砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

京都牝馬ステークス予想 馬場チェック

徐々にギャップは解消されてきてはいるけれどね。


2006年 内嫌う

4角まわった時に内馬場を嫌っている。距離ロスとの兼ね合いで真ん中あたりに集中。

先行争いがさほどキツくなく、すっと体制が決まりつつなだらかに流れていった。

番手関係なくどこからでも伸びてきている。内馬場を嫌った分、使わない大外に回る馬が多く、それがまた良く伸びた。

外から差す馬・・・ゴールデンナンバーあたりが良さそうな馬場状態である。

逃げ先行も良く残った。馬場が合いそうなクラウンロゼやドナウブルーも推したい。

2007年 内を嫌う

前年と同様の傾向だが真ん中から割ってきたディアデラノビアが余裕の差しきり勝ち。

前のポジション争いが長引いて先行勢が伸びきった縦長の展開。それでも3番手の馬が2着まで粘った。

前年にも見られる一部の前残り。先行馬の血統をあらってみると面白いかもしれない。

3角から4角あたりでじっくりと馬群が圧縮された。それを継続しているあたり・・・目くそ鼻くそですな。

強い京都巧者ならその勢いのまままくりかかる。結果的に外にまわす馬はそれしかなかったな。

圧縮された馬群が大きく外に広がった。その結果が外差しの伸びきらずに繋がったみたい。

脚を温存できたはずの差し馬が4角で利子を付けてたっぷり使わされた感じ。

10番手から馬群を割ってロスなく差したディアデラノビアが4馬身差で勝ってるんだから間違いない。

エリ女ヴィルシーナもこういう競馬をする予定だったんだろうなぁ。

また06年と07年の勝ち馬は両方とも岩田が鞍上ですよ。

逃げ先行からの粘りこみ、好位からの馬群割り、岩田の得意技が炸裂した形ですね。

2008年 明らかに内を嫌う

前年前前年に輪をかけて内馬場を嫌っている。

最終的に到達する最高速度は皆似たようなもんで、問題は4角からの出足。ここで差が付いている。

大外に回した馬は伸びきるのに時間がかかり、馬場の真ん中へゆるりと侵入した先行馬が良い形になった。

唯一、内馬場へ行ったのは逃げ馬。5馬身ほどのリードがあったがすぐにそれも潰されている。内馬場はやばい様子。

2008年と言えば・・・アドマイヤモナークが走った年じゃないかね?

今年で言えばカワキタフウジンが走るような馬場状態。これは段違いですね。はい。

つまり、ここまでおかしな馬場状態ではないだろう。

2009年 フラット

フラット故に内有利。大外へ回したレインダンスが一気に来たが2着まで。最内のチェレブリタが1着。

今年のマイルCSに似た馬場状態だろう。蛯名がミスらなければ最内を突いたダイワマッジョーレが勝っていたのになぁ。

菊花賞の和田竜みたいなミスしやがって。クソッタレ。

それはさておき、内がしっかり伸びるがそこを使える馬は限られる。せいぜい1頭。

外を差した馬はすべてしっかりと伸びているため、基本的に外伸びと見ても良い。ロスなく差してこそ内有利。

2010年 分からぬ。

雨の影響でかなりひどい馬場状態で開催が進んだ。

大勢はクイックに回って内ラチに沿って行ったが勝ち馬のヒカルアマランサスは大外を一気に飛んでいった。

きっちり2分の1馬身。かっちり差し切ったミルコ・デムーロさんです。きっちりかっちり最後方。

この悪馬場を勝って良馬場のVMブエナビスタのハナ差2着。ちょいと規格外の脚ですね。

こいつのすごいところって加速力。東京1600mであんなに脚を溜められるなんてレベルが違う。

これは内田博幸のナイスな騎乗ですよ。アグネスタキオンってすごいな。

あ、母親がスターミーだ。こいつ、カレンミロティックの半姉じゃねぇか。見たことあるな、と思えば。

カレミロは快速馬場で評価を上げてタフな中京で勝ち星。そして有馬記念で存在をアピール。姉弟そろって馬場不問なのね。

(姉は坂を嫌っている感じだが弟は坂越え大好きっ子なんだな。アグタキとハークラならそんなもんか)

