切れ味が相当に強い。トップナイフに対抗を打つならば、本命はソールオリエンスだろう、という薄い思想はWild Riskに由来しているのかもしれません。(自分のことは自分も分からない)

もちろん親子ワンツーを見たいという気持ちもあるのですけれども、それを言うなら横ノリさんがワンであった欲しいし、トップナイフはそれに耐えうる好配合であると言えます。ホウオウビスケッツにも印を打つべきでしょう。

 

ホウオウビスケッツ・・・そうだそうだエアグルーヴ全開の変態配合。

マンファスってエアグルーヴとめちゃくちゃ脈絡していますので、マンファス3×2はエアグルーヴでしかなくて、それをマインドユアビスケッツが認知しているかといいますと、微妙だったんですよね。

マインドユアビスケッツ×エアグルーヴが成立するかという考え方でして、ちょっとこれは微妙かなぁと。父母別居配合ですから、少なくとも皐月賞では印を打てませんでした。

 

あとは時間に余裕があれば回顧とか書きたいんですが、多分ないので、ダービーのときに。

 

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