砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

凱旋門賞出走予定馬の血統を見る Found編

Found~踏破能力に優れた一流半 [netkeiba]  Galileo✕Intikhab✕Nordico✕Matinmas✕フイダルゴという配合。  Nordicoのやっていることは大体Danehillと同じで、Gallant Manの突進力にRibotのスタミナ、そしてNatalma≒Cosmahをぶつけるというちょっと洒落た配合。Nearcticが分かりやすい「4分の1非Mahmoud」になっているのもミソ。  地味にLady AngelaへAuroraでニアリーが絡んでいるのも良いが、それがAllegrettaに絡むのが格好良い。AllegrettaとMatinmasの間でPrince ChevalierとAuroraがクロスしていて、Prince ChavalierもまたAbbots Traceを共通としてLady Angelaに脈絡する。ここを継続する仕組みは実に面白い。ちなみにDanehillだとDanzigが既に「Lady Angela≒Heliopolis」の状態である。  Northern Dancerの処理を終えたらそれに対するニックス血糖を組み込むのがベターで、それに当たるのがIntikhabである。NashuaクロスにPast ExampleというボルキロラトロTom FoolDamascusという最強のMy Babu血統、Bold Rulerを動かすのに最適なIn RealityとDanzigHail to Reason、米血統のお得なパックって感じである。  以上のことからAllegrettaとMartinovaを異系とした「4分の3流行、4分の1異系」同士の配合と言える。その上でNDの異系を4分の1取っているのだから優秀な配合だ。Hopespringseternal✕Past ExampleのナスキロラトロTom Foolのクロスが発生している点にも注目したい。  弱点があるとすれば、牝系への対処が曖昧なところ。Supreme CourtにCourt Martialを噛ますとかの対処があってもよくて、そりゃIntikhab→Galileoの緊張と緩和が持ち味ではあるんだけれども、それでもやはりLyphardを使うとかの配慮が欲しかった。それを思えばNordicoという血統が致命的であったかもしれない。  米血のパワーが主なので馬場が渋った方が走りやすいタイプ。あまり欧州血統が表現されたタイプではないから持続戦になると脆いところがあるかも。多分ジャパンカップラストインパクトを持ってきた感じでライアン・ムーアが走らせているのではないかな。 [追記] 同配合には南アフリカ牝馬三冠のIguguがある。(これはWikipedia行きのリンク) [追記] 11月9日 よく見たらSupreme Court≒Court Martialやってるな。しかも周囲を巻き込んでガッツリとやってる。Time And Chance≒Adjournmentだ。牝系への対処、完璧だなぁ。 [fin]