砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

京都記念予想

クラージュゲリエが取り消しとなりました。これの差しをヒモとしようとしていましたので、つまらないような、予想が楽なような。

 

ミニミニHyperion

昨年の有馬記念はリスグラシューが薄氷の圧勝。オルフェーヴル以来となる軽量馬の制覇となりました。

そんな軽量馬・・・450kgほどの馬が多く集まったのが今回の京都記念。上位人気4頭は438kg~466kgで収まっておりまして、まぁ、なんとも怖いレースです。

もとより京都記念は「中型Hyperion」の舞台。500kg超の勝ち馬は多くありませんが、460kgともなると13年のトーセンラーまで遡らねばなりません。

「ということで大きな馬を狙いましょう!」とはならない様子。現在の傾向は11年の以降のものでして、10年以前は軽量馬が覇権を握っていたのです。「京都記念は軽量馬」という呼吸が過去にはあったのでしょう。

馬場状態はその10年以前に近い・・・ということで小さい馬を狙いましょう、というのも釈然としません。

 

剛力の重量馬

軽量馬の差しが美味しいのは何故か・・・といいますと、比較的重たい馬が頑張ってペースを作るためです。そりゃ京都2200mで重い馬が楽逃げをしても差されるばかりですし・・・。

有馬記念も514kgのアエロリットが逃げに逃げて、それを軽量馬たちが追いかけて行きました。4角の段階でアエロリットを捕まえたのはフィエールマンやアーモンドアイ。これらを影より差し込んだのがリスグラシュー。真正面からぶつかりに行ったスティッフェリオらは見どころなくフェードアウトしました。

重量馬が行って、捕まえて。美味しいところを持っていくのが軽量馬であると。

 

機能とバランス

重さ≒スタミナであります。筋肉中の酸素を使って走るわけですから、そりゃそう。

人間の800mランナーとてプロレスラーのように重たくあるわけでもありません。かといって、マラソンランナーほど軽量であるわけでもありません。機能として優れるためのバランスが重要でありますし、重量馬は重量馬のバランスで一流馬足り得ると。

際どい線の行き来で、重量馬の機能と軽量馬の機能に上下が生じます。故に「消耗戦だから軽量馬」とは言えません。

間違いないのは軽量馬も軽量馬なりの機能で重量馬に伍しております。それでも有馬記念で戦えるだけのものを備える軽量馬はその中でも希少なのでしょう。

今回の京都記念に出走する面々・・・彼ら彼女らがリスグラシューと同じ展開を得たとき、同じ弾け方を見せられるのか。それは走ってみなけりゃわからないところ。

 

予想印

◎ステイフーリッシュ

◯カレンブーケドール

△クロノジェネシス

 

キンカメの差し

ステイフーリッシュは格が足りないのもあるのでしょうが、競馬が不器用なのだと思います。ハマれば古馬G1でも2着3着の実力はあるはずで、早仕掛けの不器用な馬は2200mでハマるはず。

2200mは長いスパートになりがちな舞台ですので、番手を動かさずに平素と同じリズムで走れるはず。逆を言えばまくる利を失うわけですが、母父キンカメですのでジッと我慢する競馬もこなすでしょう。

相手がカレンブーケドールやクロノジェネシスならば勝機は十分。カレンは下りでのスパートに疑問がありますし、ジェネシスはFair Trialの機動力と粘り腰なので外回りは不得手。

プリンスオブペスカも一つかと思いますが、雨でこの3強を食う力はないはずです。

 

 

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