◎アスクビクターモアは逃げざるを得なかったのが痛恨で、あそこで引いたらドスローになったかもしれないという。あの躓きはデシエルト自身よりも、アスクビクターモアに辛かった・・・。
〇ジオグリフと△イクイノックスで決着しましたが、この時計と展開ならダノンベルーガが勝っても良かったような。やはり芯が入るのはこれからだし、また、距離的にも少し長いところなのでしょう。そう考えると走った方で、これからが楽しみです。
〇を打っておきながら・・・ジオグリフの完勝には驚きます。
Storm Cat系の種牡馬ってのはHyperion・Son-in-Law・Pretty Pollyらの血統と相性が抜群で、これらを取り込み続けた歴史を持つわけです。Natalma・Lady Angela・Nearcoへの刺激を欠かしません。
この類の配合は大体がRibot・Tom Fool・In Realityを内包しているもので、その点からするとラブリーデイの近親であるジオグリフがデシエルトの上に位置するのは不思議なし。そうですね、ラブリーデイ的に強い勝ち方だったかなと。
しかし外回りでしっかりラップが刻まれた場合はダイナカールが上に出るかもしれませんし、マイルやクラシックディスタンスでジオグリフが強いかといえばそうでもなさそう。スローの秋天は大好物か。
イクイノックスは・・・まぁ、強い。しかしクラシック本線から外れたトライアル組からすると色気を出したくなる内容だったか。青葉賞1着が逃げて、京都新聞杯2着が2番手。ロジャーバローズの勝った2019年ダービーを思い描きたくなる今年の皐月賞です。
皐月賞の延長線上にダービーが描かれるとイクイノックスとドウデュースで決着するかなぁと思いますが、うーん・・・。
ドウデュースはハーツ産駒なんですけれども、速い上がりでここまで来た馬なのですよね。フェイムゲームに近い構成ですが、フェイムゲームほど長い距離に徹しているかというとそうでもなく。
母ダストアンドダイヤモンズはどうしようもないくらいに純北米配合で、これほどフランスの匂いを嗅げない北米血統が日本にあるのは結構珍しいかもしれません。ドバイマジェスティよりも北米純度高い。
母の伝える距離的スピードはかなり強固な遺伝でしょうから、配合的には2400mへ距離の壁を感じざるを得ません。
故に、この皐月賞の3着はドウデュースの素晴らしさを間違いなく伝える3着でありまして、次のステップにも期待が持てる内容だったと思います。スローで一番の上積みを得たのはこの馬じゃないですかね~。
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