とまぁ、ちょいと京都牝馬ステークスでは滅多に見られない段違いの勝ち馬ですね。目くそ鼻くそじゃない勝ち馬。

レジネッタ桜花賞馬)やチェレブリタ(前年覇者)も外から伸びてるんだね。

それでも内の馬を差せなかった。逃げ先行が横に広くて外差し組のロスが大きかったんだ。

そもそも、外に広がりながら上手に加速する、なんてことを牝馬にあの馬場で望むのはキツイか

2011年 外伸びかつ内伸び。つまりはフラット?

外の広がりに難があった。連鎖式に干渉しあって釈然としない競馬内容に。

かと思えば内は内で福永のレディアルバローザが壁に阻まれて脚を余している始末。

一方で珍しいことに岩田が最後方から鬼の追い込みを見せている。ストリートスタイル、アドマイヤベガ産駒。

それでもやっぱり内から一頭きっちり3着に滑りこんで大外から2頭が段違いのレースを見せた。

ショウリュウムーン1着、ヒカルアマランサス2着。やっぱこいつらはレベル違ったよ。

ヒカルアマランサスはいいけどショウリュウムーンはひどいな。同条件の京都金杯を凡走してからのこの結果だぜ。

お互い外馬場のごたつきに影響されたもののいち早く抜けだしたショウリュウムーンには届かなかった形だ。

ショウリュウムーンのキンカメ×ダンスインザダークラブリーデイと同じだね。

決め手勝負のショウリュウムーンに先行残りのラブリーデイ。4分の3は同血なのに不思議なもんだわ。

2012年 おそらくフラット

内からドナウブルー。その更に内からショウリュウムーン。コレが1着と2着。

外目からアスカトップレディが3着に滑り込んだ。この年はね。4角の捌き方が全てだったよ。

ドナウブルーはジワリジワリと、日経新春杯のカワキタフウジンみたいに進出してそのまま抜けだした。

ショウリュウムーンは一番楽してたわ。内でのんびりじっくり、だったから。

アスカトップレディが強い内容だった。まくりかかったダンスファンタジアが脱落した隙にサッと前に出て行った。

4角回ってカメラが直線に切り替わった瞬間。その瞬間のポジションがすべてだったわけよ。

前の壁が早い段階から厚かったこととかが影響してるんでしょうかね。4角で脱落した馬の多いこと。

2列目でじっくりと構えていた馬が勝っているのが面白い。

2013年 フラット気味

最内突いたハナズゴールがしっかり勝ち切った。エリ女でも見せた縫うような差し脚ですね。

2着以下は混戦。大きく外に広がって4頭が並んで差す。更に逃げ残りのクィーンズバーンも加えて5頭が並んで入線。

大外のエーシンメンフィスが2着、3着のベストクルーズも外差し。4着にクィーンズバーン

結果として差し馬が独占したことになるが逃げ残りが不気味である。

しかし外に出した馬がすべて並んで来たことを考えると・・・外の方が有利だったのかな、と。

しかし最内から抜けだしたハナズゴールがいるし・・・「こりゃフラットなんですかねぇ」と。

総まとめ。

ノーダンクロスが必須科目となり得る程の大躍進っぷり。

一方でネイティブダンサークロス持ちなども出てきたりして素早さも武器として持っておきたい。

A.P. Indyヒカルアマランサスは例外的に見るべきだろうがやっぱりその力は大きいのかな、と。

舞台が京都であるからステイゴールドなんかに見られる登坂的なパワーは不必要。

キンカメ産駒はいかにそのパワーをそぎ落として地脚と素早さを強化出来るかが課題となる。

総じて・・・ちっちゃい馬が活躍気味ではあるよね。

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