砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

有馬記念予想

キタサンブラックとの付き合いもこれで終わりであるが、有馬で本命を打つ適性は見出だせなかった。この馬は間違いなく現役最強の中長距離馬であるが、ゼンノロブロイテイエムオペラオーも全てがハマったG1勝ちクラスの配合馬には破れたものだ。

ルージュバックはまだ中長距離戦でパフォーマンスを発揮しておらず、馬場の悪いところへ突っ込んだりスローだったり自分で動いて負荷を得たりなど好走なし。

しかし中山は1-1-0-1で安定しており、3歳時の有馬記念ゴールドシップを追いかける厳しい流れで大負けはしていない。3歳牝馬がやるレースでもないし、まだこの頃は靭やかさが見られた。戸崎も何の確信があってついていったのか知らないが、それが間違いでないならば・・・と。

オールカマーは終い5Fが58.2秒のスパート戦で終い1Fは12秒。本格化したディープ×クロフネの牡馬をマンカフェ牝馬が凌ぐようなラップには見えない。ステファノスの調子が悪かったというのは多少あるだろうが、G2で展開をつかめば勝ち切る馬だろう。

ルージュバック
キタサンブラック

この問のために◎は決まった。若かりしときは母の靭性で走り、父の母系に依って熟す。それが牝馬であろう。Santa Lucianaで本格化し、Blushing Groomで捕まえた。オールカマーの競馬はそういったものに見える。なら本命だ。

苦肉の策に苦肉の策を重ねた様なものであるが根本的なところでは間違っていないはず。Tom Fool不在ならBlushing Groomで事足りる。武豊を差すのにSanta LucianaとBlushing Groomで事足りぬはずがない。ならルージュバックだ。

ルージュバックで夢を追ったのだからブレスジャーニーでも夢を追おう。いっそのことね、逃げてしまってもいいぜ?そのくらいの意気込みで前を行って良いんだ。


・・・


「拝啓オグリキャップ様」の主題歌に「砂時計のくびれた場所」を選んだのは、センスがあるとチャゲアスファンは思う。

実況が言うには、ディープインパクトには翼が生えたらしい。その伝で行くと、たしかにオグリキャップの羽根はもがれていたのだよね。それでも追い駆け続けた。

有馬記念ってそういうレースだと思うのだわ。何が勝っても、そういうレースであればいい。消耗に消耗を重ねたキタサンブラックが執念を見せてもいいし、ルージュバックが前評判をはねのけて栄冠を手にしてもいいし。

馬券ではこの二頭が本線だけれども。ブレスジャーニーがね、いや三浦皇成が勝ってもいいと思っている。Tom Foolの中長距離馬が不在のレースなら佐々木晶三Ribotが勝ってもいいと思っている。

ここにはロブロイもボリクリもいない。それならブレスジャーニータップダンスシチーなみの実力を見せてね、そんで三浦皇成佐藤哲三ばりの逃げ先行を見せりゃ十分じゃん。そういうことを期待されるコンビだろう。

フレンチの斬れなんてくそくらえだ。ハーツクライもそのたぐいの斬れで追い込んでいた馬さ。乾坤一擲の前受けで武豊を封じてみせろ。歴史と伏線が三浦皇成へそれを望んでいるのだ。




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