砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

皐月賞の有力馬について不安を煽ろうと思う

人気はファンディーナ、スワーヴリチャード、カデナの3頭。加えてレイデオロくらいかな。

ファンディーナはびっくりするくらいの骨太靭やかディープ牝馬。骨太ストライドがビュンビュンするくせにフラワーカップでは4角先頭で鋭く動いてみせた。オルフェーヴルのラストランを思い出させる快勝。

この骨太ビュンビュンはマンハッタンカフェ的である。つまりAlzaoTom Rolfe間のPocahontasクロスが理由だと考えられる。Romanパワーが発揮される土壌が整った以上はA.P. IndyのLa Troienneパワーも表現されやすいし、それと付属してTom FoolNashua≒Nantallahもよく働くという寸法。Sir Gallahad=Bull Dogの輪!

何より素晴らしいのはそこにPrincequilloWar AdmiralTourbillonを巻き込んでいる事。これはそのままPivotal×A.P. Indyの主要血脈であるから、これらを尽くパワーへ巻き込ませることに成功している。ディープであるが配合の根幹はマンハッタンカフェ的・・・それもレッドディザイアルージュバックなどではなく、ショウナンマイティ的。

ただし走り方はまるで違う。最もファンディーナに近い走りをしたのは父のディープインパクトだろう。ただしディープほど靭やかに軽やかに動いているわけではなく、路面を掴む様なパワーピッチが強い馬だ。血統表から見るよりずっと力強くて皐月賞向きの馬だと思う。逆のことも言えるわけだが・・・。

スワーヴリチャードについては未だ考え中であるものの、皐月賞での敗北率は上がる一方。なんかね、やっぱり買うならダービーかなぁと。だってRivermanが棚に仕舞われてキャリアコレクションされちゃってるんだもの。残ったのはハーツ×U's Song×Seattle Slewの靭やか配合。そりゃ外回り馬よ。バリッバリの外回り。皐月賞馬ファンディーナに日本ダービーで逆襲のスワーヴリチャードするに決まってる。

カデナは・・・配合からして褒めるところ少ないし。良い様に考えてもワンアンドオンリーキズナ弥生賞を差し切っちゃったーくらいのイメージで、これを皐月賞で買う気にはなれないなぁ。これがどうして内回り重賞を2勝しているの?いっくんに中山でまくられて関東騎手は恥ずかしくないの?

ディープフレンチだから靭やかではあるのだけれども、母母のところでもう一度Alzaoニアリー的なことをしないと勿体無い。いや、ディープインパクト×フレンチデピュティ×Seattle Slewには未来を感じるのだが・・・。残りの母母母が。

登坂時の抜け方を見ると母母母Aerturasのイメージに近いのだし、ここの増幅でこの牝系は紡がれて表現されたのだと思う。配合が悪いわけじゃないのだがマナード×ノノアルコがG1クラスへ消化された配合とは言いづらい。ゴールドアクター(母母父マナード)やアドマイヤムーン(母母母父ノノアルコ)に比肩する配合ではないだろう。

非サンデーのキンカメであるレイデオロは・・・4分の3Nashuaか。キンカメにミスプロバックパサを決めるとゴリゴリしてダート向きになるのだが、ボリクリ経由のTom Foolが靭やかである様子で、そうならずには済んでいる。

ボリクリ的な馬であり、Hyperion主体でありながらも鋭く突っ込んでくる。これはBurghclereに対して新たなDonatello×Hyperionを組み込んでいないことが理由で、Mr. Prospector×Roberto×Nureyev×NijinskyTudor Minstrelが作用しているくさい。ルメールのマネージメントに助けられてはいるがかなりズンドバな末脚を持つタイプだろう。

中山というよりも阪神。差しというよりも好位。完成されていない今の段階で皐月賞を戦う術は持たない。秋になれば胴が伸びて神戸新聞杯を圧勝してくれると思うのだが・・・。

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