過去に学んだことをまとめると
・トニービンを回転させるための米血統が不可欠だ
例)Balladier、Nureyev、Owen Tudor系米血統
・ダート馬を作るための素質は繁殖牝馬側で用意する必要がありそう
→アグネスデジタルの様な芝砂万能米血は芝化すると思う
・Umidwar=Udaipurやプリメロ=Avenaは小技として有能だろう
→ヒンドスタン持ちはともかくとしてAimeeなどは有効に働くと考えられる
そもそもダート馬を作ろうにもハーツクライが芝の名血統である以上は難しい。特にLyphard絡みで色々と考えるとフランスな靭やかさを補完せざるを得ない。(それこそ母父ハービンジャーも考えるほどに。)
だがダートなパワーを組み込むのは間違いではないはずだ。ハーツクライの芝適性にまかせて回転力を補完し、またそれは芝砂両面の血統であるとなお良いと考える。その上でややダート寄りの血統となると、フォーティナイナーという候補が挙げられる。
まずCourtesyがナスペリオンであることが素晴らしい。そしてそれがBuchan絡みであり、それがRomanへ脈絡する。アグデジ編のときには書かなかったAllegedに関してのことであるが、Pocahontasのパワーを持ち込むのは悪くないと考えている。
フェイムゲームの方向へ進むきらいはあるのだが、あのぶきっちょなステイヤーを短足にして硬めに仕上げられたならば名マイラーが誕生するのではないかと思う。硬めと言ってもトニービンへナスペリオンを脈絡させるのだから靭やかさに欠くことはない。
またRevokedやNothirdchanceを弄っているジャスタウェイなのだからRomanを拒否する理由もない。Buchanはトニービンにも含まれる血統要素であるから喧嘩することもない。Ribot×PrincequilloもシャロンがTraceryを絡ませていて、またErin直牝系のIcecapadeを持つ以上は有効に働くはずである。
何よりもDouble Jayクロスが見込める。いずれ取り上げることになるKingmamboとの違いはここにあるのだ。近い代にBalladier血統を持ち込めるのはフォーティナイナーくらいなもの。と言っても母父フォーティナイナーは品薄だけどね。
フォーティナイナーの血を継いでいる名牝と言えばやはりスイープトウショウだろう。こうして配合を組んでいると思いの外形を成す。またエンドスウィープはフォーティナイナーの後継種牡馬の中でも原始的な米血統を持つことを特徴とする。シャロンには絶好なのではないかと。
あと、ジャスタウェイ×トゥーアイテムリミットでトワイニングを狙う手を考えてみよう。高名なMy Bupers≒Courtly Deeを狙えるトワイニングも一つの手だと思う。ただこの配合はSir Gaylord×Bold Bidderでナスキロボルキロを引くのでトニービン絡みの血統を引くことはためらわれるかな。ボリクリ、エンパイアメーカー、キンカメ、ディープ、キンカメ、エンパイアメーカーという種付け状態だものねぇ。
牝馬(ニアリー)クロスを狙うのであれば、そうだね、コロナドズクエストを狙う手もやはりあるだろう。ジャスタウェイ×タニノジュレップなんてのはどうだろう。タニノジュレップは昨年の兵庫ジュニアGPを制したローズジュレップの母だ。
ジャングルポケット×Danzigはスーパー逆ニックスではあるが、ハーツクライとDanzigの配合においてはワンアンドオンリーとヌーヴォレコルトがある。一代遠のいてもそれは有効であると考えられるし、こういった配合で芝のオープンが出るだけの懐の深さをジャスタウェイは持つだろう、と。
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