砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

駆け込みで一頭挙げておこう

マイラー×ダートスプリンターという配合はあんまり好ましくはないがリアルインパクトを挙げておきたい。

エリモトゥデイというのはMahmoud≒Sun Princess≒Kahledがオンになったワイルドラッシュ肌なので、これへ触れずに米血統スピードをオンにしてダート短距離を行った行ったしたい。

カネヒキリと同じ路線でこれほどの配合を作ることは現役馬の種牡馬入りを待つしかなく、「砂のディープインパクト」の代わりに「ディープインパクト」を使う手を考えていた。そしてディープで一番北米スピードを伝えるのはリアルインパクトだろう、と。


ディープに至る前にモガミを使いたく思っていた。HyperionとLa Troienneが揃っているのだからLyphardを使わない手はないし、それならVideoとの接触が容易いモガミだろう。だがモガミ持ちはモーリスとハクサンムーンしかなく、これらはNorthern Dancerの緊張が強い。

ダンシングブレーヴも一つの手であったが、メイショウサムソンがベストチョイスと思えばそりゃ難しい。あらゆるリスクを考えず、その上で機会を無限とするのであれば、挑戦する意義がある配合だと思うが。

これらを除いた良質なLyphardといえばディープインパクト以外に・・・ハーツクライがあるくらいかな?ハーツクライもシンプルに良い形を作れるのだが、ワイルドラッシュの処理は難しい。その仔も考えたが・・・。


リアルインパクトの長所は母トキオリアリティーが非Northern Dancerの名血統であることで、しかもこれはWhat Will BeのBadruddin≒Mahmoud4×4からしかMumtaz Mahalを引かない。エリモトゥデイのスピードへの脈絡が薄い分だけ、その表現を邪魔しないことだろう。

更にHyperionをOlympiaとBar Le Ducからしか引かないのもまた非常に大きい。Bar Le DucはMy Host=Your Host=Your Hostessの全弟で、Flower Bowlとは4分の3同血の叔父にあたる。What Will Beはワイルドラッシュにとって対トキオリアリティーにおけるキーマンとなる存在だ。


ただ、Bold Rulerを引かない。

ディオスコリダーの素晴らしいところはフジキセキが非Native DancerでありながらもIn Reality×Bold Rulerを持ってきていたところで、またKhaled=Black Rayの継続でもあった。Native Dancerに対する「4分の1アウト」としての働きぶりはG1ホース級である。実際にG1を勝つことだろう。

アグネスタキオンマンハッタンカフェにもそれと似た仕組みを託すことが出来るが、やはりカネヒキリほどの働きはなかった。ジョーカプチーノガルボノーザンリバーなど面白い血統はあるのだけれども。

RibotBuckpasserPrincequilloと、NijinskyをつなぐにはBold Rulerが欠かせない。しかしこのたぐいの血統を育てる土壌を日本ダートも芝も持たない。唯一の例外こそがフジキセキ×Deputy Ministerと言えよう。


ただ、リアルインパクトにしたって相手にはBold Rulerが欲しいと思うのだわ。

互いに欲しいものが同じであれば、そこに接点を求めることも出来るだろう。その中で表現がまとまるのであれば、それは好配合なのではないか。

「8分の1Tom Fool4×4」を表現する・・・キタサンブラック式の変態配合であるが、期待できなくはないか。


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