砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

2022年優駿牝馬回顧

かすりもせず。仕方なし。

スターズオンアースが二冠ということで・・・桜花賞の延長線上に描かれるオークスと言いましても、例年よりずっと桜花賞気味のレースになったかな。

60.6-24.8-58.5です。これを33秒7の豪脚で差し切った以上は不平不満はなし、という勝利。スロー&ロンスパの形は考えていなかったんですが、こういうレースになるとスターズオンアースが来るんですか。

 

アートハウスは良い表現で大好きな表現で、ネガティブなことを言いづらい、言いたくない、という。

終わってから書きますが、オークスを勝てるところにまで間に合ったのか、オークスに出走するところまで間に合ったのか、それを考えたくなかった。スクリーンヒーローの大物はデビュー~3歳春に才気を見せますが、それ以上はないのですよねぇ。片鱗をのぞかせるばかりで・・・。

モーリスもゴールドアクターも3歳秋~4歳明けに「神童がそのまま成長してきたぞ」という証明を果たし、そのまんまの成長曲線で戴冠しています。しかし、アートハウスのあの素軽さ、力感の薄さ、4分の1異系、夢を見る材料は揃っていましたから、「これは違う」と思っちゃうのは仕方ないような。

展開が違えばもっと走れていたと思いますが、それはサークルオブライフにしても、放馬したサウンドビバーチェにも言えることです。彼女らを超える可能性がある、とは言い切りたいんですが、その証明は来秋、来春に、自身で果たすでしょう。

 

ナミュールはネット上でケチがついていた馬ですが、ハービンジャーの分だけ対応できた、という3着。結果論ではありますが、スターズオンアースに本命を打つならヒモに加えて不思議はないでしょう。

スローからのロンスパですんで・・・。ドスローからのロンスパであれば中距離馬の本領であったと思います。12秒アベレージで流れてからの4F~5Fスパート・・・数字にすれば35.3-37.8-58.5で、ドンっと流れて、ドンッと遅くなって、静かにペースが流れ始めて、L3Fが34.8と。

しかも縦長でした。差しに回ったスターズオンアースとナミュールは結構なハイラップを後半に刻んでいるはずです。でも・・・これはちょっと、例年の傾向からしたらナミュールがギリギリかなぁと思いますね。

 

つまり、スターズオンアースはスロー専の可能性があるというか、こいつ、想像よりずっとドイツかもしれないっすね。末脚の強度だけでG1をぶっこ抜くとか、エイシンフラッシュみたい。

エイシンフラッシュの勝ち方が好きすぎてエイシンフラッシュの名前ばっかり挙げちゃうんですが、サラキアにしてもそういうことで。スロー専らしい競馬に徹する限りは想像を超えて伸びるところ、それをドイツらしく思います。

本馬の叔母であるソウルスターリングにしても、私は「Frankelだし、ドイツだし、前受け身上で正解なんじゃないか」という考えだったんですが、Twitterの某氏は前受けに否定的だったのですよね。(不確定情報につき某氏とする)(調べるのめんどい)(確か中山記念3着のとき)

私がスターズオンアースから感じるスタセリタのあり方ってのを、某氏はソウルスターリングから見ていたのかなぁ。となると、ドゥラメンテだからー、とかそういう話じゃなくて、スタセリタの揺るがない魅力、遺伝ってのを私は掴めていないんでしょう。

 

実際、スタセリタってよくわからんのですよねぇ。わからないままに春が終わってしまった。

 

[fin]